江田五月のショートコメント 2002年 戻るホーム主張目次

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2002/12/30 

今年も残り僅か。政権交代と市民政治の実現を目指す私にとって、今年の後半は、民主党の混乱で厳しい事態が続いた。しかし、12月になって、やっと菅・岡田新体制が成立し、山を越えた。すっきりした政権交代の基盤を作るため、私の責任も重大だ。来年は、必ず大きな前進をすることを誓う。みなさん、よいお年を。


2002/12/26

長崎地検が自民党長崎県連を、公選法違反容疑で捜索。知事選の費用数千万円を、県の公共事業を受注する建設業者に要求した疑い。公選法では、明確に受注業者の特定寄付の要求等を禁止している(公選法199条1項、200条1・2項)。受注実績によって割り当て金額を決めたらしい。同様の集金方法は、長崎県連だけでないことは明らか。党ぐるみで違法行為を行っているのでは…。


2002/12/23 保守党分裂

保守党(衆院7名、参院5名)が2つに分裂して、その一つと民主党の熊谷氏ら4名の衆院議員で、「保守新党」をつくるという。まことにわかりにくい。政党交付金がらみの動きであることは確かだ。さらに熊谷氏らは、野党から与党への転身で、内3名は比例代表選出の議員。有権者への重大な背信行為だ。


2002/12/19 韓国大統領選挙

韓国大統領選挙は、与党民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏が、大接戦の末当選した。今の日本なら北風政策が優勢かもしれないが、韓国は違う。38度線で南北が接しており、危機は実感なのだ。ぎりぎりのところで太陽政策を選択した韓国の民意を、大切にしたい。日本も、拉致問題や核問題の解決には、国連の協力のほか、冷静、沈着さと粘り強さが不可欠だ。


2002/12/16 戸籍法改正案

臨時国会の会期末に、戸籍法改正案が成立した。身に覚えのない婚姻届を出されて、戸籍が傷ついた女性の悲痛な訴えに、民主党衆議院一期生の鎌田さゆりさんが応えて、戸籍を原状回復するための改正を、議員立法で実現させた。私も、鎌田さんに相談されて、昨年10月以来協力したが、鎌田さんの活動は、議員立法の2002年MVPだ。


2002/12/12 菅・岡田体制発足

民主党代表選は、菅直人さんの予想外の大勝となった。接戦での負けを覚悟していたので、私もびっくりした。菅・岡田体制が最善の選択だと、多くの国会議員が理解してくれた結果だと思う。新体制で「市民が主役」の民主党を立て直し、総選挙に勝利して政権交代を実現しよう。


2002/12/09 

民主党新代表は、明10日午後6時からの両院議員総会で、国会議員183名の投票で決まる。昨日のテレビ討論での菅、岡田両氏は、とても印象が良かったようだ。私は菅・岡田の役割分担体制が最善だと思う。全力を尽くす。


2002/12/05

イージス艦のインド洋への派遣は、テロ特措法で、アメリカのイラク攻撃を実質支援しようとする、枯息な脱法行為だ。国連よりもアメリカを優先する考え方も、日本の国是に反する。小泉内閣は、正々堂々と国会に是非を問うべきだ。


2002/12/02

民主党鳩山代表の辞任問題は、いよいよ大詰め。野党結集は大切だが、これと代表辞任は全くの別問題。求心力を全く失った代表に代わって、新しい体制を一刻も早く作り、政権交代を実現できる野党第1党を立て直さなければならない。私たちの責任は重い。


2002/11/28

今日の参議院法務委員会で、法科大学院(ロースクール)関連法案等につき質問。法曹は、立法、行政と並ぶ三権の一つである司法を担うのだから、高度専門職業人を越えた能力や使命感が必要。行政を担う法務省、文科省が出過ぎてはいけない。障害者への門戸開放を一層進めることも要請した。


2002/11/25

産業再生機構は、小泉内閣の総合デフレ対策の目玉らしい。過剰債務を抱えた企業のうち、「再生可能」な企業の非主力銀行の債権を、「割高」で買い取り、主力銀行と一体となって企業再建するそうだが、これでは悪名高き住専処理機構と同じやり方で、相変わらずの税金を使う「私的整理」だ。経営者の刑事・民事の責任追及もある「法的整理」は、何としても避けたいのだ。


2002/11/21

尼崎市で女性市長が誕生。42歳の白井文さんで、無党派・市民派型の勝利が熊本、新潟と続いている。市長退職金を、市職員と同レベルにするため、80%減額するなど、政策が非常にわかりやすい。地元の民主党とも近い人のようだ。現職相乗りか「市民が主役」か、民主党の課題は大きい。


