江田五月 活動日誌 2000年9月(01〜10) >>日程表

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9月1日(金) 人クローン法案、山本代議士

今日は防災記念日。民主党にとっても、「危機管理」の上で大切な日でした。山本代議士の詐欺疑惑です。検察の事情聴取が行われ、今日にも逮捕との情報が飛び交いました。

午前中に上京。午後2時からの民主党人クローン問題に関するPTへ。対案作りが進んでいます。政府案は、ヒト胚の保護につき何の規定もありません。民主党案は、生殖医療目的以外のヒト胚の作成利用を禁止しようとするのですが、そうすると、生殖医療目的なら自由なのかが疑問になります。これも何らかの規制が必要ですが、今はその具体化までは出来ません。そこのところを立法上どう書き込むかです。

4時過ぎ、羽田幹事長と会い、山本代議士の件につき打ち合わせ。もし逮捕ということになれば、離党を求めなければなりません。しかしそういうことになっていないのに、軽はずみなことは出来ません。結局今日は、事情聴取だけで逮捕はありませんでした。逮捕状が出されているかどうかも確認できてはいません。推測に基づく情報の氾濫に振り回されてはいけませんが、事態の推移を楽観視しているばかりでもいけません。各方面との電話連絡やマスコミ対応などに追われました。

ぎりぎりまで様子を見守り、今日はこれ以上の進展はないことを見極めて、最終新幹線で帰岡。帰宅は0時過ぎ。邑久高校生の特別少年院送致につき、ちょっと言いたいことがあるのですが、時間切れ。



9月2日(土) テイカ労組、美星町「星空…」大会、宇宙デブリ

今日は、岡山市内のテイカ労組の大会。大遅刻で9時過ぎに到着でしたが、無事挨拶させてくれました。テイカは、車の白の塗料を製造する会社で、組合は化学リーグ21に所属しています。不況に直撃されており、会社も組合もなかなか大変です。

1時半から、備中の高原地域にある美星町へ。環境庁などが主催する「星空の街・あおぞらの街」全国大会が、高円宮同妃両殿下と環境庁長官をお迎えして開かれ、来賓として出席しました。全国協議会に全国の323の地方自治体が参加しており、その代表の方々が集まったのです。両殿下とは、私も「エイズチャリティーコンサート」など、いろいろな接点があり、個人的にご挨拶も出来ました。

美星町は、晴天が多く大気も安定した地域で、「光害防止条例」を制定して夜の暗さを保ち、町を上げて星空と天体観測を大切にしている町です。町立の天文台もあり、平成15年完成を目指して、科学技術庁の補助で「スペースガードセンター」を建設中です。役目を終えた人工衛星やロケットの一部など宇宙のごみは、「宇宙デブリ」と呼ばれ、有人宇宙活動が始まると大きな障害になります。地球の近くの小惑星は、大災害に繋がります。そこでこれらの本格的観測活動を始めようというのです。大切なことだと思います。

日没前に自宅に着き、庭の水遣り。今日は一日、山本代議士のことで電話連絡に追われました。マスコミの皆さんは、私がいつ彼に会って離党勧告などをするのかと聞くのですが、身柄を拘束されているわけではなく、土日は捜査の進展もないので、もう少し事態を見定めたいと思います。


投稿 車の白の塗料の背後にあるもの  河田英正
2000年9月3日(日)

あざやかな車の白の塗料の原料は、モナザイトから精製・抽出される希土類だと思います。そしてその原料の多くはマレーシアから輸入されています。この原料には放射性物質トリュームが含まれています。日本では、放射性物質を取り除いたものを輸入していると考えられますが、生産されている現地ではその放射性物質によって環境汚染、健康被害が発生しました。私は、現地(マレーシア イポー)の調査と裁判支援の活動に参加したことがあります。三菱化成が35パーセント出資していたAREに関する事件でした。公害輸出の一つの形態です。

テイカで働く人々、そして輸入先の現地の人々の安全が十分に確保されているだろうかと江田さんの報告をみて思いを巡らせました。



9月3日(日) 運動会、住吉良久さん、海砂規制、ドームNO、高梁

今日は、9時から2つの町内運動会。福富西と東です。それぞれ「全国でこの秋になって最初の運動会ですね。頑張れ!」と挨拶。それでも日中は厳しい残暑でした。

10時半から玉野市で、10月の県議補選に立候補予定の住吉良久さんの事務所開き。相手は急死した自民ベテラン議員のご子息です。「たたき上げの住吉さんのやる気を、みんなで支えてこそ、地域の活力が出てくるのです。」と挨拶。続いて後援会代表者会議へ。

