◆菅代表第１回党首討論 イラク・北朝鮮問題で首相と対決

２月１２日、今国会最初の国家基本政策委員会合同審査会（党首討論）が行われました。今回は、衆議院の瓦力委員長の担当で、参議院の国家基本政策委員長である私は陪席です。ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、菅直人さんにとっては、実は初めての党首討論です。衆議院予算委員会での先制パンチの後なので注目されましたが、菅さんは期待通りの出来だったと思います。

菅さんは、焦点のイラク・北朝鮮についての外交問題で、小泉さんと対決しました。まずイラク情勢について、国連の査察の継続・強化に私は賛成だが、小泉首相はこれに賛成か、反対か、と菅さんがズバリ質問すると、小泉さんはあいまいな答弁。世界の国々の首脳は、はっきり自分の意見を言っているのに、国際社会の議論を待って、としか小泉さんは言わない。総理に意見がないような国でいいのか、と菅さんは主張しました。

北朝鮮問題についても、菅さんは、２月１０日に韓国の慮武舷（ノ・ムヒョン）次期大統領と直接会談した成果をふまえて、日・米・韓３国が、核問題と拉致問題の解決のための統一した政策を立てて、北朝鮮に提示すべきとの具体的な提案をしました。しかし、靖国参拝でまだ次期大統領と話し合うこともできないでいた小泉さんは、自分の意見が言えません。どちらが首相にふさわしいか、はっきりしたと思います。次回は、私が主宰する党首討論が行われます。充実した党首討論にしたいと思います。（会議録）

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◆民主党の予算案をつくりました

８．８兆円の重点投資と１５兆円の一括交付金

２月５日、「民主党の予算案」が公表されました。野党第１党が、予算案全体の対案をつくるのは画期的なことで（従来は予算案の一部組みかえ案にとどまっていた）、民主党の政権担当能力が大きく前進したと思います。

予算規模は８１．８兆円で、政府案と同じにしました（中味で勝負するため）。歳入については、発泡洒などの増税をやめて、ローン利子控除制度など３．３兆円の減税。同時に環境税を創設し、道路特定財源は一般財源化します（地方の道路財源は別途確保）。

大きく違うのは歳出、つまり税金の使いみちです。まず政府案の公共事業費と特殊法人への支出削減、補助金の整理などで、８．８兆円の歳出を削減します。これでできた財源で、雇用と安心を生む分野への重点投資で１００万人の雇用創出につなげます。具体的には、グル−プホーム１万戸増設など、福祉・教育・まちづくりの分野に４．９兆円、医療・介護に０．９兆円、雇用政策に２．２兆円、中小企業政策に０．８兆円などです。景気対策としても、政府案より、はるかに効果的です。もう１つの大きな柱は、従来の各省別の細かい補助金を廃止して、まちづくり、教育、社会保障、農業・環境、地域経済など６つの分野に大くくりをして、１５兆円を地方への一括交付金とします。財源の地方分権です。税金のムダ使いも大きく減るでしょう。全国の改革派の知事や市区町村長と連携して「国のかたち」を変える大戦略の第１弾です。国民のみなさんへのPRを徹底したいと思います。

政治 経済 永田町の今

◆民主党総合選対本部の企画担当に

２月２７日、民主党の総合選挙対策本部（本部長・菅直人代表、事務総長・岡田克也幹事長、事務局長・前川忠夫さん）がスタートしました。４月の統一自治体選挙、統一補欠選挙、その後の衆議院総選挙、参議院選挙に対応する組織です。私は、菅代表・岡田幹事長からの直接の依頼で、総合選対本部の企画担当を引き受けることになりました。同時に衆・参の若手気鋭の議員８人（衆＝樽床伸二・原口一博・古川元久・水島広子・加藤公一、参＝浅尾慶一郎・福山哲郎・松井孝治）をそろえた「企画グループ」の座長もつとめます。責任重大ですが、若手気鋭の議員たちとの共同作業が楽しみでもあります。

４月の選挙では、東京都知事選、衆議院東京６区（故・石井紘基さんの補選）、北海道知事選の候補者選びなど、難問が続きますが、全力を尽くします。

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◆名古屋刑務所・人権擁護法・難民認定法

革手錠で受刑者を死亡させた名古屋刑務所で、また重大な人権侵犯事件が明らかになりました。受刑者を裸でうつ伏せにさせ、肛門に高圧放水を浴びせ、直腸裂開で死亡させました。「リンチ殺人」の様相です。しかも、昨年末に法務省に内部告発があったのに、矯正局長は知らなかったと答えました。人権擁護局は、警察の捜査は知っていたが、捜査妨害しないように、調査は控えていたというのです。情けない限りです。発言を二転・三転させた森山法務大臣は、責任をとって辞任すべきです。参議院で継続審査の人権擁護法案で、政府案のように、人権委員会を法務省に置くことは到底できません。民主党案のように内閣府に設置すべきです。