2002/11/18

名古屋刑務所の刑務官5人が、受刑者に対する傷害の容疑で逮捕された。刑務所を所管する法務省を、人権委員会の所轄とする人権擁護法案は、これでデッドロックに。抜本修正が必要だが、人権委員会はつくらなければならない。通常国会では、必ず決着をつける。


2002/11/14

株価が再び、バブル後最安値を更新。8000円割れもあり得る。日本経済の底が抜ける恐れも。小泉・竹中路線では経済再生はできないと、皆思っている。小泉首相は、北朝鮮やイラクの問題で国民の目をそらすのでなく、経済再生に専念すべきだ。


2002/11/11

新潟市と熊本市の市長選挙で、下馬評を覆して「無党派層・市民派」の新人候補が逆転勝利。負けたのは自民・公明推薦の候補。民主党はどちらも、党としては自主投票だが、国会議員は市民派候補を応援したようだ。市民政治は前進している。民主党は、態度をスッキリさせるべきだ。


2002/11/07

今日の参院法務委員会で、人権擁護法案の実質審議が始まった。私は、民主党・新緑風会の先頭バッター。人権委員会の独立性と実効性、報道規制という3つの重要ポイントを中心に、力を込めて90分間の質問をした。抜本修正を求め、将来展望を踏まえた、少しでも良い法律に仕上げたい。


2002/11/04

私が、北朝鮮の拉致犯人の釈放要求署名をしたと報道された。1989年に128人の国会議員で、政治犯として韓国に拘束されていた在日韓国人19名の釈放要求の署名をしたが、その中に拉致犯人がいたことは、当時知らなかった。不明を恥じ、被害者の方々にお詫びする。私としてもさらに検証するつもりだ。


2002/10/31

政府の「総合デフレ対策」が発表された。小泉内閣になって、いったい何回目の対策か。私は1996年の住専処理以来、一貫して、破綻企業は会社更生法などで法的整理をすべきだと主張してきた。金融機関も例外ではない。実行あるのみ。


2002/10/28

統一補選で民主党は1勝6敗。完敗だ。しかも、投票率が全選挙区で過去最低を下回った。民主党に期待をする有権者が、投票に行かなかった結果だと言える。有権者が現執行部をリコールしたと言えないか。全党をあげた徹底した議論と英知の結集が必要。一日も早く、まず国会議員による討議の場を作ろう。石井紘基さんなら、何と言うだろうか。


2002/10/24

小泉政権の経済運営は、ダッチロール状態。多くの国民が、今の不況は「小泉デフレ」だと認識し始めた。統一補選の再終盤で、小泉政権を変えないと、構造改革も景気回復もできないと強く訴えたい。小泉与党の完敗もありうる経済情勢なので、民主党の責任は重大だ。


2002/10/21

10月18日に臨時国会が召集され、正式に参議院国家基本政策委員長に就任した。早速、衆議院の瓦力委員長と会談し、党首討論の魅力をもっと増す方策につき、積極的な意見交換をした。私から、少数党党首の時間確保、党首討論と他の委員会への首相出席の関係につき、問題提起した。


2002/10/17

統一補欠選挙で、参院鳥取と衆院新潟5区の各候補の応援に行った。どちらもすばらしい候補で、健闘している。いずれも民主党 ・自由党・社民党の共同推薦で、いわば野党3党の統一候補。この方式も自民党に勝つ有力な方法だ。民主党新人候補とともに、3党統一候補の発掘にも努めたい。


2002/10/14

バリ島のクタビーチで、182人死亡、300人以上負傷の大惨事。白人を狙ったイスラム過激派の爆弾テロだとすれば、テロの全世界化となり、21世紀は「テロの世紀」となりかねない。暴力は暴力を生むだけだ。あくまで国連を中心として、テロを根絶する総合戦略をたてるべきだ。


2002/10/10

この臨時国会から、参議院の国家基本政策委員長として、党首討論の行司役を務める。討論の活性化を実現したい。第1段として、少数党の党首にも、もっと時間を確保したい。少なくとも10分間は必要か。第2段は、その後だ。


2002/10/07

6日から12日まで中国訪問。代表選に勝っていたら実現しなかった企画。時間を十分にとって、現代中国をじっくりと視察したい。日本では、株価がバブル崩壊後の最安値をまたまた更新。底が見えない状態だ。大きなマグマが動いているのではないか。


2002/10/03

民主党の新人事が決まった。NC(Next Cabinet:次の内閣)には、海江田万里政調会長(NC官房長官)のもと、岡崎トミ子さん、岩国哲人さん、平岡秀夫さん、筒井信隆さん、佐藤謙一郎さんら。円より子NC財務大臣には、塩爺を圧倒してほしい。私は、参議院の国家基本政策委員長。党首討論(Question Time)の司会役だが、さて、どうするか。


