2010年 江田五月のショートコメント 戻るホーム主張目次

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2010/12/30 《年末挨拶》

本年最後のメールマガジンとなり、一年のご支援に感謝するばかりだ。夏の参院選で4期目の議席を与えられ、直後に参院議長職を終え、9月に民主党最高顧問に就任した。また、(財)日中友好会館会長、NPO議員連盟共同代表、日本カザフスタン議連会長、参議院公設の友好議連のうちモンゴルとハンガリーの各会長に就任し、活動を始めた。民主党政権のあり方が厳しく問われており、改めて期待に応える覚悟を固めたところだ。来年が各位にとり「万事如意」となることを祈る。


2010/12/27 《最高検検証結果》

最高検は24日、村木厚労省元局長に関する郵便不正事件の捜査と公判の検証結果報告書を、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」に提出した。あらかじめ想定した筋書きと証拠との整合性を十分吟味しない不完全な捜査で、被疑者を身柄拘束して起訴し、証拠改竄判明の後も無罪論告の検討もされなかった。証拠捏造や冤罪は決して許されない。年明けからの検討会議での本格的な議論では、個別の事件の検証だけでなく、取り調べの可視化を含め、検察のあり方全体にメスを入れることを期待する。


2010/12/23 《天皇陛下77歳に》

本日、天皇陛下は77歳の誕生日を迎えられた。私は参議院議長の任務終了で、皇居の行事への参加はめっきり減ったが、天皇、皇后両陛下には末永くご健康であられることを願っている。天皇陛下は今日も、午前に3回、ベランダに立って参集者の祝意に応えられた。陛下は「今年は経済情勢が厳しい中、多くの地域で猛暑が続きました。苦労の多い日々を過ごした人も多いのではないかと案じています」と、感謝の言葉を述べられた。政治の先行きが不透明の極みだが、暗雲を吹き飛ばすように頑張りたい。


2010/12/20 《天満屋、初優勝》

全日本実業団対抗女子駅伝で、地元岡山の「天満屋」チームが優勝した。19年連続出場で、遂に悲願達成だ。心より祝福する。同チームの入賞は10年連続14度目、3位以内も7度で、昨年は11秒差で涙をのんだ。マラソンでは、シドニーの山口衛里さん、アテネ坂本直子さん、北京の中村友梨香さんと、3大会連続でオリンピック代表選手を出した名門だが、今回はチームの総合力なので、一層輝いている。選手の横で「長かった。もらい泣きしそう」と喜びをかみしめた武冨監督は本当に凄い。脱帽だ。


2010/12/16 《諫早干拓上告断念》

菅首相は、排水門常時開放を命じた福岡高裁判決について、「開門により海をきれいにしていこうという高裁の判断は重い」と述べ、上告断念を表明した。日本は三審制をとるが、制度上、上告理由は限定されており、一・二審が一致して出した結論は重い。この事業の中止は菅さんの長年の政治家としての持論であり、初志を貫徹した。法人税引下げに続く大きな政治決断で、やっと「菅さんらしさ」が出てきた。不利益を最小限にするため細心の措置が必要だが、怯むことなく大方針を示して元気な菅首相を貫くときだ。


2010/12/13 《地域の声に耳を》

臨時国会が終了し、土・日・月と地元を回っている。経済界からは、厳しい地方の経済情勢と民主党政策のちぐはぐさを指摘され、地方選挙予定候補の支援者からは、厳しい党内対立へのお叱りをいただいた。また、各団体のみなさんからも、自民党と民主党の違いがよくわからないとの困惑の声をもらった。「地域主権」が掛け声だけに終わるのか、本当に前に進むのかが問われている。党の足腰の強化が課題だが、残念ながら茨城県議選は現有6議席維持に止まった。統一自治体選挙に向け、地道な努力が必要だ。


2010/12/09 《茨城県議選》

12日は、茨城県議選の投開票日だ。40年前に議長選挙をめぐる収賄事件により議会が解散され、以来プレ統一地方選挙として、この時期に行われている。茨城県は「保守王国」「土建王国」と言われ、現在は65議席のうち約50名が自民系で、民主は6名に過ぎない。そこに今回は推薦1人を含む24人を擁立し、果敢に民主議席増を目指している。後期高齢者医療制度への批判から医師会の転換の口火を切った地域だ。悲観論にめげることなく全力を尽くすため、私も公示日に引き続き、明日は終日応援に汗をかく。


2010/12/06 《臨時国会閉幕》

第176臨時国会が3日に閉幕した。「熟議の国会」を目指したが、内外ともに文字通り多事多難で、「ねじれ」でなく「こじれ」だと揶揄された。補正予算成立は大きな成果だが、内閣提出法案の成立率は55%で、政治主導確立法案、地球温暖化基本法案、地域主権関連法案、労働者派遣法改正案、郵政改革法案など、重要法案が軒並み未成立に終わった。朝鮮王朝儀軌引き渡しの先送りも残念だった。来年度予算編成や税制改正を通じて、菅政権が目指すものを国民に明確に示し、「有言実行」の通常国会を迎えたい。


2010/12/02 《NPO議連再始動》

NPO法が施行されてちょうど12年という節目の昨日、しばらく活動休止していた超党派のNPO議員連盟が、装いも新たに再始動した。自民党の加藤紘一さんと私が共同代表を務め、幹事長に辻元清美さん、顧問に福田、鳩山両首相経験者が就任した。同日、政府税制調査会の市民公益税制PTが報告書を決定し、懸案だった寄付の税額控除の導入、認定基準の見直し、認定機関の地方移管、地域主導の個人住民税による支援などが提案された。市民グループも「NPOの元気が社会を変える」と張り切っている。菅政権の最優先課題としたい。


2010/11/29 《議会開設120年》

本日、天皇皇后両陛下、秋篠宮同妃両殿下にご臨席いただき、議会開設120年記念式典が参議院議場において開催された。人間で言えば2度目の還暦を迎えたことになるが、1度目は戦後の占領下で祝賀式典を行う時代ではなく、隔世の感がある。天皇陛下はお言葉で、帝国議会57年より国会63年の方が長くなったことや帝国議会最後の総選挙から登場した女性議員の活躍のことなどに触れられた。国会は現在、「逆ねじれ」の下で審議が停滞し、厳しい状況にある。今こそ120年という年月の重みにふさわしい将来を見据えた円熟した議論が必要だ。


2010/11/25 《北朝鮮砲撃と東アジア》

衝撃的な北朝鮮の韓国・延坪島砲撃は、韓国側に民間人2人を含む4人の死者を出した。北朝鮮側の被害は不明だが、この行為は断じて許せない。中国の対応にも注目している。「武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」(日本国憲法第9条)というのは、今や国際社会の根本原理だ。日本は韓国の立場を全面的に支持し、東アジアにもPax Justice and Equity(正義と衡平による平和)を実現するために、二国間、多国間、さらに国連などでも積極的に行動すべきだ。


2010/11/22 《事業仕分け》

行政刷新会議の「再仕分け」が終わった。財源捻出効果が期待ほどでなく「不要論」や「限界説」も聞かれ、「ゾンビ」などと厳しい言葉が飛び交って政府与党内部の調整不足だとの批判もあった。しかし、自民党時代のようにベールに包まれた不透明な予算編成過程に戻してはならない。チェックと透明化の仕組みはいろいろあるが、政府と党のガチンコ議論により見えてくるものは多いはずだ。


