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9月26日(木) 取材、裁判員制度、羽田さん、リーダーシップ

今日は、午前中は取材やデスクワーク。大学後輩の弁護士と、ゆっくり昼食。午後も取材やデスクワーク。民主党人事は、昨日と異なり、無気味な静けさです。

17時から1時間弱、市民の裁判員制度つくろう会の皆さんが来室され、意見交換。司法制度改革の中で、裁判員制度の導入という課題があります。国民の中から、裁判員を無作為抽出で選んで、一定の刑事事件の裁判に、裁判官とともに関与する制度です。陪審制度の考え方を導入するのか、形だけの国民参加でお茶を濁すのかが、問われています。本当に意味ある制度にするためには、裁判員の数は職業裁判官より圧倒的に多くなければなりません。また、審議している司法制度改革本部の検討会は、リアルタイム公開にしなければなりません。これらの認識を国会でどう広げていくかが、今日のテーマでした。

夜、羽田特別代表から電話をいただき、鳩山執行部につき意見交換をしました。

菅さんが4者会談を頑なに拒否して、鳩山代表に非協力の態度をとっているとの見方があります。しかし、会談をしても、成果は何も出てきません。菅さんも他の方たちも、特別に申しあげる意見はないから、気を使わずに、鳩山代表のイニシアティブで人事を進められるのが一番いいと申しあげているのです。

つまり問題は、鳩山さんを支持した皆さんの中にあるのです。鳩山代表が決断した人事案に、岡田さんが異議を唱え、国対委員長以下を白紙に戻しました。そこで4者会談をし、元の案と異なる人選にすると、元の人が怒ります。元どおりにすると、岡田さんが怒ります。なぜ会談で結論を出さなかったのだとか、なぜ会談をしたのかとか、混乱は増すだけです。害あって益なしなのです。

鳩山代表はすでに、ご自身の決断で人事に着手されたのです。私は、その手法も内容も悪いと思いますが、結果がどう評価されるかのリスクも代表自身が負って、自分で人事を決定されるほか方法はないのです。まず他の候補者や羽田さんの意見を聞く手順があったと思いますが、鳩山代表がその手順を踏まずに進める道を選んだのですから、その道を進むほかないのです。トップのリーダーシップについての自覚が問われているのであって、揺らぐのが一番悪いといっているのです。もちろん結果責任をとることも含めてです。

市民の裁判員制度つくろう会の皆さん

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