2002/09/30

今回の内閣改造からは、小泉首相が本気で不良債権を処理する意志は感じられない。経営悪化した銀行は、大手であっても一時国有化し、銀行経営者の責任を追及して、金融再生を断行すべきだ。小泉首相は銀行族議員だから、銀行にメスを振るえないのではないか。


2002/09/26

ニュー鳩山丸の船出は大混迷。中野幹事長の指名は理解に苦しむ。旧党派や労組依存からの脱却はどこへ行ったのか。経過を振り返れば、ポストの裏取引と見られてもやむをえない。この手法は、民主党の目指す政治とは正反対で、所属国会議員の1/3弱の支持しか得られない大失態だ。臨時国会と統一補欠選を控えて、収拾策があるか?


2002/09/23

民主党代表選で、菅直人候補が惜敗。選対本部長としての責任を痛感している。国会議員票と公認候補票で勝ち、党員・サポーター票で敗れた。前者の劣勢を後者で覆すという方針と正反対の、皮肉な結果だ。市民派はまだ、労組・企業票などより弱い。日本の再生はまだ道半ば。既得権益と無縁の、真に市民が主役の政党を作る努力は、まだ続く。  >>開票結果


2002/09/19

北朝鮮による拉致被害者のうち、8人が死亡という衝撃的な事実が明らかになった。ほとんど若くして死亡で、同一日もある。通常の病死や事故死とは思えない。政府は、国交正常化交渉の最初の議題として、拉致事件の真相解明を取り上げ、さらにミサイル・核疑惑を解消しなければならない。


2002/09/16

民主党代表選はちょうど折り返し地点。中盤の難所で、ここからが正念場だ。議員や候補者をはじめ、この選挙の有権者一人ひとりの自立した判断が問われている。明日は小泉首相の北朝鮮訪問。こちらも正念場だ。どんな結果が出るのか注目したい。


2002/09/12

民主党代表選4日目は、仙台と福島で立会演説会。菅直人候補の演説は明快だ。政権交代のシナリオを明示した新著「改革政権準備完了」も、告示に間に合って出版された。しかし状況は、写真判定的な接戦。国民の意見と同じ答えを出すことが、民主党にとって一番大切なことだ。


2002/09/09

民主党代表選の菅陣営の出陣式で、私は、菅直人勝利のためには、第1回投票で第1位になることが必要と強調した。世論調査での国民の支持は、菅直人が圧倒的。自民党でさえ、世論の支持を総裁選挙に反映させた。これが実現できなければ、民主党は「国民政党」を返上すべきだ。選対本部長として全力を尽くす。


2002/09/05

株価が再び、バブル崩壊後の最安値を更新。しかし小泉首相には、危機意識も対応策も全くゼロ。この状況を見て、岩國哲人さんが、民主党代表選で、菅直人さんの推薦を表明。改革断行を期待しての決断だ。民主党が動き始めた。


2002/09/02

長野県知事選の田中氏圧勝で、長野県民は、目先の対策ではなく、構造改革の推進を明確に選択した。同じ日、長野県選出で私の学生運動以来の友人、今井澄参議院議員が逝去。今井さんは、知事選では田中氏を強く支持し、民主党代表選では、若手に思いを託した。彼の遺志を、靖国参拝などに冒用することは、私が決して許さない。


2002/08/29

民主党代表選で、「若手」の前原・野田両氏が一本化する基準につき合意。客観的数値で比べ、上位者に一本化するという。鳩山陣営は、推薦人の国会議員と公認候補者の数を発表。情勢は日替りメニュー状態だ。菅直人さんは名古屋で街頭演説。あくまで正攻法で、国民に訴えて支持を広げていく。国民の支持と党内の選択が、捻れてはいけない。


2002/08/26

昨日の長野県下諏訪町長選で、「脱ダム派」の高橋新町長が誕生(6723票)。ダム中止派候補は2人で、計10,726票。推進派に推された候補の4344票とは大差だ。長野でも全国でも、治山治水はコンクリートでなく、「緑のダム」と堤防の強化でというのが流れだ。


2002/08/22

菅直人さんが、全国遊説を開始。20日の横浜も21日の新潟も、反応は上々。新代表の2年の任期中に、必ず総選挙がある。そこで小泉首相を論破して、政権交代を実現することが、新代表の責務だ。首相になったら、官僚と族議員の政治を打破する。新代表の適任者は、菅さんしかいない。


2002/08/19

菅直人さんが記者会見し、代表選出馬を正式表明。菅さんは、98年参院選を率い、圧勝して参院では首班指名された。今回は、任期中に必ずある総選挙を、党代表として率い、政権交代を実現して日本を変えると明言。私も立ち会ったが、論旨明快、説得力抜群。選対本部長としての私も、責任重大だ。