2010/11/18 《参院選違憲判決》

今夏の参院選につき、東京高裁で2件の判決が出された。「合憲」だが格差是正を「喫緊の課題」としたものと、「十数年にわたり投票価値が不平等な状態が積み重なり、国会の裁量権の限界を超えて違憲」としたものだ。私が07年に参院改革協議会で、13年の参院選から適用される大幅な改正を来年中に実現する方針を打ち出し、西岡議長も10月に各会派の会長級による検討会を開始した。衆院はメリハリの効いた政権選択のため小選挙区制のメリットを生かし、参院は都道府県の枠を取り払い、より大きなブロックで複数の議員を選ぶ制度にすれば、違う基盤の両議院となる。待ったなしだ。


2010/11/15 《APEC》

APEC首脳会議は、アジア太平洋の将来像について討議を行い、「横浜ビジョン」発表して終了した。アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現を目指した首脳宣言だ。議長を務めた菅直人首相は、あらためて国内農業の活性化と開国の両立を強調し、経済連携・貿易自由化に向けた強い決意を表明した。精力的に二国間の首脳外交も展開し、懸案の中国とは戦略的互恵関係を再確認し、ロシアとも北方領土問題の存在を確認した。21世紀の大目標というべき新しいビジョンで合意できたことは、画期的だ。


2010/11/11 《ハーグ条約と親権》

APECでの日米首脳会談で、国際的な子の奪取の民事面に関する条約(ハーグ条約)が議題に上る見通しだ。国際結婚が破綻した場合、片方の親が無断で子どもを、自分の母国に連れ帰ることがあり、その場合に条約は、元の居住国へ戻すことなどを定めている。日本は離婚後の単独親権を採用する立場から未加入で、共同親権を採用する欧米諸国などから加入を求められている。最近ではわが国の結婚総数の約5%が国際結婚だ。結婚や離婚、親子関係のあり方も変化している。チルドレン・ファーストの観点からも、単独親権制度の再検討が必要かも知れない。


2010/11/08 《ミャンマー総選挙》

20年ぶりに実施されたミャンマーの総選挙は、アウン・サン・スー・チーさんらの参加も外国からの選挙監視もなく、国際社会が求めた「公正・公平で開かれた選挙」とはほど遠い「見せかけの選挙」だ。国民民主連盟がボイコットしたこともあり、前回を下回る低投票率とみられる。しかし軍事政権といえども、「民主化へのロードマップ」と言わざるを得ず、軍事独裁体制を続けることは不可能と認識すべきである。ミャンマーは豊富な天然ガスなどによる「資源外交」で、国際貢献ができる国であり、国民の真の信託を受けた「価値観を共有する国」への脱皮が強く求められる。


2010/11/04 《米国も「ねじれ」へ》

米中間選挙の結果、下院は共和党が、上院は民主党が多数という「ねじれ」となった。今後2年間は、共和党が下院の過半数を手に入れて議会運営の主導権を握った。法案を審議するかどうかを委員長が決めるため、意に添わない法案を廃案に追い込むことが可能となる。最大の課題は日本と同じで、雇用創出と歳出削減だ。中間選挙で敗北しても再選を果たした大統領は多く、その鍵は「景気回復」と見られる。日米双方とも、トップの責任はこれまでになく重大だ。


2010/11/01 《幼保一体化》

「子ども・子育て新システム検討会議」が、幼保一体化のイメージ図に沿った検討を始めた。岡崎担当相の下で村木統括官が事務局長を務める政府機関だ。二重行政の典型といわれた文科省の幼稚園と厚労省の保育所の制度を、10年程度の経過措置を経て機能統合し、新設する「こども園」に一本化して親の働き方に関係なく利用できる仕組みとする方向だ。族議員や関係団体の抵抗に現場も巻き込まれている。両省間での調整でなく、この際政治主導とチルドレンファーストでマニフェストに沿った「子ども家庭省」の創設が早道ではないか。


2010/10/28 《島の生活と船》

私が子どもの頃、大小の数多くの船が瀬戸内海を行き交い、離島に住む人々の生活を支えていた。今、船便が減少し島から人が消え、大動脈と言うべき宇高連絡便が存亡の危機に瀕している。香川県にあるハンセン病療養施設の大島青松園と高松を結ぶ官用船も、運行に当たる職員難で民間委託に直面している。将来構想なき経費節減や効率追求で、入所者や職員の生活や夢を奪ってはならない。瀬戸内全体を、生活感の溢れる地域としたい。


2010/10/25 《万博記録更新》

上海万博の累計入場者が24日、目標の7000万人を突破した。過去最多だった大阪万博の約6422万人を上回り、246の国・国際機関の出展も史上最多だ。上海万博日本事務所によると、外国人の入場者でも外国館の入場者でも、日本が1番だそうだ。私が会長を務める日中友好会館が実施主体の日本青年上海万博訪問団も、中国側の申し出により延期されていたが、再度27日から30日の日程で700人規模で行われる。一衣帯水の両国間で、青少年が直接交流し相互理解を深めることは、誰にも止められない。


2010/10/21 《訪中終了》

日中友好会館会長に就任して最初の訪中で、宋中日友好協会会長をはじめ、楊外交部部長、崔副部長、郝教育部副部長、丹羽日本大使、蔡文化部部長、盧全青連副主席らと有意義な意見交換をした。圧巻は、日本側約800人、中国側約200人が一堂に会した訪中団歓迎レセプション。500人は日本からの高校生だ。双方の若者が大いに歌い踊り、盛り上った。新しい世代の友好は、未来志向だ。


2010/10/18 《日中青少年交流》

予定通り本日から、日本青少年訪中代表団の総団長として北京を訪問する。高校生500人、一般500人の総勢約1000人で、文化コース・経済コースなど5コースがあり、各地で交流する。20日夜は一同が北京に集合し、中華全国青年連合会主催の歓迎レセプションが行われる。残念なことに、抗日デモの関係で「河南日本週間」が延期になり、行程にも影響が出てきた。こんな時だからこそ、一衣帯水の両国間の友好関係進展のため、民間交流による真剣な対話を重ねたい。


2010/10/14 《素晴らしい救出》

南米チリの鉱山で起きた落盤事故で、地下に閉じ込められた33人の作業員の救出は、カプセルでの作業開始から22時間半で全員が地上に到達し、無事に終了した。作業員の生存が確認されて以来、実に53日間に及んだ見事な救出作戦だった。最後の1人となったルイス・ウルスアさんは、事故発生から生存確認までの17日間、現場監督として強い指導力で統率をとり、不安を取り除き限られた食料の配分などを遂行した。過酷な状況の中で、全員がパニックを起こさず足並みを揃えた精神力には、まさに脱帽だ。政党もかくありたい。


2010/10/11 《体力・運動・補選》

体育の日に合わせて文科省が発表した調査結果によると、小中高生の運動能力はこの2年間で回復傾向を示したが、ピークだった1985年ごろの水準には及ばなかった。一方、高齢者の体力はこの10年ほど向上を続けており、健康ブームで60代以上で定期的に運動する人が増えているのが要因のようだ。政治家は、定期的な運動など夢のまた夢で、専ら「選挙運動」に明け暮れている。折りしも明日から北海道5区の補欠選挙。民主候補は空手道3段の新進気鋭の38歳で、座右の銘は「文武両道」。私も応援に入って、つい神伝流9段を明かしてしまった。相手は自民党最大派閥の長。菅改造内閣の初戦でしっかりと結果を出したい。


