江田五月 活動日誌 2002年5月 (22〜23) >>日程表 ホーム総目次5月目次前へ次へ


5月22日(水) 役員会、憲法、総会、本会議、全議員懇、今井さん

今日は、私の61歳の誕生日です。7時40分、成田に着陸し、JRで東京へ。10時から、緊急常任役員会。私は浦島太郎と同じで、この数日のことを知りませんが、衆議院の有事特別委員会で、与党だけで公聴会日程を決めたとのこと。これが実行されれば、まだ30時間余しか審議していないのに、採決の前提が整ったということになり、後は強行採決が目に見えています。そんな暴挙は認められません。そこで、衆・参を通じ、野党が一致して、これまでに決定されている日程はこなしますが、新しい日程の協議には応じないことになりました。

10時半から、民主党憲法調査会の実務者会議。最終報告の検討が予定より遅れているため、急ぐことにしました。11時半から議員総会。有事特別委の件の他、井上前議長の件については、(1)27日に予算委員会を開くこと、(2)代表者・予算理事合同会議につき、竹山裕自民党議員会長と角田義一民主党議員会長で実現方法を協議することが了解されました。

12時から本会議。地球温暖化法案につき、小宮山洋子さんが質問。障害者補助犬法案、商法改正案、土壌汚染対策法案など12案件が可決、成立しました。13時45分から、国対・理事合同会議。

14時10分から、参議院憲法調査会の野党幹事で、来週の調査会の持ち方を相談。有事特別委の混乱が影響しており、関係者との協議が続きました。

16時半から、武力攻撃事態法等3法案につき、全議員政策懇談会。18時まで、19人が発言しました。総じて、緊急事態に対処する法整備の必要は認めますが、今回の法案はきわめて不備で、賛成できないという意見が、さまざまな角度から述べられました。

18時過ぎ、今井澄さんの会心の労作「理想の医療を語れますか」の出版記念会。大学闘争時代に真正面からぶつかった加藤一郎元東大学長も出席され、不自由なお体で挨拶されました。

19時半から、河原昭文さんと夕食。


(小宮山洋子さんのひとことメッセージより)

今日の本会議で、京都議定書の担保法といわれる、日本での対策を盛り込んだ、温暖化対策推進法について、代表質問をしました。政府提出の法案とその基礎になる新大綱では、CO2削減のための目標は、各省庁間の数字合わせにすぎず、担保されているとはいえないものです。環境の分野でこそ日本はリーダーシップを発揮すべきで、議定書の早期批准はもとより、各国に働きかけ、国内では実効性のある政策をうちだすよう強くもとめました。

今井澄議員が、渾身のすばらしい本「理想の医療を語れますか」を出版されたことを祝う会を、親しくしている議員が呼びかけの中心になり、憲政記念館で行いました。諏訪中央病院の院長として、地域医療、予防医療に力を尽くされ、水野肇さん(医療評論家)に日本の名医10人に選ばれている今井さん。東大紛争のときには、全共闘のリーダーとして最後まで安田講堂に立てこもっていた方です。その後親しくさせていただいている、当時の東大総長である、私の父の加藤一郎も、脳梗塞を患ってから、多くの方の前ではお話しできないのですが、今井さんの会ということで、私が介助して、おめでとうのひとことを言わせていただきました。

昨年から体調をこわされている今井さん、一筋に力いっぱい生きてこられましたが、まだまだ、健康をとりもどされて、本に書かれたことを、日本の医療制度改革のため実行に移していただきたいと願っています。



5月23日(木) 法務、委員会、NC、ハン勝訴の集い、伊藤さん

今日は、9時から法務部門会議。まず長妻昭さんから、内閣部門で検討されている歩きタバコの処罰のための軽犯罪法改正案の説明を聞き、了承。人ごみの中での歩きタバコは、特に幼児に危険です。次いで衆・参の法務委員会の検討など。

10時から法務委員会。昼食をはさんで16時まで、瀋陽の亡命事件と大阪高検検事の事件についての集中審議で、民主党は千葉景子さんと小川敏夫さんが質問。

15時、委員会を中座して、NC会議へ。鳩山代表から昨日の4野党の党首会談につき、岡田政調会長から全議員政策懇談会につき、それぞれ説明がありました。離島振興法改正案につき賛成の方向を了承。母子寡婦福祉法改正案については、離婚の増大により増加する児童扶養手当を抑制し、母子家庭の自立支援策を後回しにするものなので、反対の方向を了承。牛海綿状脳症対策特別措置法案については、野党案を与党が受け入れたため、委員長提案にすることを了承。

ハンセン病訴訟勝利確定一周年の集い
ハンセン病訴訟勝利確定一周年の集い-2
16時半、心神喪失者処遇法案に対する民主党の対案につき、法務省担当者と意見交換。

17時半から1時間、ハンセン病患者・元患者追悼式。原告団らの代表の他、坂口厚労相、所長連盟代表が追悼の言葉。代表献花では、原告団、入所者協議会、弁護団の各代表に続き、私がハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会の会長として、献花させていただきました。その後、坂口厚労相、森山法相、所長連盟代表、各党代表と続きました。

18時半から、国賠訴訟勝訴1周年記念の集い。原告団代表に続き、私が議員懇談会会長として挨拶。勝訴判決の確定は出来ましたが、最終解決まではまだまだ課題が多く残っており、懇談会はまだ当分活動を続けます。会場の皆さんとゆっくり懇談。20時に伊藤基隆さんの出版記念会に駆けつけたのですが、もう終わっていました。


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