2002/08/15

靖国神社とは別の国民追悼施設について、政府の懇談会の議論は、一向に進んでいないようだ。その一方、小泉首相の軽率な行動により、近隣諸国との関係は悪くなるばかり。一日も早く、国立墓苑の設置で、問題解決を図るべきだ。


2002/08/12

今日から私は初盆参り。この1年間に亡くなった方で、お世話になりながら葬儀に参列できなかったお宅を訪問し、お線香をあげさせていただく。持参するのは挨拶状だけ。ゆっくり話し込めないが、それでもさまざまな人生に出会える。15日の夕方まで続ける。


2002/08/08

民主党代表選は、候補乱立気味だ。前原・野田・松沢・河村の若手4議員は「予備選」。横路前副代表と鳩山代表は、正式出馬表明。菅幹事長は、まず訪米して日米関係の将来を探り、お盆明けに正式に出馬表明する予定。世論調査の結果も出てきた。党内の選択が、有権者の選択と一致するかどうかも重要。


2002/08/05

今日は住基ネットの稼動初日。地方の反乱のニュースが続いた。民主党の岡山2区公認内定候補、津村啓介君が記者会見し、正式な活動初日でもあった。5区の はたともこ さんとともに、若い2枚看板で、岡山から政治を変える。


2002/08/01

民主党の代表選が、活性化してきた。女性候補も出ればいい。民主党は、新鮮で色とりどりの「サラダボール」のような政党でありたい。多彩な論戦を繰り広げ、新しい代表が決まれば、その下に一致結束することが大切。そうすれば、政権交代は出来る。


2002/07/29

玉野市の精錬所で、転炉の耐火れんが壁が崩落し、作業員が5人死亡、2人重傷。発破業者を業務上過失致死傷で強制捜査。労働災害では、常に第一線の作業員が犠牲になる。私の地元で、人命の軽さを見せつけられ、やりきれない思いだ。


2002/07/25

今日、健保法改正(悪)案が参議院委員会で強行採決された。朝の理事会で合意した審議日程を、昼過ぎには公然と無視し、小党の質問権を蹂躙した。恐るべき問答無用の姿勢だ。明日の参議院本会議では、解任や問責の動議を連発する。私も、満身の怒りを込めて、小泉首相弾劾の討論をするつもりだ。


2002/07/22

小泉内閣は住基ネットを、8月5日から強行しそうだ。行政の信頼が失われているのに、個人情報保護もないまま、国民全員に11桁の番号がつく。野党は共同で凍結法案を提出。与党にも凍結論。小泉首相は官僚政治そのものだ。


2002/07/18

あっせん利得処罰法改正の与党案は、明日の本会議で可決、成立の見込みだ。国会議員の私設秘書を対象に加えるだけで、野党の修正要求は与党の消極姿勢により拒否された。口利き政治の根を絶つには、せめて地方自治体の長や議員の私設秘書(使用され補佐するもの)は加えるべきだった。


2002/0715

宮路厚労副大臣の件は、お粗末な話で、辞任は当然。問題は帝京大学だ。税金から巨額の補助金・助成金を受け取りながら、信じられないほどの乱脈経営。政界との癒着も見逃せない。徹底的な解明が必要。


2002/07/11

民主党の衆議院候補者公募で、岡山2区、3区、4区を希望する若者が3名とも合格した。他にも、政治を志す若者が続々と現れている。選挙区調整が私の仕事だ。彼らの情熱とエネルギーを生かせば、政権交代は必ず出来る。


2002/07/08

田中康夫長野県知事の決断が、注目されている。都道府県議会の改革なくして、「脱ダム宣言」の実現は出来ない。真の構造改革のためには、民主党は、地方議員候補の発掘も不可欠。


2002/07/04

国後島の工事に対する公正入札妨害の容疑で、三井物産営業部長らを逮捕。三井物産は、鈴木宗男議員が自民党総務局長時代に、国民政治協会(自民党の政治資金団体)に数千万円を政治献金。賄賂性はないか。東京地検特捜部は、ここにメスを入れてほしい。


2002/07/01

今回のサミットの特徴は、空疎。緊張感も危機感もなかった。市場やNGOのデモから、隔離されていたからではなかろう。小泉首相だけが一人で盛り上がっても、他は白けるばかりで、気の毒なくらいだ。アメリカ経済の動向、円安、株安次第で、9月金融危機の可能性もある。今こそ政治に、緊張感と危機感が必要だ。


2002/06/27

7月の国会は参議院が主戦場となる。有事・個人情報・人権擁護の問題法案は廃案か継続。健保法改悪案は阻止したい。せめて政治倫理の面で、一歩でも二歩でも前進する法案を成立させたい。まずはあっせん利得処罰法改正案の参議院での修正に取り組みたい。