2010/10/07 《ノーベル賞》

昨日、文科省の倉持研究振興局長から、根岸英一さんと鈴木章さんのノーベル化学賞受賞の知らせが届いた。私の細川内閣科学技術庁長官当時の秘書官で、文面から嬉しさが滲み出ていた。私が参議院議長当時の平成20年には、下村脩さんと小林誠さんを議長応接室にお迎えして祝意を表し、益川敏英さんと南部陽一郎さんにも送呈した。若者の科学離れや基礎研究の体力不足が深刻な昨今、将来を見据えた科学技術政策に力を入れたい。


2010/10/04 《陳情要望》

民主党の幹事長室に一元化していた陳情窓口が、新たに設けられる「陳情要望対応本部」に変わる見通しとなった。地方自治体は組織委員会、企業団体は企業団体対策委員会が対応する。さらに党が推進する政策や予算に関連するものは政策調査会が対応するので、各議員の政策能力向上にも資することとなる。自民党時代のような族議員化が防止でき、政務三役の負担適正化も図られ、責任与党態勢が整ってきた。


2010/09/30 《第176回国会》

いよいよ明日、菅改造内閣後初の臨時会が始まる。外交では、尖閣事件後の日中関係、ロシア大統領や北朝鮮後継者の動きなど、課題続出だ。内政では、補正予算の早期成立と景気対策が焦眉の急で、大阪地検の失態も根が深い。当面の課題だけでなく、「とことんクリーン」、政治主導、地域主権など、政治文化の大変革と大胆な未来像の提示も求められる。合意形成に向けた国会改革も不可欠だ。


2010/09/27 《給費制と貸与制》

法曹養成課程の途上にある司法修習生には、国家公務員に準じ職務専念義務や守秘義務があり、給与が与えられていたが、04年の裁判所法改正により、本年11月からこれが廃止され、希望者への貸与制に移行する。しかし、本年の新司法試験の合格者は2074人で目標3000人を大きく下回り、合格率も低下の一途だ。弁護士偏在の解消と「法の支配」の充実は道半ばであり、公共財としての法曹の養成費用を社会で負担するため、給費制維持が求められている。


2010/09/23 《民主党本部・県連》

代表選後の両院議員総会と常任幹事会を経て、本部の最高顧問と倫理委員長に就任した。最高顧問は、羽田元首相と渡部元衆院副議長とご一緒で、一番若輩の私の役割は、様々な課題への球拾い役と任じている。あわせて、本日の県連の常任幹事会では、初当選の難波参議院議員の副代表就任とともに、県連顧問として県連常幹への復帰が決まった。10月の衆院補選と来春の統一自治体選挙の必勝態勢作りが急務だ。


2010/09/20 《夏から秋へ》

7月の参院選、9月の民主党代表選が続き、休む間もなく猛暑の中で熱い2つの選挙を終えた。民主党の人事もまもなく一段落し、いよいよ本格的な政治の季節を迎える。23日には国連総会が始まり、来月初旬には臨時国会召集で、「ねじれ」国会の本格的論戦が始まる。24日には衆院北海道5区の衆院補選があり、地元でも来春の統一自治体選挙の準備が急ピッチで始まっている。議長の裃を脱がなければならない。


2010/09/16 《菅改造内閣前夜》

両雄激突の民主党代表選は、投票三類型のすべてで菅候補が上回り、合同選対本部長としての責任を果たせてホッとした。その後の報道各社の世論調査でも、内閣支持率、民主党支持率ともに、驚くほど上昇している。明日の両院議員総会で新しい党役員人事も決まり、改造内閣始動の見込みだ。政権交代実現からちょうど一年。党所属全議員は歴史的使命を自覚し、挙党態勢でこの機運を活かし切らねばならない。


2010/09/13 《審判前夜》

告示から2週間という長い運動期間が最終盤となり、明日いよいよ審判の日を迎える。序盤戦は党員・サポーターと地方議員に、中盤は民主党支援の団体等に、そして最後は全国民を代表する国会議員に、働きかけを集中してきた。最終コーナーの本日は、合同拡大選対会議が開催され、私が本部長として、疑心暗鬼でなく信頼に基づく代表選を進めることを求めた。各種世論調査では、菅優位で変化はない。政権交代を定着させるため、決意を固めてゴールを駆け抜けたい。


2010/09/09 《上告棄却》

鈴木宗男議員の上告が棄却された。失職し、収監されることになる。魅力的なキャラクターで北の大地の輿望を担い、民主党会派に所属して活動しており、残念な結果だ。しかし、民主党代表選の最中で、札幌での立会演説会の前日という絶妙のタイミングに、「政治とカネ」が今も現実の政治課題であることを、天下に明らかに示した。勿論、司法手続きに政治的配慮が入り込むはずがないが、何か暗示的ではある。


2010/09/06 《代表選中盤戦へ》

民主党代表選は最初の週末を終え、中盤戦に入った。序盤の主な課題は、11日投票締め切りの党員・サポーター対策だった。各地で開催された集会は、街頭も会場もともに何れも大盛況で、わが国の首相を自分たちで選ぶという熱気に満ち溢れ、この選挙が国民的関心事になりつつあることを示していた。中盤戦は、国会議員対策とともに、各種団体等への働きかけを強めて行きたい。


2010/09/02 《参院選総括・次へ》

本日、参院選挙の総括を行うため、「江田五月会」「連合岡山」「民主党岡山県連」の合同選対会議を開催した。数字的には圧勝だが、参議院議長として、また与党としては初めての選挙であり、戸惑いも多かった。何よりの反省点は、比例票が10万票以上減ったことだ。政権交代以後の政権運営への国民の批判と同時に、地方組織の弱さが原因だ。来春には統一自治体選挙がある。地域に確かな基盤を築くために、今回の歴史的な民主党代表選を成功させ、政治文化の大改革に取り組まなければならない。


2010/08/30 《帰国・代表選》

本日昼過ぎ、中国から羽田空港に着くと同時刻に、鳩山さん、小沢さん、輿石さんの三者会談が開かれ、民主党代表選の告示を前に動きが慌ただしくなった。週末の各社世論調査はいずれも、民主党代表には菅さんが「ふさわしい」というのが圧倒的で、内閣支持率も上昇し不支持率を上回った。民主党は、この世論に逆行する道を歩んではならない。それが、政権担当能力のイロハだ。


2010/08/26 《上海万博》

訪中2日目は早朝から、民主党代表選の新展開で電話連絡などに追われた。そんな中、上海万博局の招聘で、中国館、香港館、台湾館、サウジアラビア館、日本館、大阪館とドイツ館を、大急ぎで見て回った。どこも21世紀の暮らしを映像と音響で展示し、大盛況だ。世界の新しいうねりと日本の政治の落差を痛感している。小沢一郎氏出馬表明は民主党と政権との土台を揺さぶる激震だが、私たちは必ず熟達者の熟考の末のこの決断を、民主主義の一層の進展につなげなければならない。


2010/08/23 《民主党代表選》

3年振りに「国のかたち研究会」の座長に復帰し、本日、定例会を開いた。急な招集だったが、議員本人出席は34人に上り、代表選につき意見交換して認識の共有を図った。民主党が国民の政治感覚とかけ離れ、党内政局に憂き身をやつすことがあってはならない。昨年国民が選択した「政権交代」を、参院選で示された民意を踏まえて、着実に安定させ前進させていくことが、現下の民主党の使命だ。


2010/08/19 《農業者増加》

昨年の新規就農者が、06年の調査開始から初めて増加に転じ、前年比11.4%増の66820人となった。農業者は、2008年には490万人にまで減少しており、平均年齢は65歳と高齢化している。今回の増加はリストラや定年退職後に実家の農業を継ぐケースだが、民主党政権は「食」と「地域」の再生に向けて戸別所得補償制度を始めており、農業の魅力が増しているのは確かに見て取れる。


