江田五月 活動日誌  2000年4月(11〜15) >>日程表

ホーム総目次4月目次前へ次へ



4月11日(火) 自然エネルギー発電、密室政変劇の怪II

午前8時半、「自然エネルギー発電促進議員連盟」の会合へ。超党派の議員連盟ですが、私はたぶん初めての出席です。

「自然エネルギー発電促進法」の立案作業の中間報告です。太陽光、風力、小水力、地熱、バイオマスなど、発電に利用できる自然エネルギーはたくさんあります。一つ一つの絶対量は小さくても、限られた地域のエネルギーにはなるし、何よりその姿勢が大切。これらに由来する燃料電池もあります。

3つの案が示されました。絞り込んでいくのです。民主党のHPでは見られない(超党派議連ですから)ので、メンバー議員はみな自分のHPに載せようと提案しました。ぜひご覧いただき、ご意見をお寄せ下さい。

9時半議員総会。10時本会議。代表質問。
昨日の衆議院に続いて、今日も青木官房長官が一連の経過説明。私は3日午前2時過ぎ(官房長官の記者発表の直後)に、これは「大本営発表」だとHPに書き込み、さらに6日夕、それまでに判明したことを整理して、疑問を提示しました。その後のことは新聞の解説に譲ります。 しかし官房長官の説明で、疑問は減るどころか、むしろ増しています。嘘もあると思います。故意にぼかしているところもあります。何より問題なのは、未だに医者からの報告がないことです。

官房長官は「小渕前首相が必死に病気と闘っている時だから、静かにしてくれ」とおっしゃいます。しかし、国の最高責任者の交代が、密室談合で行われたのです。森首相は、「衆参の本会議で選ばれた」と、胸を張っておられます。確かに自公保で多数はあります。しかし自公保の皆さん、本当にこれでいんですか。外国からどう見られているか、知らないはずはないでしょう。江戸時代の大奥やシェイクスピアのマクベスとどこが違いますか。

経過説明をされるのは、官房長官ただ一人だけなのです。しかもご自分で「医学の素人」とおっしゃる。その上疑問だらけ。なぜ医者を出さないのでしょうか。出したら困ることがあるのでしょうか。

鳩山代表に向けられた野中幹事長の怒りの半分以上は、私が受けるべきものなのかもしれません。いいですよ、もし、ドコモ株疑惑を蒸し返したいと言われるのなら。受けて立ちます。

今年3月17日参院予算委員会での私と小渕首相とのやりとりの最後を見て下さい。人柄の小渕さんのところで、私も好きな性格だと言っています。いやな時、嬉しい時、困った時、顔に出るのです。「寅さんも泣けるけど、チャイコフスキーも泣けるなあ」(中村紘子さん)と言う小渕さん。そんな小渕さんを、ことさら脳の血管が詰まるまで追いつめたりしません。しかし政治は役割分担なのです。

私は、本当に小渕さんがかわいそうに思います。倒れたとたん、ハイエナのような権力亡者にむしられ、医者の説明もして貰えない。次は、選挙に利用するのですか。

正午、衆議院議長公邸で、ハンガリー大統領歓迎レセプション。3時、行政監視理事懇談会。交通違反記録抹消の調査は膨大だから、餞別などの調査は綱紀粛正をしているから、やらないって。納得出来ません。5時からNC会議。6時過ぎ、UNTAET(東チモールの国連統治機構)のデ・メロさんと名刺交換だけ。



4月12日(木) 高レベル放射性廃棄物、香山真理子さん(参院熊本補選)

今日は、午前8時から科学技術等合同部会で「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案」の勉強会。使用済み核燃料は、米国の(ワンスルー)と異なり、日本では再処理してプルトニウムを取り出し、その残滓(高いレベルの放射能を長期間出し続けます)をガラス固化体にして、30年ほど一時貯蔵で冷却し、その後「深地層処分」します。私が科学技術庁長官の時、北海道の幌延に研究施設を作るかどうかでもめており、私自身もちょっとですが関係しました

今、もんじゅやJCOの事故もあり、この方式自体が先行き不透明。規定路線をまっしぐらというわけにはいきません。既に高速増殖炉の位置付けは変更されています。しかし、外国から戻ってくる高レベル廃棄物もあります。いやでも真正面から向き合わざるをえない課題です。大反省が必要です。

8時半から司法部門・法務部会合同会議。まずお亡くなりになられた福岡宗也さんのご冥福をお祈り申し上げます。ストーカー法案や刑訴法改正案などを討議。9時40分議員総会。10時から本会議で代表質問の続き。昼は箱弁当つきの国対・理事合同会議。憲法調査会のもめ事は、私の主張どおり決着の見通し。

