江田五月 活動日誌 2001年10月(11〜15) >>日程表 ホーム総目次10月目次前へ次へ


10月11日(木) 法務、森林労連、国のかたち、法務委、議員総会、NC

今日は、8時半からNC法務部門会議。NC会議と衆参の法務委員会につきそれぞれ報告。法務省から内閣提出の商法改正案のヒアリング。新株予約権と種類株式につき新たな制度を作り、資金調達について、会社の判断と市場の自立性に役割を発揮させようというもの。消費者も賢くなることが求められます。次いで、司法制度改革推進法案の賛否について協議。

森林労連の定期大会で挨拶

10時過ぎに議員会館を出て、森林労連の定期大会へ。道林委員長の挨拶の途中で、やっと到着。民主党を代表して挨拶しました。「20世紀後半の負の遺産が、内外を問わず私たちに刃を突きつけています。まず環境問題。環境保全のため、森林を守らなければならないことは、今やコンセンサスで、民主党は『緑のダム』法案を提出しました。森林労連の役割は重大です。次ぎに南北問題。同時多発テロには、毅然たる対処をしなければなりません。しかしその方法は、武力行使だけではありません。中東和解や途上国支援についての日本の役割を、自ら放棄してはなりません。」

11時半過ぎ、国のかたち研究会。顔だけ出して、12時からの法務委員会へ。大臣所信を聞き、同時刻に始まった議員総会へ。集団安全保障の法理と、地方組織の意見を聞くべきことにつき、発言しましたが、後は新人の皆さんに時間を譲りました。

14時過ぎ、司法と精神医療の連携に関するPTの役員打ち合わせ。与党側が先行しているようで、私たちの検討も急がなければなりません。15時、警察庁からテロ警戒態勢のヒアリング。15時半、人権擁護機関につき打ち合わせ。

17時から、NC会議。鳩山代表が挨拶し、テロ新法につき修正が不可欠との態度を表明しました。芸術文化基本法案の骨子を了承。銀行等保有株式買取機構については、強く反対との態度を決定しました。

20時から、国のかたち研究会で、テロ新法につき自由に意見交換。首藤さんも参加。みなよく考えており、心強く思いました。民主党に問われているのは、米英の武力行使にどうお付き合いをするかではありません。日本が、21世紀の世界につき、どういうビジョンをもって役割を果たそうとするのかが、問われているのです。



10月12日(金) 首相答弁、法務、自衛隊法、両院懇談会

今日は、午前中はテレビで衆議院の委員会質疑を見ながら、部屋の片づけなど。

小泉首相の答弁は、本当にいい加減です。国民向けにはあのくらいが良いというのは、国民を馬鹿にした話だと思います。憲法のことを尋ねても、「武力行使はしません。戦闘行為に参加しません。だから何も問題はありません。」では、話になりません。行政権力者は、法律専門家であろうとなかろうと、憲法の枠内でしか権力を行使できないのです。「憲法より国家・国民の方が大切」などと、統治者に気楽に言われたら、被治者はたまりません。

14時から、法務省から人権関係と商法関係のヒアリング。15時から宇沢弘文教授。15時半から取材。

17時半から、外務・安保部門合同会議。自衛隊法改正の協議で、私は指揮命令系統の粗雑さを指摘しました。警察力が不十分なとき、これを補うため自衛隊が警護出動します。しかし指揮命令権限は警察にはなく、自衛隊が独自に行使します。それなのに、警職法上の権限行使は、警察官がいると出来ないのです。

18時半から3時間、両院議員懇談会。テロ新法につき、37人が発言しました。意見の幅は広いですが、みな真剣に議論しています。私の発言。「民主党こそ、大きな夢と高い志を持つべきです。戦後、国連憲章と日本国憲法を作ったときの理想を忘れず、各国が軍隊をもって覇を競う時代を終わりにし、集団安全保障体制を確立することです。息の長い取り組みですが、諦めることはありません。東ティモールを見て下さい。折角その方向を向いて、民主党の方針をまとめ上げたのですから、今は、これを最大限求めて、全力で修正の努力をすべきです。」



10月13日(土) 葬儀、宗教者会議、秋祭り、玉野市長選、河原君

今日は、7時前の新幹線で帰岡。11時からの知人の葬儀に参列し、讃美歌を歌って中座。

11時半から、第21回世界連邦岡山県宗教者大会に出席。県内のキリスト教、仏教、神道などの会派の皆さんが一堂に会しました。挨拶で、同時多発テロが報復合戦になることに警鐘を鳴らし、今こそ世界連邦の理想のために宗教者が行動を起こすことを期待し、特に、世界連邦運動が取り組んだ1998年の国際刑事裁判所の実現を、強く訴えました。