2010/08/16 《戦争の反省と謝罪》

昨日、民主党政権として初めての終戦記念日を迎えた。菅首相をはじめ全閣僚、副大臣、政務官が、靖国神社に参拝しなかった。私は、同社は戦前、国民の戦意形成の中核的役割を担った組織であって、戦没者追悼の施設にはふさわしくないと思っている。個人的心情に基づく参拝はともかく、A級戦犯合祀施設に国の意志表示を担う閣僚等が参拝するのは、戦争の反省や謝罪と真っ向から矛盾し、不適切だ。アジア各国との「未来志向」の関係を定着させるために、朝鮮王朝儀軌の引渡しなどの努力が進むことを歓迎したい。


2010/08/12 《参院会長選挙とクジ》

事前調整で無投票選出が恒例となっていた自民党参院議員会長選は、両候補40票ずつ(無効2票)で同数となり、クジ引きの結果、中曽根氏が選出された。派閥談合方式が奏功しなかったと言え、派閥や年功序列と無縁の人事で「ねじれ国会」の合意形成に臨まれるよう期待したい。因みに、首班指名の得票が同数となった場合も、クジで当選者を決める。両院協議会でも、衆参から出た二人の議長のうち、初回の議長をクジで決める。採決の可否同数は主宰者の裁定、選挙の得票同数の時はクジというのは、民主主義の究極の知恵だ。しこりを残してはいけない。


2010/08/09 《核廃絶と世界平和へ》

本日は長崎の65回目の原爆忌だ。3年前の参議院議長就任の後、最初の公務がこの平和祈念式典への参加だった。「核兵器なき世界」を掲げるオバマ米大統領の登場で、世界中で新START締結やNPT再検討会議など、核廃絶への流れが強まっている。広島の式典には、国連事務総長や米国大使が、本日の式典にはIAEAの事務局長が、いずれも初めて参列した。核保有国の英仏の代表は、両式典に出席した。参議院議長としての最後の公務は、参院選公示前日の沖縄全戦没者追悼式だった。核兵器廃絶と世界恒久平和の実現は、全人類の願いだ。


2010/08/05 《支え合いの絆》

全国で高齢者の所在が確認できないケースが相次いでいる。都心でも古い団地では、限界集落とも呼べる状態の所もあり、家族との連絡も途絶えた無縁死は年間3万人に上ると推定される。家族の絆やまとまり、地域住民の支え合いが「弱くなっている」と思う人は、80%前後と高水準だ。私が参院選で掲げた「21世紀ビジョン」では、「生活は…支えあい」を第一に掲げた。子ども最優先とともに、高齢者などの排除のない支えあいの社会を目指した「絆の再生」が強く求められる。


2010/08/02 《取材・出演殺到》

臨時国会が開会するや否や、マスコミからの取材や出演依頼が殺到している。2回のテレビ生出演をこなし、今日だけで10件の取材を受けた。皆さん一様に、再びねじれ状態となった国会と菅政権の行方に、話題が集中する。本日から、衆参2日ずつの日程で、予算委員会が始まった。野党多数となった参院で、罵詈雑言の応酬とならずに、参院らしい品位のある議論になるよう期待している。


2010/07/29 《議員活動始動》

いよいよ明日、第175回臨時国会が召集され、8月6日まで8日間の会期で、衆参で予算委員会が予定されている。本日は、民主党の参議院議員総会と両院議員総会が開催され、私も3年ぶりに参加し、議員としてのリハビリを開始した。民主党・新緑風会も、議員会長を輿石東さんとする体制が決まった。新人議員は14人で、皆さん逞しい面構えで頼もしい限りだ。両院議員総会では、活気ある意見交換がなされたが、菅政権と与党としての民主党に対する国民の信頼を取り戻す方向を意識した議論が大切だ。


2010/07/26 《議長から議員へ》

昨日で、6年前の参院選でいただいた参議院議員の任期終了に伴い、議長任期も終了し、既に明け渡しも完了した。当分の間、議長は不在となり、職務代行もない。3年間、警護に当たってくれた関係者の任務も、本日で終了する。そして本日から、先日の参院選でいただいた議員任期が始まった。離脱していた会派も、民主党・新緑風会に復帰することになる。29日の参議院議員総会と両院議員総会が皮切りだ。一議員として、「ねじれ国会」の開会に備えたい。


2010/07/22 《暑い!!》

連日、猛暑が続く。地元の岡山市でも、4日連続の熱帯夜となった。風光明媚な渓流沿いの備中高梁でも、本日、最高気温が35.6度を記録し、今年初めての「猛暑日」となった。岐阜県多治見市では、何と今夏全国最高記録をゆうに更新し、39.4度との知らせが入った。熱中症での死亡事故も相次いでいる。私の夏バテ防止策は鍋料理。暑い時こそ、汗を流しながら食べる「江田鍋(魚と野菜を主体とした水炊き)」は格別だ。皆さんご自愛専一に。


2010/07/19 《海の日、海事振興》

梅雨明けとともに、一気に猛暑となった。豪雨被害に合われた皆さんに、心からお見舞い申し上げる。本日は国民の祝日、「海の日」だ。日本は四方を海に囲まれ、資源・交易・文化など海に関するテーマが非常に多い。海の汚染が深刻化しつつある今、「海の日」を地球環境を考える日にもしたい。昨年は地元の渋川海水浴場の海開きで、神伝流の式泳を行ったが、政治の課題も多い。本四フェリー問題などの海事振興や、瀬戸内海の景観などの離島振興などにも、力を入れて行きたい。


2010/07/15 《後片付け三昧》

参院選が終わり、当選証書も受け取った。地元選挙事務所の片付けが進み、東京でも後片付けに追われている。一つは、今月25日で議長任期が終わるため、院内の議長室や議長公邸の片付けがあり、私が持ち込んだ絵画や書などの移動を始めた。もう一つは、新議員会館への引越しで、引退や落選の方もいて悲喜交々だ。26日に決まる新当選者の部屋割りに備えて、12年間にたまった品々を取捨選択し、ねじれ国会に備えたい。


2010/07/12 《合意形成へ》

公認候補として「元気な日本を復活させる」との民主党マニフェストと私の「21世紀ビジョン」を掲げ、参院選4選を果たすことができた。皆さんのご支援に心から感謝する。今朝は、選挙の締めくくりとして、岡山駅前で街頭演説に立ち、その後テレビ出演やマスコミ各社のインタビューをこなした。全国では民主党大敗で、参議院はふたたび「ねじれ状態」となった。今回は3分の2の再可決はない。議会は闘争の場と同時に、合意形成の場であることを忘れず、次の任期を全力投球したい。25日までは議長の公務を全うする。


2010/06/23 《明日より選挙本番》

本日の沖縄全戦没者追悼式の参加で、予定されていた参議院議長の公務が終了した。式典では、菅首相、横路衆院議長に続いて、献花と来賓挨拶を行った。いよいよ明日が、参院選公示で、ホームページの更新が出来なくなる。暫くご無沙汰するが、政権交代に託された国民の期待に応えられるよう、「ゆるぎない情熱」で全力投球したい。


2010/06/21 《私の「21世紀ビジョン」》

参議院は長期的視野で議論できる場だ。マニフェストは比較的短期の目標なので、別に中長期の目標として、私の「21世紀ビジョン」をまとめ、本日の記者会見で発表した。生活は孤独な群集から「支え合い」へ、経済は弱肉強食から「分かち合い」へ、公けの仕事は「市民と協働」、世界は「共生と平和」といった項目で、生まれたばかりの私の孫などの幼子が成人するころには、必ず実現する。次の6年の任期は、その助走だ。