香山真理子さん午後3時25分羽田発熊本へ。参議院補欠選挙の香山真理子候補(民主党公認)の応援。街頭演説と個人演説会の香山候補は、立候補の決意や抱負を15分ほど話しました。家事・育児とアナウンサーの仕事を両立させていた日常が一変。子供たちと約束していた春休み旅行もピアノ発表会もすべて台なしだが、毎日夜中に帰って子供たちにお詫びの手紙を書いているそうです。子供たちからも「ぞうきん2枚作ったし、胸にゼッケンもつけたし、心配しないで頑張って」と手紙をくれるそうです。「この子供たちのために頑張る」と決意を述べ、あとは聴衆のみなさんにしっかりお願い。いい候補です。ぜひ勝たせたい思います。

熊本泊。ホテルでモバイルで入力しました。



4月13日(木) 憲法の生き証人、ストーカー法

今日午前、熊本から帰京。11時警察改革打ち合わせ。政府がこれも先送りするのなら、民主党は付き合っていられません。私たちの改革案を出します。

午後1時から憲法調査会運営検討委員会。4月19日は、これまでの経過をふまえて自由討議。5月2日は、すったもんだのあげく、憲法立案に関わった生き証人3人を米国からお呼びして、国会内の委員会室でじっくり証言を聞くことになりました。みな80歳前後ですから、公式に歴史に残る証言を聞けば、意味は大きいと思います。

4時からNC会議。核廃絶政策の討議。「ストーカー」、「DV」、「チャイルドアビュース」が、先進国が共通して抱えている現代社会の病理現象のようです。それぞれが、一定の特徴を持った可罰性の高い行為類型で、諸外国とも対策を立てています。先ず今日は、「ストーカー法案」を党議決定。他党にも動きがあり、解散前に成立させたいものです。

今日は韓国の選挙。台湾といい、若い躍動する民主主義は、気持ちがいいですね。うらやましいです。明日はまた香山真理子さんの応援に熊本へ。日本の民主主義は如何。



4月14日(金) 日弁連、河川行政、香山真理子(熊本)

今日は、午前8時から恒例の日本弁護士連合会(日弁連)の役員のみなさんとの朝食懇談会。久保井一匡新会長の執行部との初めての会合だったので、双方の自己紹介で時間切れとなりました。私は、司法制度改革に触れ、弁護士さん達にも大いに自己改革をお願いしたいとやや辛口挨拶。法曹一元と、陪・参審を、ぜひご一緒に実現したいものです。

9時40分議員総会、10時本会議。金融商品販売法案に櫻井充さん、河川法改正案に谷林正昭さんが質問。河川行政を、自然との調和をめざす方向に大転換するよう求めました。

昼過ぎのフライトで再び熊本入り。3時過ぎから政策カーでマイクを持ち、スポット。演説も。7時20分からパルコ前で、羽田幹事長、香山真理子候補と街頭演説。最後まで、油断したほうが負けだと思います。

羽田さんと遅い夕食。熊本泊。明日は朝一番から候補者カーに乗り込みます。



4月15日(土) 香山真理子(熊本)その3、桃太郎、幼馴染

今日は、熊本で、参院補選の応援。朝7時半から、「田崎市場」で香山真理子候補と一緒に挨拶まわり。なかなか大きい市場です。香山候補のフットワークも良く、評判良いように見えました。

8時から、候補者カーに乗って連呼。9時、病院で、医師や職員の皆さんに集まってもらって集会。香山候補の挨拶は秀逸。はっきりした「市民派」だと思いました。羽田幹事長も合流。

昼食を挟み午後2時過ぎまで、羽田、候補者、私で、掛け合い連呼とスポット演説。久しぶりで、疲れました。最後は、「健軍通り」で街頭集会。

菊池市での印象。商店街で、右から左から飛び出して手を振ってくれるのです。ところが、相手候補のミニポスターが、店ごとに張ってあります??? 相手候補の地盤なのです。どちらが本当なのでしょう。

熊本空港から伊丹へ。新幹線で岡山へ。

6時過ぎから、日本中の「桃太郎伝説」の地から、代表が集まり大集合。「桃太郎サミット」です。こんなにあるとは!! 私は、桃太郎は岡山が本物と信じています。「偏狭な郷土愛」を許してください。

7時から、「番町文庫五月会」。岡山1区民主党公認の河田英正予定候補のことをお願いしました。幼馴染は、私がお願いすれば聞いてくれます。ありがたいことです。


江田五月 活動日誌  2000年4月(11〜15) >>日程表

ホーム総目次4月目次前へ次へ