私が座長をつとめる民主党の在日外国人問題プロジェクトチームが、出入国管理・難民認定法改正の民主党案を作成しています。国際基準にあった制度にしていきたいと思います。

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◆「衆・参統合で一院制を作る会」・憲法調査会

２月２０日に「衆・参統合で一院制を作る会」の世話人会が開かれ、私も参加しました。衛藤征士郎さん（衆・自民）の発案で、鳩山由紀夫さん（衆・民主）、赤松正雄さん（衆・公明）、佐藤敬夫さん（衆・保守）、山口俊一さん（衆・自民）、鈴木寛さん（参・民主）、日笠勝之さん（参・公明）、近藤剛さん（参・自民）と私（参・民主）が集まり、趣意書や規約などを決めました。勉強会を重ねて、４月に設立総会を開く予定です。

統合一院制については、私は以前から「この国のかたち」の選択肢として提言してきました。国民投票制などとともに検討する意義があると思います。いずれも憲法改正に関わる問題で、腰をすえた議論が必要です。

２月２６日の参議院憲法調査会の人権保障についての参考人質疑で、私も質問しました。民主党憲法調査会（私が事務局長）や市民版憲法調査会の打合せもしました。

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◆石井事件・禁煙議連・岡崎トミ子さん

２月１７日、民主党は「民主党・石井紘基議員の遺志を継ぐ会」の設置を正式に決めました。石井事件の真相を解明し、無念の遺志を継ぎます。会長は羽田孜さん、私は副会長と資料調査解明委員長になりました。刺殺事件の裁判は、犯人の言い分に則って進んでいます。石井さん本人の言い分を聞くことができない、無念の裁判です。石井さんと家族・友人の無念の思いは、必ず晴らす決意です。

２月１４日、「禁煙推進議員連盟」（綿貫民輔衆院議長が会長）の記者会見に同席（私は副会長）。WHOの「たばこ規制枠組み条約」の会議に対する日本政府への要請です。自動販売機や受動喫煙などについて、具体的で有効な条約にすることを求めました。

２月１２目、韓国ソウルでの元「従軍慰安婦」被害者の集会に参加した被害者を訪ね、法案の報告をした岡崎トミ子さん（参・民主）の問題について、岡崎さんの説明と「勇み足」の反省を了解しました。

岡山トピックス

◆岡山市議選・岡山県議選

岡山市議選（３月１６日告示・２３日投票）に、民主党は公認候補として羽場より三郎さん（現職・４期目）と田原清正さん（現職・２期目）２人を立てます（江田五月会の推薦も）。油断のできない厳しい情勢となっています。みなさんの格段のご協力をお願いします。岡山市議選ではそのほか、連合推薦の小林ひさおさん、田中しんやさん、ますなが市郎さんの３人が立候補予定です。

岡山県議選（４月４日告示・１３日投票）は、民主党公認は４名。岡山市１区の姫井ゆみ子さん（現職・２期目）と草苅隆幸さん（現職・３期目）。岡山市２区の森本てつまさん（現職・２期目）、浅口郡選挙区の高橋たかよしさん（新人）の２人が激戦です。格段のご協力をお願いします。民主党推薦は倉敷市・早島町選挙区の三原誠介さん（現職・２期目）。連合推薦の鈴木一茂さんと長瀬泰志さん（倉敷・早島）、住吉良久さん（玉野・灘崎）。全員当選をかちとります。

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◆東京パーティー・世界連邦、５区・４区・２区

３月１９日（水）に、講演会のゲストに田原総一朗さん（評論家）と北岡伸一さん（東大教授）を迎えて、全国江田五月会のパーティー（１７時〜講演会、１８時３０分〜交流会、会費２万円）を、東京の赤坂プリンスホテルで行います。ご参加・ご協力をよろしくお願いします。

２月２２日（土）、世界連邦岡山県協議会の大会に出席。逢沢一郎さん（衆・自民）たちとともにシンポジウムにパネリストとして参加。私は主として国際刑事裁判所規定について話しました。

２月１５日は、５区のはたともこさんと一緒に、山手村、船穂町、寄島町で「語る会」。船穂、寄島では県議候補の高橋たかよしさんも参加。２月２３日は４区の柚木みちよしさんと倉敷市内で３ヵ所のホームミーティング。みなさん、熱心に聞いてくれました。

２区の津村啓介さんは、１７００枚以上のポスターを貼って、県議選・市議選の選対にも参加して、活躍中です。

統一地方選挙　民主党　公認・推薦候補一覧

岡山市議選　3月16日告示・23日投票
公認	羽場より三郎	54	現職 ４期目
公認	田原 清正	49	現職 ２期目
岡山県議選　4月4日告示・13日投票
公認	姫井由美子	44	岡山市第１区	現職 ２期目
公認	くさかり隆幸	56	岡山市第１区	現職 ３期目
公認	森本てつま	60	岡山市第２区	現職 ２期目
公認	高橋たかよし	43	浅口郡	新人
推薦	三原せいすけ	53	倉敷市・早島町	現職 ２期目