2010/06/17 《国会閉会》

本日午前、天皇陛下に今国会の経過を奏上し、参議院職員に挨拶して、国会での議長の仕事が終った。この3年間、自分なりに議長職を全力で務め、対立を乗り越える議論と合意形成をめざした。思うにまかせぬことも多く、特に最終日の本会議が開会できず、参議院の特色である決算審議や調査会活動に画竜点睛を欠くこととなったのは残念だった。選挙制度改革など、持ち越しとなった課題も多い。この経験を次に生かすため、今日から地元に戻り、参院選に全力投球する。


2010/06/14 《はやぶさ・新しい宝物》

小惑星イトカワの砂の採取をめざした探査機「はやぶさ」が、7年間の旅を終えて地球に戻ってきた。宇宙をさまよい、一時は絶望視された後の、昨晩の大気圏突入の様子は、美しく感動的だった。決して諦めずに帰還を成功させた関係者に、大きな拍手を送る。私事だが今日、岡山で孫が生まれた。初めての女児だ。やっと飛び出した新しい宝物に、高い科学技術力と夢の追求力をバトンタッチしたい。


2010/06/10 《安保50周年》

60年安保から半世紀で、この関係の取材が続いている。今日は、当時の仲間たちが集まり、私もパネリストに加わって討論会を開く。当時私は、地元の高校を卒業したばかりの大学1年生で、午前中は語学の講義、午後からは学生服でデモ参加の毎日だった。1993年に提唱した「安全保障基本法」を基に、もう一度、集団安全保障の議論を深めるときだ。世界の平和と安定のための21世紀型の日米同盟という新しいビジョンが必要だ。


2010/06/07 《菅内閣発足へ》

明日、菅内閣が発足する。思えば菅さんは、1977年に急逝した父・江田三郎が、一度限りの出会いで後事を託した最後の弟子で、私とは父の枕頭で初めて出会って握手し、参加民主主義を掲げて社会市民連合を立ち上げて以来の盟友であり、感慨深い。酒と政治談義が大好きな庶民中の庶民で、田中角栄を凌ぐ「菅ドリーム」もあり得る。菅さんを祝福し、政権交代にかける有権者の願いに応えるため、大いに指導力を発揮することを期待する。


2010/06/03 《4度目の首班指名へ》

鳩山首相の突然の辞任で、明日の本会議で首班指名選挙をすることとなった。一任期3年の間に、同一の参議院議長が4回もの異なる首相を選ぶのは初めて。毎年のように首相が代わるのは決して好ましいことではなく、政権交代は最大の試練に直面している。この事態を重く受け止め、私自身も初心に帰り、政権運営を国民の期待に沿った方向に戻すため、参院選とその後の政治活動に全力投球する覚悟だ。


2010/05/31 《NPT最終文書》

核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議が閉幕した。各国がさまざまな事情を乗り越えて、核軍縮、核不拡散、原子力の平和利用について合意し、最終文書がまとめられた。かなりの紆余曲折があって一時は悲観的な見方も流れたが、前向きな一歩となった。こうした平和、環境、人権、人間の安全保障など地球規模の課題の解決に向けて、日本が内向きにならず、先の核セキュリティ・サミットで示した具体的な技術協力提案のように、先頭に立って取り組むことがますます期待される。


2010/05/27 《国境を越えた知的共同体》

国境を越えた人と人の知的交流が盛んだ。日本では、海外から13万人を超える留学生が学んでいる。本日は私のところに、ハーバードの学生が50人ほど来て交流し、知的刺激を受けた。海外経験のある日本人が、日本社会でその経験を評価されて、外国人とともに活躍できるようにしたい。とくに、日中韓の「キャンパス・アジア構想」で、外国の大学で取得した単位が国境を越えて認められるような、東アジアの知的共同体づくりを目指したい。


2010/05/24 《悲観は感情、楽観は意志》 

地元岡山での集会で、講師のジェラルド・カーティスさんから「悲観は感情の所産であり、楽観は意志の力である」というフランスの言葉が披露された。政権交代の現状に国民の批判が強く、反省点も多いが、例えば口蹄疫対応で農相不信任などと国民の悲観感情を煽っても、問題解決に繋がらない。関係者の強い意志の力による対策の進展こそが、今は何より大切だ。集会では、多くの方々から力強い激励を受け、私も妻と共に登壇し決意表明した。新たな21世紀ビジョンを掲げ、国民の意志を総結集して明るい未来を切り開きたい。


2010/05/20 《アジア・ウイーク》

今週はアジアの方々との交流が目白押しだ。月曜日には宮中で、国賓のカンボジア国王の歓迎行事と晩餐会に出席。火曜日には議長公邸で、アジア、米州などの駐日大使と懇談会を開き、40か国を超える参加を得た。昨日は、参議院から派遣した日中議員会議メンバーとともに、駐日中国大使から夕食会に招待された。タイ大使の表敬も受け、混乱の収拾を要請した。アジアは言葉も文化も異なる多様な国々からなるが、日本もその一国であり、地域の平和と繁栄のために、国境を越えた人の交流と緊密な連携に務めたい。


2010/05/17 《会期あと1か月》

通常国会の会期は150日と定められており、1月18日の召集から残り1か月となった。参議院に先に提出された法案の審議は順調に進み、4月28日に可決した地域主権関連法案を最後に、すべて衆議院に送ることができたが、まだ多くの重要法案が衆議院に残されたままだ。今国会閉会直後には参議院選挙が行われ、選挙後に院の構成が変わることから、参議院での議案の継続審査は行わず、すべて廃案となるのが先例だ。従って国会対策上、参議院での法案審査の行方を念頭に置いて、衆参の連携を検討することが求められる。緊張の連続だ。


2010/05/13 《若年自殺・過去最多》 

本日の警察庁発表によると、昨年の全国の自殺者数は、前年より596人増えて3万2845人であった。動機はうつ病など心の病が最多だが、失業などによる孤独感や生活苦を含むものが大幅に増加した。特に注意すべきは、20歳代、30歳代の自殺率が過去最高となったことだ。自死の増加は社会が深刻な病を抱えていることを示している。心が傷ついている人々に手を差しのべ温かく包み込む社会システムを作り、特に若者が明るい希望を持てる雇用や福祉のネットを作ることが急務だ。


2010/05/10 《キックオフ》

昨日、五月晴れの陽光と新緑の薫風の中で、県内全域から約500名の参加を得て、選対本部事務所開きを開催した。こいのぼり掲揚やダブル・ガンバローコールなどで、元気一杯の参院選キックオフが出来た。古くから苦楽を共にした者や新社会人で政治参加を求める者など、まさに多様な集まりで、私も烏城を仰ぎ見ながら気合いを入れて決意表明をした。次は、私の誕生日で父の命日でもある5月22日(土)の「総決起パーティー」だ。中長期の内外の目標を示す「21世紀ビジョン」作りも加速させ、必ず逆風を跳ね返す。


2010/05/06 《子ども数、連続減少》

「こどもの日」に合わせ発表された日本の15歳未満の子どもの推計人口は、前年比19万人減の1694万人で、29年連続で減少した。総人口に占める割合も13・3%で、世界最低水準となった。36年連続の低下だ。米国は20・0%、中国は18・5%、韓国は16・8%、ドイツ13・6%だ。どこの国でも、子どもは将来の夢と希望であり、子ども施策に力を入れている。子ども手当や高校無償化が始まったが、さらに「子ども家庭省」の発想も忘れず、チルドレン・ファーストに取り組みたい。


