江田五月 活動日誌 2001年6月(21〜25) >>日程表 ホーム総目次6月目次前へ次へ


6月21日(木) 法務委(金庫株)、国のかたち、金子勝さん、記者懇

今日は、9時50分法務理事会。10時から法務委員会で、商法等改正2法案(金庫株)の審議。配当可能利益と法定準備金の取り崩し分を原資とする自己株式の取得を自由化するものですが、インサイダー取引や株価操縦に対する規制が十分と言えず、投資運用や会社防衛策のために自己株式を取得することも出来ます。他に、法定準備金を取り崩して配当原資とすることや、額面株式を廃止して単元株制度を導入することも含まれています。緊急経済対策の一環ですが、景気対策への有効性もはっきりせず、乱用防止策も不十分で、あまりにご都合主義なので、民主党は反対です。

午前中2時間は、神田秀樹東大教授と末永敏和阪大教授の参考人質疑で、私も15分質問しました。午後も3時間質疑をし、小川敏夫さんが質問と討論。採決の結果、私たちは少数で、可決されました。その間、複雑なやりとりの結果、民事訴訟法改正案(文書提出命令)が委員会付託になり、最後に趣旨説明を聴取。その後の理事懇談会で、26日に民訴法の審議をすることになりました。

12時、国のかたち研究会。参院選と都議選の情勢報告ですが、小泉旋風で、いずこも厳しそうです。こういう時は、じたばたせずに頑張るほかありません。変に動揺すると、かえって不信感を買うだけです。

18時から、21世紀ビジョン研究会で、「経済・社会の改革を求めて―小泉『構造改革』の本質」という金子勝慶大教授の話を聞きました。不良債権処理で誰も責任追及されないことに象徴される「レフェリーなき資本主義」では、結局泣かされるのは庶民だけ。民主党は、メリハリの利いたオールタナティブを示し、若い指導者を立て、先輩議員は応援団に回って、閉塞状況を打ち破るべしと激励されました。

20時から、新聞記者の皆さんと放談会。ご馳走になってしまいました。



6月22日(金) 総会、本会議(調査会報告、少子化決議)、都議選応援

今日は、9時半から議員総会。10時から本会議。水産基本法案(沿岸漁業等振興法に代えて、水産につき新たな基本法を作ります)、政策評価法案(行政機関が自ら政策評価をして結果を政策に反映させ、2以上の省庁にまたがるものについては、総務省が政策評価をします)、行政書士法改正案(行政書士に書類提出代理権や相談権限を認めます)、確定拠出年金法案(年金の選択肢を増やします)など9法案は賛成。しかし、商法等改正2案(金庫株と単元株を認めます)は反対。

次いで、国際問題に関する調査報告、国民生活・経済に関する調査報告、共生社会に関する調査報告を、3調査会長が行いました。3年かけた参議院独自の調査の成果で、それぞれ充実した内容になっています。例えば、国民生活では小児医療提供体制の整備を、共生社会では選択的夫婦別氏制度の導入を、特に取り上げています。

国民生活等調査会長は久保亘さんでした。そして最後に、久保さんが「少子化対策推進に関する決議案」を提案し、全会一致で採択。久保さんは、今期で引退のため、これが最後の登壇。本当にご苦労さんでした。

13時発で、都議選の応援。13時50分から、墨田区の染谷ゆみ候補。32歳で、天ぷらの廃油でバスを走らそうと訴えます。15時から、江戸川区の初鹿明博さん。32歳で、心の中のバリアフリーを訴えます。16時40分から、港区の大塚隆朗さん。41歳で、青年会議所の活動実績を花開かせます。17時40分から、品川区の馬場裕子さん。1期目の実績をもとに、男女共同参画に邁進します。19時から、大田区の糸瀬敬一さん。47歳で、区議3期の経験を生かし、東京再生します。全員公認候補で、馬場さん以外はみな新人です。夜は、町田泊まり。



6月23日(土) 都議選応援

今日は、都議選最終日です。7時50分にホテルを発ち、19時30分に石神井公園で西武線に乗るまで、終日、若者と女性を重点的に応援しました。

8時から2時間、町田市の真木茂さん。民主党公認で、明日37歳の誕生日を迎える若者。明日はフレッシュ都議の誕生日・・・!

