江田五月活動日誌 2015年4月 >>日程表 ホーム総目次4月目次前へ次へ

4月25日(土) 歌舞伎座観劇、鴈治郎襲名披露、帰岡

 今日は、統一地方選後半の最終日でしたが、機会に恵まれたので、昨夜上京してきた妻とともに、新しくなった歌舞伎座の「四月大歌舞伎」を観劇しました。松竹創業百二十周年に当たり、四代目中村贋治郎襲名披露興業で、座席は中央の前から2列目という「かぶりつき」でした。

歌舞伎座 - 開演前

 まず11時から12時15分まで、「玩辞楼十二曲の内 碁盤太平記 山科閑居の場」が演じられました。大石内蔵助が内心を隠して放蕩の限りを尽くし、意見する妻や母との縁まで切って、見事に吉良方を欺くという名場面です。内蔵助を中村扇雀が、下僕岡平を市川染五郎が、大石主税を中村壱太郎が好演しました。次は12時45分から14時15分まで、「六歌仙姿彩(すがたのいろどり)」で、僧正遍照、文屋康秀、在原業平、小野小町、喜撰法師と大伴黒主の六歌仙につき、小町を巡る他の5人の色恋を描いた洒落た変化舞踊です。小町は中村魁春が演じ続け、黒主は中村吉右衛門が演じました。

 最後は14時45分から16時まで、「玩辞楼十二曲の内 廓文章 吉田屋」で、近松門左衛門の「夕霧阿波鳴渡」の上の巻を脚色したもので、放蕩を尽くして出奔して勘当された藤屋伊左衛門が傾城の扇屋夕霧に会いたい一心で吉田屋喜左衛門の店に現れ、最後に勘当が解けて千両箱が届き夫婦となるという筋書きです。始まって直ぐに、喜左衛門を演じる松本幸四郎に紹介されて、伊左衛門を演じる四代目中村贋治郎が、由緒ある名跡の襲名の口上を述べました。しかも、めでたく結ばれる夕霧は父親の坂田藤十郎が演じたのですから、会場は大いに沸きました。因みに贋治郎の母親の扇千景さんは、私の前任の参議院議長です。藤十郎さんがずい分感激しているように見えたのは、私が感動していたからでしょうか。

 新しい歌舞伎座は初めてでしたが立派で、浄瑠璃や三味線も含めてすべて好演でした。終了後、歩行者天国の銀座を抜けて、妻とともに東京駅で夕食を食べ、私だけ、17時半の新幹線で帰岡しました。

同 - 終了後
歩行者天国の銀座
チケット等
四代目鴈治郎

2015年4月25日(土)

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