2010/05/03 《憲法》

今日は憲法記念日。日本国憲法は施行63年を迎え、今月18日には憲法改正手続きを定めた国民投票法が施行される。しかし、安倍内閣の改憲争点化に対する当時の野党の反発が、今も続いているため、衆参両院に設置された憲法審査会は始動していない。直近の世論調査でも、憲法論議は平静さを取り戻し、日米の新政権のリーダーシップもあって、間もなく始まるNPT再検討会議への注目も高まっている。新しい人権保障手続きも必要だし、民主主義の要諦である政権交代の定着も現実的課題となった。憲法3原則の一層の充実と前進に努めたい。


2010/04/29 《GWスタート》

本日から来月9日までの大型連休が始まった。久しぶりに10日ほど連続して、地元岡山に滞在できる。ご案内いただいた県内各地の催しに参加しながら、ほぼ3年振りに街頭宣伝活動を行う。普段あまり出掛けるのが難しい所も含め、なるべく多くの皆さんの声に接する機会としたい。気軽に声を掛けていただきたい。さらにこの間に、岡山市内の最中心部に後援会事務所を開設し、最終日9日の11時に事務所開きを予定している。こちらにも是非お出掛けいただければ幸いだ。


2010/04/26 《国民のリストラ》

メーデーは124年前にシカゴで始まり、岡山県内でも週末、各地で「平和・人権・労働・環境・共生」を旗印に工夫された企画が開かれている。昨日の新見集会は大道芸のバナナの叩き売りで賑わい、私も飛び入りで、「働くものが叩き売りされないよう、生活第一の政治のため『ゆるぎない情熱』で頑張ります」と声を張り上げた。国民のリストラを許さず、全ての人々を包摂する社会システムを、「新しい公共」などで作っていきたい。


2010/04/22 《裁判員制度1年》

5月で裁判員制度が施行1年を迎える。最高裁の意識調査では、約43%が裁判や司法への関心が増したと回答。選ばれれば参加するとの答えは約62%だが、妥当といえる。裁判員裁判の控訴審で制度の合憲性が争われ、東京高裁は本日、「憲法は裁判官以外の者を下級裁判所の構成員とすることを禁じておらず、国民参加を許容している」と初めて合憲判断し、「国民の司法への理解と信頼向上」に資すると、制度の意義を強調した。三谷太一郎教授は、政治制度としての意義を強調された。市民が主役の司法の定着により、民主主義の成熟が期待される。


2010/04/19 《「カティンの森」》 

ポーランド大統領の葬儀には、日本国として、「全国民を代表する」(憲法第43条)国会議員から私が参議院議長の資格で参列することとなったが、空路の大混乱で渡航できず、楠本大使のみの参列となった。追悼の思いで、ワイダ監督の「カティンの森」を見た。国の将来を担うはずの知識人たちが将校に徴用され、1万数千人が旧ソ連の捕虜になって虐殺された。しかし真実は長くひた隠しにされ、エリツィン時代にやっと白日の下に晒されて、ポ・ロ両国の和解と融和に向かった。歴史の改ざんや隠蔽は、真実の和解に資さないことを痛感した。


2010/04/15 《外国人看護師》

経済連携協定(EPA)に基づいてインドネシアとフィリピンから受け入れている看護師候補者のうち、国家試験に合格したのは3人だった。2008年の受け入れ開始以来、初めての合格だ。ご努力に賛辞を送りたいが、日本人合格率は毎年約90%に対し、1%というのは、あまりにも狭き門に過ぎる。しかも受験者らはみな、自国では看護師資格を持ち、実務経験もある。これではEPAは単に形式だけで、実質は門戸を閉ざしていると言わざるを得ない。合理的配慮なき排除の論理では、アジア共同体など夢に過ぎない。


2010/04/12 《ポーランド大統領事故死》

一昨年の12月にお会いしたカチンスキ・ポーランド大統領ご夫妻が、飛行機墜落事故で亡くなった。旧ソ連によるポーランド人虐殺の「カチンの森事件」70周年追悼式典に向かう途中で、ポーランドは2重の悲劇に見舞われた。「連帯」地下組織の役職を歴任し、上下両院議員や法相を経験したベテランで、柔和な笑顔が印象的だった。先月の参議院招待による上院議長一行の一員だったザヨンツ議員も含まれていた。早速、在京ポーランド大使館にロドヴィッチ大使を訪ねて弔意を表し、両国間の一層の発展への努力を誓った。


2010/04/08 《核体制見直し》

オバマ米大統領は、同盟国に対する核攻撃の抑止と新型核開発の中止を明言し、核不拡散条約(NPT)の順守国に対しては原則的に核攻撃をしないことも明らかにした。プラハ演説に続く核レベル低減の具体化で、唯一の被爆国としての日本の態度が注目される。折しも本日、「世界平和アピール7人委員会」の皆さんが、私の紹介で鳩山首相に面会し、核兵器禁止条約採択へ向けた早期交渉開始の要請と有益な意見交換を行った。NPT再検討会議に先立つ核セキュリティ・サミットでの、大胆な鳩山イニシアティブの発揮を期待している。


2010/04/05 《憲政の崩壊を許さない》

押しボタン式投票は、参議院改革の一環として本会議の採決方法に導入されたもので、採決はほぼ全てこの方式で行われる。憲政に携わる議員の最重要行為であって、議長も押し間違えの有無など確認しない。投票終了直後に結果が表示され、さらにウェブサイト上でも議員ごとに明示される。情報公開や責任明確化の点で起立採決では得られない利点が多く、優れた方式だと自負している。まさかその参議院で、自席の他に隣席のボタンまで押す人がいるとは、想像を絶する事態だ。直ちに辞職か除名になるのは当然で、それが究極の再発防止策だ。


2010/04/01 《平成22年度始まる》

本日から新年度がスタートした。参議院選挙まで3ヶ月あまりだ。こども手当てや高校無償化、農業者個別所得補償の受付も始まった。本日発表の3月の日銀短観によると、まだマイナスではあるが、大企業製造業・非製造業の業況判断指数は4期連続の改善となった。一方、中小企業の製造業、非製造業もそれぞれ改善しているが、いずれもマイナス30台で厳しい。荒波に漕ぎ出す新入社員たちの入社式の様子を見ると、大いなる活躍に期待しながら、彼らの溌剌とした気持ちに応える政治の責任を痛感する。


2010/03/29 《大合併終了》 

鳴物入りで始まった「平成の大合併」は、特例法改正により終了し、自主的な合併支援と円滑化に軸足を移すこととなった。全国では3232あった市町村が約半分になり、岡山県も78から27に再編された。その間に行われた首長選挙では、概ね小さな自治体出身者が選出された上、2期目を勝ち抜いた首長は少ない。合併の目的は、人口減少と少子高齢化に対応し、地方分権の担い手となる足腰の強い行財政基盤を作ることだった。その是非論を延々と続けるのでなく、現場に足を運び耳を傾けながら、地域主権の主体の在り方を探っていきたい。


2010/03/25 《雨降って桜咲く》

桜の開花宣言があったばかりの東京は、昨日から氷雨に見舞われ、蕾も震え上がる寒さとなった。その中で、昨日は来年度予算が戦後五番目の早期成立となった。「ねじれ」で緊張感の漲る過去2年間の年度末とは様変わりだ。しかし、昨今の政治は目先の課題続出で、政治不信は増大している。本日の昼、私の後援会「全国江田五月会」主催で、佐々木毅さん、江橋崇さんと私とでシンポジウムを行い、政権交代に至る歴史的経験を共有している世代として、確固たる21世紀のビジョンを作ろうと語り合った。氷雨の後に必ず、満開の希望の桜を愛でられるよう、全力を尽くしたい。


