江田五月 活動日誌 2003年6月 >>日程表 ホーム総目次6月目次前へ次へ

6月3日(火) 難民PT、法務委(質問)、英女王、強行採決、風の舞、性障害

今日は9時から、難民問題PT。本間浩駿河台大教授からヒアリング。日本では、難民問題といえば難民条約上の難民で、特にその認定問題に議論が集中していますが、広義の難民についての政策が重要で、この問題意識をもっている民主党案を評価していただきました。私は、15分で中座し、質問準備。

法務委員会で質問
強行採決

10時から、法務委員会。私と朝日俊弘さんが45分ずつ、次いで井上哲士さんが30分、質問して、休憩。私は、昨日の朝日質問を引き継ぎ、重大事件に関わりながら、刑事事件として立件されずに、精神保健福祉法24条の警察官通報で、医療が施されるケースの重要性を指摘し、さらに日精協の献金問題、社会的入院ゼロ戦略を質しました。(会議録

12時15分、イギリス大使館で、エリザベス女王誕生祝賀会に出席。初夏の陽気の下、広い芝生の上で、和やかなときが流れました。

13時半から、法務委員会再開。平野貞夫さん、福島瑞穂さんが30分ずつ質問し、14時半過ぎ、今日予定の質疑がすべて終わりました。さらに質疑を続け、法案の問題点を抉り出さなければなりません。ところが、一瞬の静寂の後、委員長が「次回は広報にて…、本日はこれにて…」と発言するはずのところ、自民党席から声が上がりました。質疑打ち切り動議と思われます。直ちに千葉景子理事が委員長の議事続行を制止しようと立ち上がり、野党委員は全員、委員長席に詰め寄りましたが、実力で制止というわけにはいきません。千葉理事はマイクを脇にどけようとするのですが、委員長はマイクにしがみついて議事を進め、次に公明党理事席から声が上がりました。施行期日の修正案のようです。委員長は、私たちの激しい抗議と怒号の中で、手続きを強行しました。

今朝の理事会では、採決の話は出ていません。野党は、何の実力行使もしておらず、審議拒否もしていません。全く唐突な質疑打ち切りです。従って、野党側も法務委員以外の議員の応援を求めることもなく、衛視も特別に配置されていません。その分、よくある強行採決より静かでしたが、これでも、心神喪失者医療観察法案が修正議決されたことになるのでしょうか。実力対決がなければ、盛り上がったと言えないのでしょうか。唖然とするばかりです。

映画「風の舞」制作者の皆さん

このまま明日の本会議で採決することは、認めることは出来ません。委員会に差し戻し、日精協の参考人質疑など、質疑を続けることを求めます。しかし、与党側がどう出てくるか、分かりません。

15時、輿石東国対委員長と理事の千葉さん、委員の朝日さん、鈴木寛さん、私とで協議。

15時半、ハンセン病のドキュメンタリー映画「風の舞」を作られた宮崎信恵監督らが来られ、上映への協力を約束しました。詩人で元患者の塔和子さんの詩を、吉永小百合さんが朗読しています。楽しみです。その後、取材等。

17時、「性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会」の山本蘭さんが、要請にこられました。戸籍訂正の法案を検討する際、子どもがいないことを要件としないで欲しいというもので、正論だと思います。


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