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「上海現代竹彫刻精品展開幕式」挨拶を掲載しました

「上海現代竹彫刻精品展開幕式における日本側主催者日中友好会館江田五月会長挨拶」

本日、上海工芸美術博物館常務副館長の陳毓其(ちん・いくき)様をはじめとする中国からの代表団と
ご来賓の皆さまをお迎えし、日中友好条約締結40周年記念、日中友好会館新春展「上海現代竹彫刻精
品展」が開幕されることは誠に喜ばしく、日本側主催者を代表して一言ご挨拶申し上げます。

今回展示品をご提供いただいた上海工芸美術博物館との「上海工芸展in日本」は、2016年の「中国
紙工芸展」、2017年の「上海青年ジュエリーデザイナー展」に続き3回目となります。

今回、展示するのは現代の竹彫刻作品ですが、中国での竹彫刻の起源は大変古く、3千年ほど前の商・
周時代の遺跡からも出土している中国最古の工芸品のひとつでもあります。

その後、さまざまな技法、そして優れた工芸士により発展していった竹彫刻品は特に文人に愛され、書
斎での必需品として所蔵されました。明や清時代になると、宮廷への献上品としても用いられました。

また、すべてを手作業で製作するためその数は希少で、近年ではオークションなどで大変な高値がつき
注目が集まっているそうです。

今回はその中でも、上海市の嘉定区(かていく)に伝承されている嘉定竹彫刻を展示しています。嘉定
の竹彫刻は、まるで筆で描いたような流麗な刀遣いや奥行ある表現が特徴とされています。2006年
には中国の国家級無形文化遺産に登録されました。

展示された作品の中には、本日来日されていらっしゃる無形文化遺産伝承人である張偉忠(ちょう・い
ちゅう)氏による作品もあります。ぜひ中国匠の魅力をご堪能いただければと思います。

さて、中国の正月・春節は今年は2月16日になります。この日には、春節をお祝いする琵琶のミュー
ジアムコンサートを予定しています。また、中国グッズがあたる抽選会など、いくつか楽しいイベント
も用意しています。ぜひお時間を作っていただき足をお運びくださいますようお願い申し上げます。

最後になりますが、この展覧会開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げ
ます。今後も、このような文化交流を通して日中相互理解が促進され友好が醸成されることを願っており
ます。有難うございました。

2018年2月1日