2010/03/22 《あっぱれ、新田主将快挙》

バンクーバー・パラリンピック最終日に、日本選手団主将の新田佳浩さんが、先日のスキー男子10km立位に続き、1kmスプリントでも2個目の金メダルを獲得した。彼は私の地元岡山県西粟倉村出身で、3歳時に農機具コンバインの事故で左前腕を切断した。県立林野高校卒で、道上正寿村長に祝福電話をしたところだった。オリンピック・男子フィギュア銅メダルの高橋大輔さんも地元の倉敷翠松高校卒で、卒業式の祝辞で「天は乗り越えられない試練は与えない」と激励した。若者の活躍に大いに触発され、元気を貰っている。


2010/03/18 《議長公邸の春》

今年は「三寒四温」の変化が激しく、今日の東京は一気に気温が上がり、議長公邸の春は駆け足気味となった。梅が散ると同時に開いた豆桜も散り始め、陽光桜の開花が始まった。昨年からのヒヤシンスも花芽が大きくふくらみ、花数こそ少なくなったがここ数日で満開だ。本日は、参議院OBの親睦団体「参議院協会」の懇親会を公邸で開催し、現役時代を彷彿とさせるお元気な先輩方に、しっかりと叱咤激励を受けた。「ねじれ」のあおりで過去2回流れた全議員参加の観桜会が、今年はやっと検討課題となりそうだ。


2010/03/15 《東ティモール大統領》

昨日より、東ティモール共和国のラモス・ホルタ大統領が4年ぶりに来日し、早速夕食を共にした。長い自決権運動に勝利し、1996年にはノーベル平和賞を受賞した。本日も、会員数が大幅に増えた議員連盟主催で歓迎昼食会を開催した。天皇陛下や鳩山首相らと精力的に会談し、広島では被爆者とも対話する。私も長く支援運動に関わり、参議院議長に就任して最初の訪問国に選んだ。その間、バグダッドで横死したデ・メロ国連特別代表など多くの知己を得た。昨年の成長率は14%に迫るという、新しい国の息吹に触発されている。


2010/03/11 《地方空港のあり方》

国と県が総工費220億円をかけた茨城空港が、98ヶ所目の空港として本日開港し、地方空港のあり方に関心が高まっている。国交省がとりまとめた需要予測と2008年度利用実績の比較によると、実績が予測を上回ったのは8空港にとどまり、甘い予測に基づいた乱造の実態が浮かび上がった。幸い地元岡山空港は、達成率119%だった。駐車場が無料なのが大きな要因だ。空港を造る側が予測も立てるのでは、見通しが甘くなるのも当たり前だ。関係公益法人の天下り問題も含め、空港整備の抜本的見直しが必要だ。


2010/03/08 《国際女性の日》

国連は1975年より、3月8日を「国際女性の日」と定め、女性の権利や利益、安全や健康、そして自己決定や社会参加の状況を点検、確認する機会とした。1904年のこの日、ニューヨークで女性労働者が参政権を求めて起こしたデモがきっかけだ。憲法により保障された男女平等には、制定時の若き米国人女性、ベアテ・シロタさんの献身的努力があったが、現実は未だ条文に追いついていない。格差社会の中で働く女性、核家族化や少子化で子育ての孤独と不安の中にいる、若い世代の社会状況があり、女性のエンパワーメント、ジェンダーの平等、リプロダクティブヘルス・ライツなどの推進のためには、男女の別を越えて、一層の努力が必要だ。


2010/03/04 《功虧一簣》

民主党は昨日、公認87人と推薦2人の参院選第1次予定候補を発表した。私は会派離脱中なので、推薦となった。これで名実ともに、参院選のスタートラインに立った。議長の制約を守りながら、直ちに可能な準備活動に着手する。そんな折、参院予算委員会で全閣僚出席の基本的質疑が始まったが、何とその冒頭に閣僚3人が遅刻し、開会が遅れてテレビ中継は穴埋め映像を流した。新政権の気の緩みや参議院軽視だと批判されても、抗弁しようがない。本日、平野官房長官が陳謝に来た。「九仞の功を一簣に欠」いてはならない。


2010/03/01 《ゆるぎない情熱》

冬季五輪も閉会し、本日から3月。衆議院の予算審議は大詰めで、いよいよ舞台は参議院に移る。先月末に、夏の参院選の地元自民予定候補者が決まった。42歳の女性で、私の高校後輩で娘と同期だ。前途有為の国際派で、「真っさらな市民感覚」で挑戦という。政権交代政治が日本に定着するかどうかが、この選挙結果に掛かっていることを考えれば、惜敗した知事選の二の舞や前回の逆バージョンは許されない。昨日、私の支援勢力総結集の合同選対本部を立ち上げた。「ゆるぎない情熱」を燃やし切る覚悟だ。


2010/02/25 《時効廃止答申》

刑事事件の公訴時効は、05年改正法で延長されたばかりだ。ところが法制審議会は昨日、人を死亡させた罪の公訴時効に関し、殺害の故意犯は時効を廃止し、その他は2倍に延長との大改革を答申した。時効進行中の事件も、法施行時が完成前なら適用されるが、未遂は適用外だ。内閣府の世論調査でも、殺人の現行25年は「短い」との意見が過半数で、「廃止」意見も約半数あったことを考えれば、被害者の感情や世論の動向に合致する答申だといえるが、立証できない場合の「免訴」との落差は大きい。先の改正の検証も踏まえ、実務的な対応にも周到な手当が必要だろう。


2010/02/22 《選挙結果》

与野党激突の長崎県知事選と町田市長選は、いずれも野党系の勝利となった。自民の集票構造の残滓もあり、新政権への期待にかげりも見えて、熱気の冷めた無党派層の動向が結果を決めた。政権与党は新年度予算案の衆院通過に向けて、正念場を迎えることとなった。地元の津山市長選では、またもや2期目の保守系現職が、1ヶ月前に立候補表明した連合岡山推薦の新人候補に敗れた。新しい政治への期待は健在で、新政権はこれを裏切ってはならない。瞬時の油断も許されない。


2010/02/18 《高橋選手、頑張れ!― 冬季五輪》

カナダ・バンクーバーの冬季オリンピックは、本日で6日目だ。出場全選手と橋本聖子日本選手団団長の健闘を祈っているが、私が一番注目しているのは、男子フィギュアスケートの高橋大輔選手だ。地元の倉敷市出身で、倉敷翠松高等学校の卒業生。同校の片山理事長は、私の高校時代以来の友人で神伝流の水泳仲間だ。地元の大きな期待に、ぜひ応えて欲しい。國母選手の生意気さは、嫌いではないが、それなら最後まで、一寸の落ち度、気の緩みも見せて欲しくなかった。カーリングにも注目している。みんな、頑張れ。


2010/02/15 《家計のやりくり》

本日発表された09年10〜12月期の国内総生産(GDP)速報によると、物価変動の影響を除いた実質成長率(季節調整値)は7〜9月期に比べて1.1%増(年率換算で4.6%増)で3四半期連続プラス成長となり、国内経済の持ち直し傾向が続いていることが裏付けられた。厳しい所得・雇用環境の下で、エコカー減税やエコポイントを有効に活用したり、たまには家族で外食するなど、賢い節約ライフスタイルも定着しつつある。庶民の必死のやりくりに応える政策が待ち望まれている。


