2-3 事務局づくり(3)・仕事を常時つくれ

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市民選挙は,いかにたくさんのボランティア・パワーを吸収できるか,で勝敗が決まる。たくさんのボランティアを集めるには,それなりの受け皿の準備が不可欠だ。事務局は仕事を数多く用意して,誰にでもすぐ仕事を割り振れる体制を整えておこう。


●より多くの仕事を用意し大勢の参加を

大勢の参加を呼びかけるには,それぞれの人の事情に応じた仕事を用意しなければならない。家を空けられない人には,ハガキなどの宛名書きを頼む,料理を得意とする人にはまかないを頼む,などそれぞれの状況に応じた仕事を用意することだ。誰でも,どんな人でもすぐに役に立つ仕事があるということが,大勢の参加を促し,市民選挙の勝敗をにぎるポイントだ。

●仕事の優先度をきめろ

たくさんの仕事をつくり出したら,次はそれに優先順位をつけること。限りある人手,充分とはいえない資金などの制約のなかで,その時点その時点で,「絶対にやるべきこと」「やった方がよいこと」「余力があればやること」の三つにランク分けすると効率がよい。そして「絶対にやるべきこと」はボランティアだけをあてにせず,事務局側でも処理できるようにすること。絶対に,やり残しがあってはならないし,時間的リミットを守る必要があるからだ。

●ボランティア・メニューの作成

ボランティアの人たちの主体的な関わりを求める市民選挙は,ボランティアの自己申告で進めていくものであり,時間的な拘束はできない。そこで,事務局は,長期・中期・短期のボランティアのスケジュールを管理し,仕事量を常に計算していく必要がある。いろいろな種類の仕事を表にまとめて(通称ボランティア・メニュー),ボランティア全員に手渡し,都合のよい時間を申告してもらって,行動スケジュール表へ当て込んでいく。それと同時に,突然に時間が空いた人,初めて参加した人のために,飛ひ込み用の仕事も準備しておくこと。


■ ボランティア・メニューを作成して、ボランティアのスケジュール管理を。

■仕事によってはアルバイトやパートの導入も考えなくてはならないだろう。選挙期間中の人件費は上限が細かく決められているので注意を要する。バイトやパートの人とも話し合って上限以内で協力してもらうよう努力しよう。これもオルグだ。[関連法律資料E参照]


市民選挙の実践 3

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