2002/06/24

小泉首相の判断で、猪瀬直樹氏ら「改革派」が道路関係四公団民営化推進委員会のメ ンバーに。一方、道路族議員は、独自の委員会設置で対抗。結局は、口先だけで実現できない小泉パフォーマンスの二番せんじなのではないか。


2002/06/20

小泉首相が言明した公共事業受注企業の政治献金禁止が暗礁に。自民党総裁の言うことを、自民党が聞かない。自民党にとっては、企業・団体献金の全面禁止と同じことになるらしい。ほとんどの議員がこの献金を受けており、自民党は「口利き政党」なのだ。鈴木逮捕を機に、もうこんな政治は終りにしよう。


2002/06/17

鈴木宗男議員の逮捕許諾請求が、遂に衆議院議長に提出された。許諾は当然だ。さらに政治錬金術の根絶のため、小泉首相は消極姿勢を改め、私たちが参議院に提出したあっせん利得処罰改正案に賛成し、また自ら公言した公共事業受注企業の政治献金禁止も、実現すべきだ。その上で、衆議院解散で国民の信を問うべきだ。


2002/06/13

防衛庁リストの調査報告書が、官邸と与党幹事長の圧力で、全文は隠蔽され、概要が全文として国会に示された。実は、全文は既に出回っており、嘘がばれた。お粗末の限りだ。政府与党が統治能力を失った以上、国民の信を問うしかない。


2002/06/10

菅直人幹事長が月刊「文芸春秋」に発表した政権構想が、代表選絡みで波紋を呼んでいる。まだ早いが、民主党政権実現のために、代表選が重要なことは、疑う余地がない。若手や女性も含めた多彩な顔ぶれで、民主党の魅力を出しつくし、国民的イベントとすべきだ。


2002/06/06

防衛庁による個人情報リストの作成と回覧を擁護する声が、自民党内から聞こえるが、開示請求者の背景情報の収集は、現行法の禁止規定にも違反し、情報公開法の精神に反することは明らかだ。まず行為者である防衛官僚を処罰すべきだ。自民党も「官僚応援団」をやめるべきだ。


2002/06/03

福田官房長官と安倍官房副長官が、相次ぐ「核武装可能」発言。核武装国家、インドとパキスタンに対し、世界中が武力衝突を回避するよう迫っているときに、何を言うのか。お話にならないセンスのなさだ。小泉首相を含めて、この官邸トリオは、言わば「坊ちゃん右翼」。もう退陣のときだ。


2002/05/30

政府・与党は司令塔不在の迷走状態。重要法案が全て成立の見通しが立たず、優先順位も決まらない。重要法案はいずれも、官僚主導で根本がおかしいから、部分的修正では直らない。会期延長しても、無駄を積み重ねるだけで、反対。民主党は、市民政治を掲げ、対案で勝負し、真正面から政権交代を目指す。


2002/05/27

民主党では、衆議院選挙の候補者を公募し、全国で416名が応募。書類選考で、70名以上が面接試験を受けた。この中には、岡山県関係が3名含まれている。ぜひ3名とも合格してほしい。早急に県内での総選挙の準備態勢を整えたい


2002/05/23

東京地検特捜部が、宮野秘書の政治資金規正法違反の疑いで、鈴木宗男議員の自宅と事務所を捜索。包囲網は完全に狭まった。自民党と保守党は、これでも鈴木議員の辞職勧告決議案に反対するのか。鈴木議員の件には目をつぶって、有事法制を強行採決するつもりなのか。


2002/05/20

東ティモールの独立式典に参加した。20年余の闘いで、住民が勝ち取った独立だ。メガワティ・インドネシア大統領も、国内の反対を押し切って参加。劇的演出で和解への効果抜群だと思うが、1975年にこれが実現していれば、悲劇はなかった。政治指導者の責任重大。


2002/05/16

4頭目のBSE感染牛も、私が3月26日の予算委員会で指摘した「代用乳」を飲んでいた。これを手がかりに、徹底して感染ルートを解明すべきだ。そのためには、感染牛を隠すのでなく、積極的に探し出すべきなのに、隠蔽体質がある。検査所の若い獣医師の自殺は、その犠牲者ではないか。


2002/05/13

瀋陽亡命事件は、日本外交の問題点として、主権意識と同時に、人権感覚が薄いことを、浮かび上がらせた。私は以前、ジャカルタの日本大使館に逃げ込んだ2人の東ティモール人学生を、保護するよう政府に求めたが、政府はインドネシアに引き渡した。今回も、外交官に窮鳥を保護する熱意があったか、疑わしい。日本の在外公館を、人権保障の駆け込み寺とすべきだ。