10時50分から1時間半、南多摩(稲城市、多摩市)の新井美沙子さん。生活者ネットの新人で、多摩市の市議を経験。「東京を生活のまちにします」をテーマに、「子育て・介護は社会の仕事」、「身近なサービスはNPOが担う」など、生活回りの政策を掲げます。

14時から30分間、立川市の酒井大志さん。民主党公認で32歳の若者ですが、既に市議の経験があります。

14時50分から30分間、北多磨2区(国分寺市、国立市)の大西由紀子さん。16年前、生活者ネットの池田敦子さんを口説いた時から始まる連帯関係で、池田さん3期の後、大西さんは2期目。国分寺市長選の柏谷由紀子さんとドッキングでした。

16時から1時間、北多磨3区(調布市、狛江市)の河西のぶみさん。民主党公認で、狛江市議3期、副議長も勤めました。自共の指定席を崩します。

17時45分から45分間、杉並区の藤田愛子さん。生活者ネットで3期目。荻窪駅南口で街頭演説。ここは、1962〜3年頃、私が父と下宿生活をしていたところです。父は社会党書記長を辞しノーバッジの頃、私は大学を退学になっていた頃です。

19時から30分間、練馬区の山口文江さん。生活者ネットの新人です。とっぷり日が落ちた石神井公園駅前に、大勢の支援者の皆さんが集まってくれ、最後の演説。山口さんは、ご自分が政治にかかわるようになった原点の話をされました。

ネットの皆さんは、民主党推薦です。終わって東京駅に急ぎ、ラーメンを掻き込んで、最終新幹線で帰岡。



6月24日(日) 女性フォーラム、お見舞い等

今日は、都議選の投票日。遠く岡山からでは、どうすることも出来ません。

午前中はゆっくりして、昼過ぎから外出。1時半、総社市で「おかやま女性フォーラムin総社」に出席。小宮山洋子さんが来岡し、新見市、総社市、笠岡市の3ヶ所での「女性フォーラム」にパネリストとして参加してくれたのです。企画は民主党5区総支部代表のはたともこさん。彼女の奮闘でいずれも成功しました。

総社会場は、小宮山さんのほか、石田みえさん、姫井由美子さん、市村祐子さんがパネリスト、コーディネーターははたともこさん。200人近く集まり、小宮山さんのお話が30分、続いて1時間のディスカッション。男女共同参画につき、世界と日本の比較、国政や県政での現状などが紹介され、充実した時間を過ごしました。最後に私にも発言の機会が与えられました。

その後、倉敷と岡山で知人のお見舞い。市内の百貨店で香曾我部暁彦・慧子ご夫妻の展覧会。ついでに地下で夕食の買い物。鍋。


都議選開票

今日の都議選の開票結果は、注目に値します。自民党が勝利。民主はどうなるか、心配しましたが、公認22議席で、勝利だと思います。民主推薦の皆さんと一緒に、統一会派を組むことができれば、公明党を超えて、第2会派になれます。

私が直接応援にいった候補者は、14勝7敗。東京生活者ネットワークの6候補者中、5候補者の応援に行きましたが、6候補者が全員当選。新しい政治の息吹だと思います。

参院選でも、望み無きにしも非ずだと思います。

参考:民主党都議選候補者一覧



6月25日(月) 駅前演説、連合岡山、幌延、役員会、修習生

今日は、7時半から1時間、恒例の駅前演説。県連幹事長の草苅隆幸県議に続いて、私が40分程度、都議選の結果やハンセン病のことを話し、最後を羽場頼三郎岡山市議が締めくくりました。

9時から、連合岡山の幹部の皆さんと、朝食を食べながら協議。石田選挙の取り組みにつき、腹合わせが出来たと思います。

10時過ぎの新幹線で、上京。14時半から、旧科学技術庁の担当者に来ていただき、幌延問題の復習。細川内閣の科技庁長官として、幌延問題に関わりましたが、既に忘却の彼方となっているところも多く、記憶を喚起しました。15時から1時間、同問題につきルポライターの滝川康治さんの取材。当時の横路知事、堀副知事との折衝など、記憶を辿りながら説明しました。

その間、明日の法務委員会での民訴法の附帯決議につき協議。16時半から、常任役員会。会期末の締めくくり方、参院選についての参院側からの要望、参議院の特色である3調査会の存廃などにつき協議。

都議選についての県連代表の談話作成。19時から、司法修習生8人と、酒を飲みながら放談会。今の修習体制につき、物足りなさを感じている皆さんです。小さく収まってしまうのでなく、大きな大地に羽ばたくことを期待します。


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