江田五月 活動日誌 2001年5月(26〜31) >>日程表 ホーム総目次5月目次前へ次へ


5月26日(土) 高ひらフォーラム、鳩山対話集会s、県連大会、総決起集会

今日は11時半から13時まで、NPOフォーラム「高ひら正司さんと語ろう!NPO・芸術・文化・子どもの未来」。高ひらさんは、子ども劇場を始めNPO活動に半生を賭けてきた人で、夏の参院選に民主党から比例区に出馬します。まず、ザ・ニュースペーパーのお2人によるコントで、鳩山由紀夫さんの真似と高ひらさんの子供時代。次いで、高ひらさんのほか岡山NPOサポートネットワークの川上さん、邦楽家の星島さん、チャイルドラインの西崎さん、チャータースクールの水谷さんがパネリスト、私がコーディネーターで討論。西崎さん:「私たちのチャイルドラインには、3日間(1日24時間)で487人が電話をかけてきました。県の方は半年で90件。子どもたちの悲惨な状況が仄見えました。」鳩山さん、石田みえさんも覗かれました。

13時から14時半まで、鳩山代表との対話集会。はたともこさんの司会が一級品で、和気藹々の良い雰囲気でした。比例区の高ひらさん、錦織さん、太田さん、樋口さんの代理も参加。次いで16時20分まで、民主党岡山県連の第6回定期大会。参院選に向けての総決起の意味も持ちます。姫井県議にお願いした大会宣言が、新機軸で秀逸でした。鳩山さんはこの間、街頭演説や商店街の歩きをお願いし、その後、記者会見。私が途中から合流。16時35「参院選勝利総決起集会」で挨拶する江田五月分から17時45分まで、大会参加者と鳩山さんとの対話集会。田淵雅子さんの「エンパワー!」が、これまた秀逸。

18時から、連合岡山主催、民主党県連共催の、「参院選勝利総決起集会」で挨拶。同じ集会が東京を初め全国で開かれましたが、鳩山さんが特に岡山集会に参加してくれました。産別候補9人の応援団が総出演。石田さんも張り切っていました。19時過ぎから1時間、岡山駅前で街頭演説。その後夜半まで、さまざまの協議。

第6回定期大会 議案書



5月27日(日) スポーツ、高知へ、高比良さん、中村さん、NPO

今日は、8時からスポーツ少年団のソフトボール交歓大会で挨拶。田淵雅子さんも来賓として初デビューしました。8時半から近くの学区民体育大会。ここは、政治家来賓は紹介のみ。いろいろです。

9時前、JRのローカル線で岡山駅へ出、特急で高知市へ。12時半から、市内の日曜市で賑わう街角で、五島正規さん、比例区の高比良正司さん、選挙区の中村久美さんと街頭演説。結構立ち止まって、聞いてくれました。

13時半から2時間、「NPOフォーラムin高知」。中村さんの司会で、高比良さんと私とがパネリストになり、税制問題を中心に、会場からの発言も交えて、話し合いました。日曜日はNPO関係者には多忙な日で、小人数。それだけに、内容が濃く、ならいいのですが難しくなり、反省。高比良さん:「最近は、食べられさえすれば、立派な企業よりも、NPOの活動に生きがいを見付けたいという若者も、多いですよ。」

16時過ぎの特急で岡山へ。18時半から夕食を取りながら打ち合わせをして、最終新幹線で上京。



5月28日(月) 取材s、本会議、質問準備、村木判事

今日は、取材の連続でした。それも全てハンセン病について。

まず10時半から熊本日々新聞。原告勝訴判決が下されたのが、熊本地裁ですから、地元紙として大きな関心を寄せているのです。13時から毎日新聞。力を入れて報道してきました。13時半から朝日新聞。絶対隔離絶滅政策を、長年にわたり放置してきたマスコミの責任を自問するとの観点から、私の長期にわたる取り組みに関心を持ったとのこと。80年代に、何回か質問し、特に82年に「長島架橋」を本会議の代表質問で取り上げました。小会派だったので、6年間の参議院議員の任期中、これが本会議の演壇に立った唯一の機会でした。

11時半から議員総会。12時から本会議。木俣佳丈さんが確定給付型年金につき質問。出席議員が150名を切りました。選挙の年とはいえ、ちょっと酷いですね。

取材の後20時まで、法務省、内閣官房総務官室、警察庁から担当者に来てもらい、明日の質問の準備。刑法改正案が議題で、決済手段に用いられる電磁的記録と一体となったカードなど(クレディットカード、デビットカード、プリペイドカード、キャッシュカード)の不正作出や供用、保管などを、新たに犯罪としようというものです。

同時に、ハンセン病判決に対する政府声明についても尋ねます。声明はどういう意味を持つのか。私には、今後の国家賠償訴訟で、国会の立法不作為や除斥期間が争点となった場合に、国がこういう主張をすると言い張っているに過ぎないと思います。その主張の間違いを質してみます。夜は資料読みです。

17時過ぎ、最高裁は、東京地裁の村木判事(東京高裁判事職務代行)につき、東京高裁長官からの報告に基づき、国会の訴追委員会に対し訴追請求しました。近日中に訴追委員会が開かれますが、おそらく訴追することになるでしょう。裁判官弾劾裁判所の出番が来そうです。



5月29日(火) 金庫株、質問(刑法、ハンセン病)、政策懇(道路財源)

