江田五月 活動日誌 2002年9月 (9日) >>日程表 ホーム総目次9月目次前へ次へ


9月9日(月) 代表選出陣式(申さん、はたさん)、届出、取材、出版
菅直人出陣式で挨拶
はたともこさんと津村啓介さん
共同記者会見

今日は、民主党代表選の告示の日です。10時に、菅陣営の推薦人やスタッフが集まって、情勢の検討と役割分担などを協議しました。やはり、菅、鳩山の大接戦となっており、第1回で1位となっていないと、決選投票での勝利はないことを確認しました。

12時から、出陣式。まず、サポーターとして駆けつけたシン・ヘボンさんが、激励の挨拶をしてくれました。彼女は、6日のデンマーク大使館での夕食会で、私がたまたま隣り合わせた人です。彼女は日本に帰化、ご夫君は永住外国人で、ともにまったく自発的に、インターネットで民主党のサポーターになってくれたというので、その場で私が、参加を依頼しました。天の配剤としか言いようがありません。

続いて私が、このように一般の市民や外国籍の人にまで広がりを持つ菅さんを代表にすることは、私たちの使命(ミッション)なのだから、全力を尽くそうと挨拶しました。候補予定者として、はたともこさんと津村啓介さんが、挨拶と宣誓。はたさんの力のこもった挨拶で、みな引き締まりました。非常に盛り上がった会でした。

13時過ぎに散会し、菅さんと協議をした後、14時半に菅さんに付き添って立候補の届け出。いよいよ始まりです。菅さんは、マスコミのぶら下がりや、16時からの共同記者会見、18時からの新宿駅西口での合同街頭演説と、大童でした。私は、事務所にこもって作業です。

20時、21時40分、22時と断続的に取材。これも本部長の仕事です。さらに夜半まで協議。緊急出版の「改革政権準備完了」も、今日に間に合いました。


国民が首相に選びたい人は誰か。答えは菅。この国の再生のために。

江田五月

国民が首相に選びたい人は誰か。今日、代表選の告示により、その答えを出す時が来ました。菅直人こそがその答えです。菅直人を代表に選び、任期中に必ず来る総選挙に勝ち、官僚主権の族議員政治に終止符を打ち、真の国民主権の政治に変えましょう。

何としても、融解し始めたこの国を再生させなければなりません。未来のために、私たちの責任を果たしましょう。菅直人選対は全力を尽くします。どうぞよろしくお願いします。


菅直人代表選挙ニュース
菅代表」で政権交代を実現することは歴史的課題であり使命だ
応援コールに包まれて出陣式

 民主党代表選挙は9日告示され、戦いの火蓋が切って落とされました。
 この日、党選管への届け出に先立ち、菅直人選対は都内のホテルで「出陣式」を開き、支援する国会議員、公認候補内定者、自治体議員、党員、サポーターら約150人が集まりました。

 この中で、菅直人は「自民党政治と官僚組織を根本から改革する。その戦いのスタートが今回の代表選だ」と決意を語りました。

 また、江田五月選対本部長は「この国の再生のため菅直人政権をつくることはミッションであり、歴史的課題だ。戦いは胃の痛くなるような状況だが、何としても第一回投票で1位を確保したい」と訴えました。

 さらに、石井一・民主党副代表は「私の国会議員生活33年の中で、今が一番政権交代が実現できるときと痛感している。30小選挙区で勝てば比例代表も含めて、現在の与野党の議席差90を引っくり返せる。菅代表ならこれは可能だが、他の人なら現状維持か後退だろう」と菅直人への期待を語りました。さらに、世論調査の数字を示し、「国民の声、支持者の声は既に決まっている。これから2週間、菅直人のため、日本のため、民主党のため頑張ろう」と檄を飛ばし、会場は大きく盛り上がりました。

 出陣式では、詰め掛けた多くの国会議員や公認候補予定者らが応援演説に立ったほか、サポーター代表として申ヘボン・青学大助教授が「サポーター登録は国籍を問わないということなので、夫とともに登録した。菅さんには真の市民派代表として期待している。菅さんじゃないと民主党政権はできない」と激励しました。


9月9日 民主党代表選挙告示 平岡秀夫さんの今日の一言から

今日、民主党代表選挙が告示され、横路孝弘・前党代表、菅直人・党幹事長、鳩山由紀夫・党代表、野田佳彦・衆議院議員(届け順)の4氏が立候補しました。今日から23日の投票日までの約2週間、全国各地での街頭や屋内での立会演説などを通じての選挙活動が行われますが、今日は、四者揃っての共同記者会見が行われました。