2010/02/11 《建国》

本日は「建国記念の日」。「建国をしのび、国を愛する心を養う」日だ。鳩山首相の誕生日でもある。神武東征の物語りに由来し、紀元節復活への警戒から制定には紆余曲折があったが、これからの建国は、中央集権を地域主権に改造する大仕事だ。枝野行政刷新相の起用で、菅副総理、仙谷国家戦略相とともに、市民政治の実現をめざした旧民主党の主要メンバーが閣内に揃った。原点に立ち返って、新しい建国に挑戦したい。


2010/02/08 《ピンチをチャンスに》

衝撃的な事件が相次いでいる。先週末には、初場所優勝の余韻も冷めやらぬうち、横綱の朝青龍が自らの不祥事で引退した。週明けには、エコカーの先頭を走り景気の牽引役を果たしていたプリウスのリコールが発表された。天国から地獄ともいえる出来事だが、ピンチの時こそ、体制を一新し改革を進めるチャンスでもある。新政権は昨年末、新成長戦略の基本方針を発表した。世界的不況を、「100年に一度のチャンス」ととらえようというもので、これも同じ発想だ。政権に対する国民の厳しい目も、信頼回復のチャンスに生かしてほしい。


2010/02/04 《決算審査》

本日から参議院決算委員会で、内閣総理大臣をはじめ全大臣の出席を得て、テレビの全国中継の下で、平成20年度決算の審査が始まった。決算審査の充実は、参議院改革の一環として本院が特に重視しているものだ。財政や事業の無駄を洗い出して次年度予算審議に生かすためにも、衆議院が来年度予算の審議に入る前に行えたことは意義深い。政府における事業仕分けが注目を浴びたが、国会にも同様に、決算委員会や行政監視委員会などの審議で、厳しい切り込みに取り組む役割が期待される。


2010/02/01 《日中の歴史共同研究》

日中両国の有識者による共同報告書が公表された。日本の常任理事国入りに反対する中国での署名運動が契機だったが、両者共同の作業が進んで共通認識に到達した意義は大きい。「南京大虐殺」の犠牲者数などの違いはこの意義を減殺せず、逆にこれを具体的に提示したことを評価すべきだ。東アジア共同体構想の基盤は、こうした相互理解により形成される。独仏の共同歴史研究に学ぶところは大きい。現代史部分の非公表など今後の課題も多いが、私は中国からの引揚者で妻も北京生まれであり、今後も日中両国の友好増進に努めたい。


2010/01/28 《民意の起訴》

裁判所の付審判決定を除き、起訴権限はこれまで検察官が独占し、検察審査会の判断も強制力はなかったが、昨年5月に権限強化が行われ、起訴相当議決にもかかわらず不起訴とされた場合に、さらに審査員8人以上による起訴議決があれば強制起訴となり、裁判所の指定弁護士が検察官の職務を行うこととなった。昨日の神戸第二検審の起訴議決はこの最初の事案であり、「市民感覚の視点」から判断がなされた。市民の起訴権限が実体化したが、手続き的に未整備のところも多く、今後の進展が注目される。


2010/01/25 《本格的国会論戦へ》

皇居での「新年祝賀の儀」から昨日の住吉・岡山県議の後援会「新春パーティー」まで、東京と地元を合わせて約40か所の新年会に出席し、ほぼ一段落した。政権交代の影響なのか、東京では繊維産業連盟、地元ではJAグループや森林組合など、初めての団体も多く有意義だった。国会では本日、第2次補正予算が衆議院を通過し、いよいよ明日から参議院審議が始まる。「政治とカネ」の集中審議や党首討論も行われることが決まった。いよいよ本格的論戦の幕開けだ。


2010/01/21 《オバマ政権1年》 

「チェンジ」を合言葉にオバマ米大統領がスタートして、ちょうど1年。7割近かった支持率は5割前後に落ち込み、苦戦している。米国民が、景気・雇用の改善に有効な手が打てないことに、不満を募らせている。最重要課題に掲げる医療保険改革も、まだ成立していない。しかしオバマ大統領は、前政権の「単独行動主義」を国際協調主義に転換し、「核のない世界」に意欲を見せ、世界の期待感を集めてノーベル平和賞を受賞した。核廃絶も温暖化対策も、これからが正念場だ。内政の困難を強い指導力で乗り越え、新しい世界を作るため、国際社会の期待に応えて欲しい。


2010/01/18 《新政権の使命》

本日、第174回国会が召集された。会期の150日の常会だ。補正予算と本予算の成立時期、永住外国人地方選挙権法案や官僚答弁禁止法案の行方などが注目され、新政権でまだ一度も開催されていない党首討論、普天間移設問題、JAL経営再建も大きな課題だ。国民生活に直結する景気の先行きも注目される中で、「政治とカネ」問題がにわかに大問題となった。政権交代のある民主主義にとって、新政権の使命は限りなく大きい。議論が脇道に逸れて足許をすくわれてはならない。


2010/01/14 《院の構成》

年明け早々、財務大臣交代、JAL経営再建、列島大雪、政治資金捜査と、波乱が続出だ。些事のように見えるが、参議院では年末に自民党会派から3人が離脱を表明し、会派構成に変化があった。これを受けて、昨日の議院運営委員会理事会で院の構成が協議され、これまで採決の際に可否同数で委員長裁定で決することがあった同委員会の委員数が、13対11と与党多数が明確になった。来週からの通常国会の運営に大きな影響を及ぼすかもしれない。


2010/01/11 《東京へ》

元旦の皇室行事以来、成人の日の上京まで、10日の地元滞在となった。各種新年会、書初め、たこあげ大会、記者会見、初せり、消防出初式など、各種地元活動に出て現場の声を聞いた。皆さん一様に、新政権への期待の声も大きいが、国会や参院選の攻防、景気の先行きなどに波乱の心配も聞く。今日は神戸で途中下車し、竹馬の友である草地賢一君の召天10年記念会に出席した。牧師で、大震災の現場でボランティアの取りまとめをやった。彼だから出来たと思う。パプアニューギニアから帰国直後に、年始の休診時に忽然と他界した。新しい時代を作る草分けだった。


2010/01/07 《財務相交代・国会日程》

年明け早々に、新政権に衝撃が走った。藤井財務大臣が健康上の理由で辞任し、菅副総理が新たに就任した。藤井さんとは、参議院初当選と衆議院転身の同期で、細川内閣でともに閣僚を務め、ハンセン病関係議懇でも大変お世話になった。一日も早い本復をお祈りする。菅さんは予算編成に関わり、即戦力として論戦に臨む。本日の議運理事会で、通常国会は18日召集と報告された。会期は6月16日までの150日間で、延長がなければ、参院選は6月24日公示、7月11日投開票が有力。身が引き締まる思いだ。


2010/01/04 《「新」年始動》

新年を迎えた。元旦から昨日まで、皇居での「新年祝賀の儀」、高校のクラス会と書道部の書初め等、自宅での新年会という恒例行事も無事に終えた。書初めでは、心新たに新しい政治文化をつくる覚悟で、全紙に「新」と大書した。本日より活動開始で、最初はJAグループの賀詞交歓会だ。初めてご案内をいただいたのに、来賓では、私の後に民主党国会議員が次々と自民党議員の前に挨拶をし、政権交代の現実と責任の重さを実感した。本年も一層のご指導ご鞭撻を願う。


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〜2001/06/14 政策秘書のショートコメント


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