2002/05/09

有事法制の審議が始まった。政府の答弁はひどいものだ。ブッシュ大統領が「悪の枢軸」「テロ支援国家」と名指しする北朝鮮に、米国が先制攻撃を仕掛けたら、日本に「武力攻撃事態」が生ずるのではないか。この法案では、その時に自衛隊が、米軍と一緒になって、戦時体制を敷くことにならないか。鳩山代表のいうとおり、「修正」で何とかなる法案ではない。


2002/05/06

訪中から帰国。明日から後半国会が始まる。課題山積で、小泉内閣にとっても、民主党にとっても、大変な国会となる。21世紀をどう設計するのか。焦点は、官僚のコントロールか、市民のコントロールかだ。日本にも、本格的なオンブズマン制度を導入すべきだ。


2002/05/02

鈴木宗男議員の公設第一秘書ら7人が偽計業務妨害罪で、さらに井上前参院議長の前政策秘書ら6人が競売入札妨害罪で、相次いで逮捕。いずれも公共事業の利権だ。井上議員は、利権政治家として有名な人ではない。それだけに、利権政治は自民党の構造そのものなのだ。井上議員は小泉首相と同じ森派の幹部だ。他人事ではない。小泉さん、どうする。


2002/04/29

有事3法、メディア2法、信書便法。後半国会は問題法案山積だ。その共通の特徴は、中央集権型の官僚統制。小泉政治の本質は官僚政治だ。民主党はシビリアンコントロールと市民政治。ここが小泉内閣との最大の違いだ。


2002/04/25

またも検察不祥事。大阪高検の現職公安部長が、詐欺容疑で逮捕された。暴力団との癒着問題もある。一方で、公安部長による検察庁の調査活動費問題の内部告発を、口封じするための逮捕ではないのか、との見方も。検察の信頼回復のためにも、民主党は、うやむやを許さず、真相解明する。


2002/04/22

小泉首相が、内閣総理大臣として靖国神社に参拝した。個人的な思想・心情は別として、やはり総理在任中は参拝すべきでない。それよりも、国民大多数の合意で、新たな施設をつくることを実施すべきだ。本質的な解決をせずに、パフォーマンスだけ。これが小泉首相の真実の姿だ。


2002/04/18

有事法制3法案が提出された。シビリアンコントロールや基本的人権についての基本姿勢が曖昧で、テロ・不審船や大規模災害への対策もない。これではブッシュ戦略の協力法案だ。民主党は全議員参加で、緊急事態法制の基本方針を決めた。これに従った対案が必要だ。


2002/04/15

共産党発表の資料に、「江田五月パーティー 50万円」の記載があった。91年11月の「全国江田五月会設立総会」に、加藤紘一氏がお祝いを届けてくれたことは事実。92年シリウス立ち上げから翌年の政変に至る、与野党を超えて再編が模索されたころだ。93年の内閣不信任案可決を見れば、癒着と無縁なことは明らか。官房機密費からかどうかは加藤氏側のことで、私の方に分かる術はない。官房機密費は全て公開の上、廃止すべきだ。


2002/04/11

10日の参議院憲法調査会で「国民主権と国の機構」について発言。民主党憲法調査会の中間報告の内容説明をした上、首相公選制と二院制のあり方について私見を述べ、衆・参統合による一院制と国民投票制の組み合わせという思い切った提案をした。


2002/04/08

加藤議員が辞職。政治資金の私的流用とは、情けない。辞職は遅いくらいだ。鈴木宗男議員も、捜査を待たずに辞職すべきだ。田中真紀子議員にも疑惑。公設秘書が企業出向で、企業が給与を支払う。国からの給与はほとんど企業に寄付している(?)、という説明では納得は得られない。


2002/04/04

4野党は参議院に、武部農水大臣の問責決議案を提出した。公明党も賛成すべきだ。小泉首相は、「重大な失政」や「政策判断の間違い」というBSE委員会の指摘に、馬耳東風。感染ルート解明にも感染牛発見にも不熱心。許せない。


2002/04/01

人口350万人の横浜市長に、37歳の中田宏さんが当選。有権者が小泉与党を拒絶した結果で、これからの政治の動きを先取りしている。民主党は、高齢多選は推薦しないというルールを貫いたが、中田さんの支援も中途半端だった。今後の課題だ。新市長にエールを送る。


2002/03/28

加藤紘一議員の個人口座に、9000万円をこえる政治資金。私的に使われていた疑い。議員辞職必至の情勢だ。加藤紘一さんと辻元清美さんは、ともにNPO議連の仲間で親しい間柄だけに、本当に残念だ。ますます厳しく自己規律しなければならない。


2002/03/25

明26日(火)14時20分から35分間、TV中継付きで、小泉首相らに対し質問する。参院予算委で、BSE等の集中審議。武部農水相では、食品安全体制の確立も畜産体制の再生もできないことを示す。