2時から「ブルーネット」設立総会。海砂採取の規制を目指す環瀬戸内の会です。「地球環境を守るには、まず以前のきれいな瀬戸内海を取り戻すことです。」と激励の挨拶。姫井由美子さんのHPを見てください。

3時にオンブズマン岡山ら主催の「ドームNO!」フォーラムへ。チボリ公園が計画された操車場跡地に、多目的ドームを作ろうという、岡山市の計画を点検する集まりです。このHPでも、問題提起がありましたね。なぜドームなのかが疑問です。市民に説明もなく、手続きもはっきりしません。まず26億円ありきのようです。それは、「地域総合整備事業債」という、後に交付税により国が補填してくれる起債枠がこの金額になるから?

国の景気対策は、地方負担を伴うため、地方になかなか受け入れられません。そこで国は、起債も認めるし、後から国が補填し迷惑はかけないから、やってくれと頼みます。これを地方が受け入れて、必要もないのに役に立たない公共事業に手を染めます。地方分権でなく、中央集権事業です。しかも市民のためより、業者のための事業です。これでますます国の財政赤字が膨らむのです。どうもこうしたからくりのように見えますが、違うでしょうか。

3時半からダンス雑誌の取材。6時に高梁市で、少人数の「江田五月会」懇談会。帰宅は9時半になりました。今日もこの間、山本代議士の件につき、電話連絡が続きました。



9月4日(月) 駅前演説、山本代議士離党、逮捕、議員辞職か

今日は終日、山本譲司代議士のことで大童でした。

7時半から、恒例の駅前演説「おはよう民主党です!」。石田みえ参議院議員、はたともこ前衆議院候補、姫井由美子県議、羽場頼三郎市議が参加。女性色がずいぶん強くなりました。プーチン・ロシア大統領のことと山本君のことを話しました。8時前に別れて、新幹線で上京。

11時半東京駅に着き、中央線で新宿へ。12時から25分間、山本君と会うことが出来ました。弁護士や彼のスタッフも一緒です。彼はこざっぱりした身なりで、いつもと同じ元気な様子で、ちょっと安心しました。離党届は、私が説得するまでもなく用意してあり、「離党にあたって」という書面と共に受け取りました。若干の事実関係の説明を聞き、党内外の厳しい批判の声を伝え、今後の展開如何では議員辞職も必要となること、「倫理委員会」の事情聴取に応じるべきことを伝えました。この時はまだ、今日中の逮捕という急展開は誰も予測していませんでした。先週の事情聴取の後に、予想された逮捕がなかったものですから。

2時から羽田幹事長に会い、熊谷幹事長代理、藁科倫理委員長も同席で、状況を報告し書面2通を渡しました。離党届は受理し、展開次第でさらに倫理委員会で厳しい措置を検討することになりました。

2時半から記者会見で、離党届のいきさつを説明し、「離党にあたって」を配布しました。その直前、逮捕状請求のニュース。突然の展開にびっくりしました。4時半から羽田幹事長の受理の発表。ほぼ同時に逮捕のニュース。私の上京が次の新幹線だったら、間に合っていませんでした。

大変な事態です。冷静な見極めと機敏な対応と、どちらを欠いてもいけません。執行部交代期と重なっており、重大試練です。5月に事案が報道されたとき、十分な調査なく公認し、結果的に有権者の判断を誤らせたと考えると、責任重大。党としては、議員辞職を求めることになると思います。

彼とは社民連以来の仲間。菅さんのところから巣立った若い政治家で、将来を楽しみにしていただけに、大変残念です。

菅さんが夜、成田空港に着くので、夕方から関係者と対応策の打ち合わせ。その後も、鳩山さん、菅さんを含め、電話連絡ひっきりなし。宿舎にも記者さんが来訪や電話。あわただしい1日でした。

離党にあたって

 私は今般東京地方検察庁の取り調べをうけております。嫌疑の内容につきまして、マスコミの報道が必ずしも事実と一致しているわけではありませんが、取調中でありますので詳しい報告は控えさせていただきたく存じます。追って時期を見て明らかさせていただく所存です。