今日は、8時から法務・財政金融合同部門会議で、金庫株の検討。私は中座して、質問の詰めの打ち合わせをしました。質問中の江田五月

9時50分法務理事会。10時から法務委員会。刑法改正案の審議で、私は45分間時間を与えられました。初めの20分ほどは、法案の条文につき細かな質問。残りの25分間は、ハンセン病判決への政府声明を取り上げました。後日、会議録をアップします。ご覧下さい。

政府声明は、政府が訴訟の一方当事者として、主張したい言い分を述べたに過ぎないということです。従って、相手にも違った言い分があることを認めざるを得ません。それなら、政府声明は「牛刀を持って、」の類。国が訴訟当事者となった場合に、国を代表するのは、法務大臣ですから、その見解として表明すれば十分。

12時前、赤松広隆国対委員長とハンセン病立法への対応を打ち合わせ。12時過ぎ、法務委員会で刑法改正案の採決。全会一致で可決。12時半から、常任役員会。弾劾裁判所事務局と打ち合わせ。来客。

16時から、党本部で全議員政策懇談会。小泉内閣になって、政策論議の様相が一変しました。民主党の態度を曖昧にしておくことは出来ません。そこで、財政再建、道路特定財源、郵政改革などにつき、思い切って議論しようと言うわけです。特に道路財源については、主張の違いがくっきりしています。菅幹事長が、2年間に限定した一般財源化とその後の抜本見直し、その際の環境税化(環境負荷の多いものに高い税率をかける)の積極的検討を、懸命に論じました。説得力があったと思います。

20時から、私の還暦を肴に、いっぱいやりました。嬉しいやら悲しいやら。



5月30日(水) 芸術文化、予算委(靖国、金融)、国会決議、質問準備

今日は、8時から芸術文化基本法WT。小林真理さんの話を聞きました。文化は、政策の支えがないと、衰退します。しかし政策を間違えると、ヒトラーやスターリンのように、人権蹂躙と文化崩壊になります。(1)分権・分散、(2)芸術の自由、(3)多様性と民主主義、(4)市民参加の4原則が大切です。

9時から、予算委員会で経済・外交の集中審議。12時半まで小泉首相も出席し、齋藤勁さんと浅尾慶一郎さんが質疑。どちらもなかなかの出来でした。

小泉・斎藤論争は、靖国神社公式参拝問題など。A級戦犯合祀の宗教施設への参拝を、アジア各国がどう受け止めるかと迫っても、参拝は行い理解を求めるというだけで、後は胸を張るのみ。足を踏まれたほうが、どうやって理解するというのでしょう。

柳沢・浅尾論争は、不良債権の一斉検査など。客観的には破綻懸念先なのに、ある銀行だけがこれを健全だと判断して引き当てないとき、金融庁は放置するのかと迫っても、銀行の自己責任なので、役所の資料で評価を変えさせられないと突っぱねるのみ。金融危機は去っていないのに、それで大丈夫ですか。

12時半から本会議。道交法改正案に谷林正昭さんが質疑。刑法(カード犯罪)、風営法(伝言メール)など7法案の採決。

14時から17時過ぎまで、予算委員会。その間、ハンセン病問題の野党責任者が集まり、国会決議の協議。与党は国会の責任を認めず、決議はまとまりません。野党案を再度まとめ、これに沿った野党4党の共同アピールを出すことになりそうです。案文起草。

17時過ぎから、明日の厚生労働委員会の質問準備。ハンセン病の集中審議で、私が80分質問します。政策秘書の湯川君は、これから徹夜です。



5月31日(木) 法務、ハンセン病(質問、決議、立法)、取材s、懇親会s

今日は、8時から質問打合わせ。9時から法務部門会議。委員会報告と法案協議。民訴法は、刑事訴訟記録の原則を非公開から公開に変え、インカメラ手続きを導入するという修正を求めます。金庫株は、インサイダー取引の規制が、与党提案の証券取引法改正だけでは不十分なので、証券取引委員会設置法案を用意する方向です。

10時から、厚生労働委員会でハンセン病問題の集中審議。10時35分から11時55分までたっぷり80分、らい予防法とハンセン病行政の評価、判決の受け止め方、反省と謝罪、今後の対策などにつき、岡山訴訟で原告が求めている謝罪文も読み上げ、主として坂口厚労相に全力投球で質問しました。坂口さんは明日夕刻、原告の皆さんと会うそうです。予防法が憲法違反だという認識を示されなかったのが残念です。(会議録)

12時、法務委員会に戻り、弁護士法改正案(法人化)の採決。全会一致で可決。13時半、ハンセン病関係の取材。14時半、野党のハンセン病担当者で、国会決議と特別立法につき協議。衆議院法制局に、考え方を示して法案作成を依頼しました。決議の与野党協議はいよいよ大詰め。「反省と謝罪」を与党が受け入れるなら、最高裁判例についての表現振りの点は知恵を出し、決議した方がいいと私は思います。

16時前、党の憲法調査会第1・2作業部会に終了間際に間に合いました。森田朗教授のお話ですが、最後の一言だけ。「国籍概念の流動化は、ヨーロッパでは当たり前。アジアではまだまだ。」16時過ぎ、小宮山洋子さんと比例区の高比良正司さんの支援体制につき協議。16時40分、ハンセン病につき中国新聞の取材。

17時半、最高裁判所の山口繁長官が参議院法務委員を招待してくれ、最高裁特別会議室で立食懇親会。裁判官時代に2、3度来たことがあります。話題は司法改革や判事の不祥事。18時半、金田誠一さんを励ます会。大盛会でした。19時半、河村たかしさんらと中華料理屋で、旧新進党時代の皆さんと懇親会。民主党は党首中心の結束が第一との結論でした。


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