辻元問題は大変残念だが、鮮やかな決断を期待する。迷走すると、ムネオら疑惑の本筋が霞む。


2002/03/21

昨日受けた「ムネムネ会」の取材が、今日のワイドショーで放映された。私が外務省から得た名簿では、鈴木宗男議員が会長のアフリカ関係の議員連盟は全部で16あり、15議員がその全てに参加。松岡利勝・下地幹郎両議員は、3つの議連の幹事長・事務局長。この辺りが「ムネムネ会」ではないか。今ではみな、沈没直前の船から逃げるネズミのように、関係を曖昧にしているらしい。


2002/03/18

予算委員会の経済問題集中審議で、小泉首相らに約50分質疑。経済政策が実を伴っていない例として、DIPファイナンスや産業再生法を取り上げ、岡山、石川両県の中小企業支援策を参考にするよう、小泉首相に提案した。松岡利勝、下地幹郎両議員とムネオとの繋がりについては、時間切れで持ち越し。


2002/03/14

外務省は、鈴木宗男議員と縁を切った模様。内部資料がどんどん出始めた。自民党もさじを投げたが、離党で済ませてはいけない。個人の問題でなく、政官業癒着の自民党利権構造が根っこにある。私は、18日の予算委と19日の法務委で、連続して質問に立つ。政権交代でしか日本は変わらないことを、国会論戦で示したい。


2002/03/11

午前の証人喚問で、鈴木疑惑はますます深まった。偽証罪・入札妨害罪・外国為替管理法違反などの疑いも濃厚。

午後は参議院予算委で、私自身も質疑に立ち、鈴木議員が会長を務める16のアフリカ関係議員連盟のリストを提出させた。議連がODAに巣くう利権集団ではたまらない。外務省も調査を約束。さらに追及を進める。


2002/03/07

今日から参議院予算委で、総括質疑が始まった。自然成立まで30日と、期限を切られた中で、鈴木疑惑解明やデフレ対策に取り組む。今日の福山哲郎委員の質問は秀逸。私は予算委員のうえ、会派の「鈴木宗男議員疑惑解明PT」の座長になった。鈴木氏の責任追及だけでなく、自民党利権政治の醜さ全体を暴き出したい。


2002/03/04

SOS! 岡山県でイルカの保護問題が発生。麻布大学の太田教授から緊急要請。邑久町の「瀬戸内マリンピア」で、経営者が夜逃げし、バンドウイルカ3頭が危機的状況とのこと。動物保護法に明確な規定がなく、邑久町・岡山県・環境省など行政も困惑。打開策のため、知恵をお貸し下さい。


03/05
債権債務関係は、見ただけでは分かりません。今、イルカが元気だからと言って、明日からもイルカを取り巻く法律関係が、いるかの健康や生存を保障するかどうか、分かりません。イルカは生き物です。倉庫に保存するわけにいきません。どうぞ打開策につき、知恵をお貸し下さい。


2002/02/28

明日発売の「フライデー」に、私たちに対する民事訴訟の記事と写真が載る。場外馬券売場反対運動に派生したもので、事実無根で法的根拠もなく、乱訴と言うべきものが、興味本位で取り上げられた。迷惑千万、遺憾の極み。編集部の意図を疑う。記事が他に悪用されることがよくあり、敗北した業者は執拗に工作している。1日も早い棄却判決を、裁判所に求める。


2002/02/25

小泉改革のまやかしは、道路公団を見ればよく分かる。「50年償還」で「民営化」と言うが、道路族はすべて建設できると豪語している。「料金プール制」を止めないと、借金で無駄な高速道路をつくるのは止まらない。13ヶ所の新規工事中止も、青木幹事長の一声で再開。明らかに聖域だ。


2002/02/21

田中真紀子参考人のパフォーマンスは見事だった。小泉首相を抵抗勢力と決めつけ、「政治改革なくして構造改革なし」と宣言。スカートの比喩も秀逸。鈴木宗男参考人と外務省の「ずぶずぶ」関係も浮き彫りになった。野党質問の連係プレーも効果的だった。さらに追及をすすめたい。


2002/02/18

民主党の河村たかし衆議院議員が大活躍。予算委員会での、外務省問題や国税OB脱税問題の追及は、際だっていた。彼は、私が会長の「国のかたち研究会」(菅グループ)の事務局長。NPO支援税制法案づくりでも活躍。大先輩・楢崎弥之助さんの再来という人もいるほど。