 皆様の強いご批判に対し一政治家としての責任は強く感じておりますし、またクリーンを旨とする民主党の立場に大きく背いた結果となったことに対し、本日、党代表あてに離党届を提出いたしました。本来ならば直接私が会見をすべきところ東京地方検察庁の取り調べが終了していないこともあり、書面による発表によることをご理解いただきたいと存じます。

平成一二年九月四日

山 本 譲 司



9月5日(火) 匿名メール、常任幹事会、議員辞職、名義貸し

今日は、午前中は宿舎で資料やメールの整理。匿名の人からのなかなか込み入った意見に、メールで返事を書くのは、疲れます。私信なのに、公開される文書と同じ配慮がいるからです。ご意見を頂くのはうれしいのですが、どうかせめてメールの時ぐらい、名前を明らかにして欲しいです。

午後、議員会館へ。午前中の常任幹事会で、山本議員の件につき、鳩山代表が「結党以来の危機。私たち自身の問題と受け止め、信頼回復に全力を尽くそう。」と挨拶。(1)党の措置として「議員辞職勧告」を行う、(2)倫理委員会に付議し、離党届受理を撤回し除名処分を行うことも視野に入れて、党の処分に取り組む、(3)党執行部を「厳重注意処分」とするとの3点を決定。鳩山代表は会見で、議員辞職しない場合は、民主党が辞職勧告決議案を衆議院に提出することも検討すると述べました。

離党届に関わった私としては、山本君が一日も早く、除名処分になる前に、自ら議員辞職することを望みます。馬謖(ばしょく)を斬る時は、涙のひとつも流さなければね。惻隠の情ということもあります。しかし、9月15日以前に欠員が生じると、10月22日投票で補欠選挙。それ以後だと来年の4月。そんなことも、考えなければなりません。何より大切なことは、山本君がその気になることです。

そんなことを考えながら、辞職勧告を本人に渡す方法などにつき、関係者と調整。結構忙しい午後でした。

名義貸しは、日本中どこでもあります。悪いことです。国民もよく知っています。政治がこの際、名義貸しに厳しい態度を示すことで、この悪弊からの脱却に向かって一歩でも前進できればと思います。

夜帰岡。

 ご心配とご迷惑をおかけしております皆様へ。

2000年9月5日 衆議院議員 山本譲司事務所

大変ご心配とご迷惑をおかけしておりまして申し訳ございません。マスコミ等で報じられている「秘書給料流用疑惑」を受け、山本は9月4日、民主党を離党いたしました。その後、東京地方検察庁の取り調べを受け、秘書の今井と共に身柄を拘束されました。

疑惑のないようにつきましては、マスコミの報道が必ずしも事実と一致しているわけではございませんが、取り調べ中でもありますのでマスコミへのコメントは控えさせていただいております。また、元秘書ら事務所関係者と名乗る者らの捏造・創作した多くの情報でかなり混乱した報道・取り調べになっております。彼らには事務所として時期をみて、法的にも対応できるように準備をすすめております。

事務所をあげて捜査に全面的に協力しておりまして、みなさまには現在まで何のご説明もできずに大変申し訳なく思っております。また疑惑の詳しい内容も、担当秘書が取り調べで拘束中の為、のこっている事務局ではご説明の機会を設けることが出来ない状況です・

私どもは、山本のクリーンな政治への姿勢が失われたとは思っておりません。

山本と今井が釈放され、時期が来ましたら皆様に必ず詳しいご説明をさせていただきたいと考えております。

なにとぞご理解の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。



9月6日(水) お見舞い、山本君議員辞職へ、票格差合憲判決

今日は、お見舞いツアー。午前中、岡山市で元県議の先輩のお見舞い。検診で胃癌発見でしたが、早期癌のため、もう大丈夫とのこと。近々退院でしょう。よかった。

午後から大阪で、知人のお見舞い。朝、仕事帰りの道中で倒れ、ICUに運ばれたときは、心停止、呼吸停止。くも膜下出血だそうです。それからほぼ10日、生きてはいるのですが、脳幹に微弱な脳波があるだけ。ドナーカードを持ち、コーディネーターも待機していたのですが、この状態で時間が経ちすぎると、臓器が劣化するのでしょうか。本人の意思が生かされないとのこと。呼べども応えませんでした。残念。

