「日本野鳥の会岡山県支部設立40年祝辞」を掲載しました

岡山県支部 顧問
弁護士 江田五月

日本野鳥の会岡山県支部が設立40年を迎えました。
私も、昨夏の参院選で政治生活足掛け40年を迎え、年齢も後期高齢者の75歳となったので、議員生活から
身を引きました。という具合に、岡山県支部と私の政治生活は全く同年なのですが、会の方は「継続は力なり」
で、ますます大きく育ち力を蓄えていくことと思います。心からお祝いを申し上げます。

振り返ってみると、10周年の時も30周年の時も、記念誌「やませみ」に祝辞を書いていました。わたくしはずっ
と岡山県支部や日本鳥類保護連盟の顧問などを務め、また国会内での鳥類愛好家の集まり「愛鳥懇話会」に
も所属してきました。そこで、国会近辺の巣箱架けのことなどを書きましたが、今回はつい最近のことをご紹介
します。

議員任期満了直前の昨年7月中旬に、長く関わってきたハンセン病問題の視察のために東北に足を延ばし、
時間を見つけて宮城県の「伊豆沼」を訪問しました。ラムサール条約の指定を受け、冬は白鳥の飛来で有名で
すが、夏は鳥たちにはほとんど会えず、蓮や菱が賑やかでした。その後、9月下旬に中国内陸部の寧夏回族
自治区に伺う機会があり、砂湖湿地保護区を訪問しました。乾燥した砂漠と水深の浅い湖が併存しており、湖
中に「鳥の島」という鳥類保護施設がありましたが、ここもこの季節には鳥たちはほぼお留守でした。

両者の共通点は、渡り鳥の基地だということです。「伊豆沼」の鳥たちの渡りのコースは、かなり解明されてい
ると思います。しかし中国では、訊ねてみましたが南方と行き来しているといった程度で、要領を得ませんでした。
渡り鳥は悠々と国境を超えます。各地の恵みも相互に持ち運びますが、鳥たちの病気も運び、中には人間への
感染が心配されるものもあります。国境を超えた共同の調査と研究が望まれます。

調査も研究も、座学だけではどうにもなりません。人間が体を動かし、鳥たちと共同作業をすることが大切です。
私は昨年から、日鳥連の愛鳥百人委員会の役も務めています。みんなで組織の境界を越えて体を動かし、鳥た
ちと人間の双方にとって何より大切な地球を守っていきたいと思います。野鳥の会の皆さんの一層のご努力に
大きな期待をし、一緒に頑張ることを楽しみにしています。