2002/02/14

私の代表質問に対し、小泉首相の答弁は非常に物足りなかったが、さすがに正論は無視できないらしく、少しずつ動きが出てきた。デフレ阻止は「当面の最重要課題として取り組む」とか。食の安全は「包括的行政機関や法改正を検討する」、イラン敵視は「アメリカとは立場が違う」と答弁。NPO税制も「改善する」との報道。実行できるか。


2002/02/11

政府と与党幹事長が、サラリーマンの医療費3割自己負担を来年4月から実施すると、法案に明記することで合意。これは、財務省中心の官僚と自民党厚生族との勢力争いに過ぎず、国民にとっては単なる負担増で、改革とは無縁。菅幹事長提唱の医療費総額管理制度(ドイツ方式)などを真剣に検討すべきだ。


2002/02/07

代表質問で、「構造改革なくして景気回復なし」を「改革なくして成長なし」に変えたのは、前の看板を下ろしたのかと質問。小泉首相は単に言葉を短くしただけと答弁。

私の質問は、構造改革はデフレ加速で景気回復に逆行するので、構造改革と景気回復と、二つの政策が必要というもの。すりかえなのか、わからないのか、まともな答弁ではない。その他も、正面からの答は少なく、残念。


2002/02/04

ブッシュ大統領が一般教書演説で、北朝鮮、イラン、イラクを名指しで「悪の枢軸(axis of evil)」と決めつけた。自らを戦争政権と宣言したのか。イランはアフガン復興会議の参加国だ。あからさまな北朝鮮敵視は、金大中大統領の太陽政策やワールドカップ成功の妨げとなる。小泉首相は、来日するブッシュ大統領に何を言うのか。


2002/01/31

田中外相ら更迭事件で、小泉政治の正体が見えてきた。改革は表のポーズだけ。実体は、裏で森前首相や青木参院自民幹事長らと談合。旧来型の自民党政治そのものだ。明日は、鳩山代表と代表質問の打ち合わせ。来週は参院本会議場で、小泉政治の本質をしっかりと明らかにしたい。


2002/01/28

今回は田中真紀子外務大臣の主張は正しい。鈴木宗男議員の外務省への干渉はひどいものだ。それを受け入れる外務省は、なおひどい。政府が主催する会議に、政府を批判するNGOが参加するのはおかしい、という鈴木議員の主張を外務省は認めるのか。小泉首相は傍観せずに、日本政府の見解を世界に明らかにすべきだ。


2002/01/24

雪印食品の犯罪行為には驚いた。企業利益がすべてに優先。詐欺もやる。日本社会の根底が崩壊しつつある。いくら牛を全頭検査をしても、偽造ラベルが貼られては、消費者はなす術がない。小泉首相は、食の安全確保の先頭に立つべきだ。


2002/01/21

通常国会召集。経済・金融・雇用など難問山積で、「政治とカネ」も急浮上。波乱の予兆が見えるスタートとなった。民主党の両院議員総会で、鳩山代表も小泉内閣との対決姿勢を強調。党の存在をかけた150日間となる。


2002/01/17

おかしなことが次々と出てきた。狂牛病問題の最大の責任者は、農水事務次官。彼をかばう武部農水相の存在自体が、牛肉の消費不振の原因ではないか。8900万円の退職金満額支給も、市民常識では理解不能。

元税務署長の税理士脱税。政治家秘書のリベート脱税。元秘書の入札妨害。これでは、庶民が改革の痛みを分かちあえるはずがない。


2002/01/14

昨日の江田五月会新春パーティーは大盛会。ゲストの森田実さんは、激烈な小泉政治批判。アメリカ一辺倒、弱者切り捨て、地域金融・地域経済破壊、すさまじい中央集権化などを鋭く指摘し、民主党に、野党第一党としての責任と誇りを持つことを強く求められた。

会場の皆さんも大満足。私も大いに勇気付けられた。


2002/01/10

野党協力の推進を求める民主党内の動きは、9日夜の羽田特別代表の努力で、分派的行動ではなく、党執行部の責任で野党協力をすすめることで、一応決着した。党大会から代表選挙までの関に、具体的成果を上げていきたい。


2002/01/07

事実上の地方分権が進んでいる。雇用政策で都道府県の役割が増大。医療保険制度が続く。

金融政策でも地域金融システムの視点が不可欠。補助金を一括統合して地方の一般財源とし、政策の優先度は地方が決めるようにすることが急務だ。そうすれば、地方が道路公団改革反対で足並みを揃えることもなくなる。


2002/01/03

1月13日に岡山市で、恒例の江田五月会新春パーティーを行う。ゲストは、政治評論家の森田実さん。小泉内閣の経済無策を、厳しく批判している。私も、特に小泉内閣の雇用政策・地域金融政策・中小企業政策は、間違っていると思う。森田さんとの新春討論で、議論を深めたい。乞うご参加。


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〜2001/06/14 政策秘書のショートコメント


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