夜、上京。山本代議士の件につき協議。出来るだけ早い議員辞職となるよう、そして何より本人がその決意をするよう、努力します。

最高裁が、先の参議院選挙につき、格差4.98倍を合憲としました。評決は10対5です。参議院が、都道府県代表の性格もあること、半数改選であることなど、厳密に守ることが難しい事情があるにしても、「一票等価」こそが大原則であり、反対意見の方が説得力があると思います。この格差を「立法裁量」として許すのなら、「選挙権の平等」に関しては、最高裁は憲法の番人の資格を放棄したも同然です。違憲審査権については、裁判所は国会よりも上位にあることを、もっと重く受け止めるべきだと思います。

10対5の出身の内訳を見ると、10は裁判官が6人、検察官が2人、行政官と学者が1人ずつ、5は弁護士が4人、外交官が1人。はっきりと分かれています。キャリアで頂上を極めた裁判官が、みな同じ考えになっているところに、今の官僚裁判官制度の問題点が見られるのではないでしょうか。

それにしても、立法の責任は重大です。



9月7日(木) 山本代議士、議員辞職表明

山本譲司衆議院議員は、今日午前9時から東京拘置所で行われた弁護士との接見で、衆議院議員を辞職することを表明、これを対外的に明らかにすることも認めました。

辞職願いの書面は、弁護士から山本君に、拘置所を通じて渡され、今日付けで署名の上、後に弁護士に所定のルートで渡されることになります。

みんな努力しました。ほかの政党では出来ないことです。民主党も間違いは犯しますが、その後の処理は、新しい政治、新しい政党にふさわしいものになるよう、市民感覚に沿って最大限の努力をします。



9月7日(木) 選挙制度、倫理委、法的責任と政治責任、党人事

今日は、山本代議士の議員辞職問題で追われました。午前中、接見した弁護士からの連絡。これを党幹部に連絡。これからの段取りの調整。

午後1時、民主党参議院の、参院選挙改革の検討会。与党が比例区選挙につき、非拘束名簿方式を正式決定したのに対し、どう対応するかです。

議論の途中で、2時からの党倫理委員会へ。山本君の件につき、事情の説明を求められ、弁護士と一緒に出席しました。

政治家の責任は政治責任です。山本君の政治責任は極めて重く、離党、辞職のほか、除籍処分もありえます。しかし、政治家といえども、公判請求で問われる責任は法的責任であり、法曹資格のある裁判官によって裁かれ、弁護人の秘術を尽くした弁護を受ける権利があります。

法的責任としては、私は山本君に言い分がありうると思います。秘書とは何か。国は欺されたのか。国は、議員が秘書だと言ってきた人につき、架空名義か無断借名の場合を除けば、実体を審査する権限も義務もないのではないか。

法的責任と政治責任と、守備範囲を分けておくことも大切なことであり、政治責任を法的に問えないことは、法律の不備とは言えません。今山本君に問われているのは、政治責任です。彼が法的責任を認めないからと言って、政治責任が重いと言うのだけは、避けなければなりません。

山本君は明日、議員辞職願いを提出します。その段取りの調整をしました。

民主党の人事が固まりました。菅さんが幹事長。熊谷さんが代理。岡田克也さんが政調会長。赤松広隆さんが国対委員長。羽田さんは特別代表。私の役割は、菅さんに任せました。

民主党倫理委員会の答申書



9月8日(金) 少年犯罪、予算勉強会、両院議員総会、議員辞職

今日は、午前中山本譲司代議士の辞職の打ち合わせ。3時半に辞職願いを提出することで、段取りが決まりました。

正午から少年犯罪総合対策PTの竹村泰子座長と打ち合わせ。与党簡の調整が進んでいます。民主党としても、何でも反対では通りません。統計上少年犯罪が特に悪化しているわけではありませんが、最近の事件の続出を見ると、政治が対応を迫られているのは事実だと思います。細かな協議をし、今後の対応を練りました。