この記者会見の模様は、テレビでも生中継されましたので、テレビ中継やニュースでご覧になられた方も多いと思いますが、私なりに、四者のそれぞれの訴えを要約してみましたので、参考にしてみてください。

(横路)現在の状況に強い危機感と使命感を感じて立候補を決意した。国際的には、戦争の危険、核兵器使用の危険があり、国内的には、政治家・企業・官僚の腐敗がある。政治は、内外に平和をもたらし、安心をもって生活できるようにする義務がある。そのためには、政権の交代が必要であり、自民党政権に「NO」を突き付けなければならない。

小泉首相は、アメリカ型の自由主義を目指し、弱肉強食の社会にしようとしている。我々は、公平・公正な社会で、お互いに協力し合える社会を目指す。男女共同参画社会も実現しなければならない。

緊急の政策課題は、経済の再生と雇用の確保である。景気の回復が何よりも大切で、そのためには、公共事業よりも安心感を与える社会保障に重点を置き、税財政の構造改革こそが本当のなすべき改革である。外交面では、米国のイラク攻撃は認めない。日本は、イラク攻撃をする米国に協力をすべきではない。

(菅)代表選挙に出ることを改めて決意した理由は、沈み行く日本を、若者にも希望の持てる国に立て直したいと考えたからである。そのためには、2つのハードルがあり、第一は、小泉政権を打ち倒すこと、第二は、本当の意味での改革を官僚を抑えて実行すること、である。

日本の現状は、経済、財政、金融、犯罪など危機的な状況となっているのに、政治と行政の中心が機能不全になっている。内閣は、官僚のお膳立てで動き、官僚は、BSE問題でも判ったように、自分たちを守ることだけを考えている。例えば、諫早湾干拓は、自民党や官僚OBのいる業界による年間数億円のピンハネのために、2400億円の有明海汚染装置を作っているようなものだ。

小泉首相には、大型小型の鈴木宗男しかお友達が居ないから、本当の改革は出来ない。民主党は、100人を超える国会議員が政府に入って改革に立ち向かっていくことができる。そのために相応しいリーダーが必要である。

(鳩山)愛すべき日本が不安におののいている。一生懸命働いても、仕事が何時まで続けられるか不安であるし、年金が何時までもらえるか、病気になっても病院に行けるのか、不安がある。この不安の責任は、政治家にあるが、一番大きな責任は、政・官・業癒着をもたらした自民党政権にある。

この日本に尊厳を取り戻そう。次の3つの誇りを取り戻すためには、政権交代が必要である。第一に「国の誇り」で、米国のイラク攻撃に反対する日本のメッセージを出す勇気が必要だ。第二に「地域の誇り」で、地域は疲弊しており、地方に権限や財源を移譲する必要がある。第三に「人間としての誇り」で、教育が大問題となっており、文部省を解体し地域に任せ、「平成の寺子屋」を作る。

(野田)自民党政権の下では、税金を納めても、ザルで水をすくうようにどこかに消えてしまっている。このままでは、「失われた10年」に止まらず、未来を失ってしまう。現在の閉塞感、無力感を脱するためには、政権交代が必要である。

そのためには、民主党が政権政党に脱皮することが必要だ。党で結論を出した時は皆でそれを守ることが必要だし、党の人事も、当選回数至上主義や旧党派を排した実力主義に徹し、適材適所で行う必要がある。

小泉首相は、自民党を壊せないが、私たちは自民党政治を壊すことが出来る。自分の推薦人25人の平均年齢は39,92歳で、皆、組織的な支援を得ていないが、逆に、しがらみも無い。私自身は、自民党籍を持ったこともないし、自民党政権に加担したことも無い。民主党を、自力で政権を取りに行く政党にしていきたい。

自由主義を信奉しているが、3つの自由化を進めていきたい。第一は、経済の自由化で、規制緩和、政府法人の民営化を進める。第二は、教育の自由化で、学校を選択する自由、教師を選択する自由を認める。第三は、精神の回復・自由化で、国民背番号制を廃止したい。

(コメント)候補者は、自分の主張を訴えた後、記者の質問にも答えていました。その記者の質問の中には、最も意見が分かれるであろうと予想されていた「有事法制」の取扱いがありましたが、いずれの候補者も、政府案は問題が多く、修正協議にも応じられないとの立場を採っていました。党内で議論した「基本的考え方」に基づいて、統一した行動を採ることも可能と思われます。


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