13時半、町内会の有志による秋祭りに顔を出しました。街づくりに頑張っています。

15時前から20時まで、玉野市長選の最終日の応援。民主党推薦の現職候補の本隊車に乗り込み、街頭演説2ヶ所のほか、連呼を手伝い、打ち上げまで参加しました。

21時から、後援会長の河原昭文君たちと、一杯やりながらテロ新法への対応などを相談しました.



10月14日(日) 労組大会、畜産共進会、常幹懇、選挙結果s
牛にリボンをつけているところ

今日は9時から、県北で開かれた運輸労連岡山県連の定期大会で挨拶。参院選のお礼、テロ新法への対応などです。

11時前に久世町で行われた岡山県畜産共進会へ。県酪連と全農岡山の共催で、肉牛と乳牛の審査が行われ、優秀な牛が表彰されます。簡単な挨拶をし、牛に優秀賞をつける役目をいただきました。狂牛病が需要を直撃しており、関係者はみな、行政のお粗末さに心底怒っています。畜産物フェアも開かれ、最高の焼肉をご馳走になりました。

津山市で知人を訪問し、14時に岡山市でテロ新法関係の取材。15時から、民主党県連関係の打ち合わせ。17時過ぎ、町内会秋祭りへ。

18時から1時間強、県連常任幹事で都合のつく皆さんに緊急に集まってもらい、テロ新法への対応につき意見交換をしました。明日から国会での動きが急になるので、十分意見を聞いておかなければなりません。

21時前、船穂町長選の中原茂夫候補の選挙事務所へ。開票発表がずい分遅くなるとのことなので、羽場君と交代して私は玉野市へ。途中、2,752票対1,875票で、現職に敗れたことを知りました。善戦したと思います。奥津町では2期目の現職が新人に敗れました。

22時過ぎ、玉野市長選の現職山根敬則候補の選挙事務所へ。23時前にやっと、14,826票対14,567票で、辛勝できました。共産候補が4,600票取っていますから、有効票の過半数に届きません。批判票を大切にした市政運営が必要です。


牛肉を食しているところ ミルク大使と握手しているところ


10月15日(月) 駅前演説、笠岡、自衛隊法、NC、両院懇、決裂

今日は、7時半から恒例の駅前演説「おはよう730、民主党です!」。草苅幹事長、羽場市議、たぶち雅子さんと一緒で、私は30分ほど、景気・雇用とテロ新法について話しました。テロ新法の修正協議は、真剣に行い、国会の原則事前承認と武器・弾薬を輸送対象から外すことが大切です。

8時15分、笠岡方面へ出発。NKK労組、連合笠岡地協、市役所などの挨拶まわり。11月23日、菅直人幹事長を呼んで演説会を開催するので、その協力依頼です。

13時過ぎの新幹線で上京。17時、防衛庁職員に来ていただき、自衛隊法改正案につき、特に防衛秘密漏洩罪の罰則強化につきヒアリング。「現行自衛隊法の秘密漏洩罪の中で、特定の防衛秘密を法定して罰則を重くし、犯罪主体を防衛庁職員のほか関係業者にも広げるものです。教唆罪を独立して処罰する点は、現行法と変わっていません。」

18時10分、NC会議でテロ新法への対応を協議。私は、修正協議については鳩山代表に一任しますが、その心は、全人格をかけた協議をするよう鳩山代表に思いを託するということ、とりわけ最近、小泉首相が不誠実なので、こちらは一層誠実に協議して欲しいことを申し上げました。一部異論もありましたが、代表一任となりました。

19時から、両院議員懇談会。17人が発言。緊張した場面やとげとげしい言葉の応酬もありましたが、それだけみな一生懸命議論しているということです。国会事前承認については、譲れない一線だとの意見が強く出され、最終的に、鳩山代表に一任することになりました。

21時から、参議院の有志で一杯。出来レースだという白けた意見もありましたが、私は、そうでもないという見方を示しました。22時半、協議決裂との一報。みんなの顔が明るくなりました。まだ動きがあるかも知れませんが、出来レースでは、やり切れません。


江田五月 活動日誌 2001年10月(11〜15) >>日程表 ホーム総目次10月目次前へ次へ