1時から、衆参の予算委員の勉強会。まず米国の経済や大統領選につき、小孫茂さんの話。2時から1時間中断し、公共事業につき、金子良嗣さんの話。

2時から民主党両院議員総会。山本君の処分について、羽田幹事長から報告があり、若干の意見交換の後、了承。今年5月に事案が報じられた際の党の対応につき、羽田幹事長に指名され、私から説明と陳謝をしました。山本君が政治資金報告の修正で落着したとの説明を良しとし、それ以上党が追及しなかったことは、甘かったと思います。私は責任者ではありませんが、誰かが陳謝しなければならないのでしょう。最後に、鳩山代表の、国民に対するお詫びと決意表明で、お開きとなりました。

3時40分、山本君の弁護士が議員辞職願いを衆議院事務総長に提出するのに立ち会い、記者会見で報告。結局辞職願いはスピード処理され、夜9時過ぎに辞職許可となりました。

夜は、衆参の予算委員の懇親会。二次会。いろんな議論に花が咲きました。

議員辞職にあたって


 私は、今般東京地方検察庁の取り調べをうけ、逮捕勾留中であります。 先日クリーンを旨とする民主党の立場に大きく背いた結果となったことの責任をとり民主党に対して離党届を提出いたしましたが、今般衆議院議員を辞職することに致しました。

 私が招いた今般の事態は、選挙によって選ばれた国民の代表としてふさわしいものではないと深く反省し衆議院議員の職を一刻も早く辞することが私の責任をとる道と判断するに至りました。

 国民の皆様、先般の選挙で民主党を支持して下さった皆様、私を支持して下さった東京二一区の皆様に深くお詫び申し上げる次第です。

平成一二年九月八日

山 本 譲 司



9月9日(土) NC会議、党大会、研修会、岡山代議員

今日は、党大会です。10時半に宿舎を出て会場へ。11時半から最後のNC会議。私はプライマリーバランスの議論を蒸し返しました。党としては、大蔵省の定義でよろしい、つまり党の公約は、プライマリーバランスを、国債元本だけでなく、利息を含めて償還を新規国債の発行で賄うことを認めるという意味に理解するということで決着しました。NC会議は最後まで、こういう議論をしました。

2時から党大会。次期代表として、鳩山さんを正式に承認しました。次いで次期役員として、羽田さんの特別代表、菅さんの幹事長を了承し、菅新幹事長から常任幹事会とNCのメンバーの発表がありました。私はNPO委員長として、常幹のメンバーになりました。

鳩山さんの施政方針演説。約1時間。なかなか格調高く、民主党には哲学があることを示したと思います。

4時半から研修会。浅野宮城県知事、橋本高知県知事をパネリスト、横路副代表をコーディネーターとして、地方分権について質の高い議論をしました。浅野知事の発言が面白かったです。

6時過ぎから懇親会。その後、岡山県からの参加者で、二次会、三次会。

私としては、旧執行部の内に山本問題を決着させたことで、陰の役割を果たせたと思っています。



9月10日(日) 常幹、田崎真也さん、宮本亜門さん、住吉良久さん

今日は、8時から常任幹事会。鳩山代表の挨拶の後、山本事件の賠償策や再発防止策につき、仙谷君のアドバイス役を引き受けることになりました。

9時から全国研修会。田崎真也さんと宮本亜門さんの話を、それぞれ1時間半ずつ聞きました。田崎さんのソムリエになるまでの人生も、宮本さんの演出家になるまでの人生も、ものすごく示唆に富む話でした。どちらも順風満帆とは程遠く、波乱万丈。田崎さんは魚にあこがれ、高校を2度中退、和食の調理師になりかけましたが、10年も待てないと、フランスに渡ったそうです。宮本さんは日本舞踊や仏像鑑賞などにのめりこみ、暗く孤独で高校中退。臨時国会には少年法が出てきます。人生の目標を見つけられない今の子供たちと、政治がどう向き合うか、よく噛みしめたいお二人のお話でした。

田崎さんの「遊食時代」という言葉は、感心しました。給食で好き嫌いをなくすという時代ではなくなっています。制服も同じです。子供時代こそ感性を大切にすべきなのに、感性を殺す教育ばかりしているのではないでしょうか。

新幹線で帰郷。6時半から玉野市で、10月投票の県議補欠選挙に立候補予定の住吉良久さんの後援会総会と決起集会で挨拶。たたき上げの住吉さんに、みんなの支援を集めることが、玉野・灘崎を元気にする道です。


江田五月 活動日誌 2000年9月(01〜10) >>日程表

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