2006年4月 五月会だより No.111 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

 

通常国会では、江田五月が代表質問に立ち、小泉政治が国民の安全を脅かしていることに触れ、市場原理に任せるばかりの政治を質しました。しかし、「メール問題」を境に民主党に対しての信頼が薄れ、体制の立て直しが迫られています。また地元岡山では県連執行部の若返りが図られ、常任顧問として若い人材をしっかり支え、鍛えていく役割を担うことになりました。

今こそ格差拡大の小泉政治に決別を。江田五月

《代表質問― 光と影》
 今年の通常国会でも昨年に引き続き、1月24日午前中に40分間、私が民主党・新緑風会の議員会長として代表質問に立ち、論戦の口火を切りました。前夜、堀江逮捕のビッグニュースが飛び込み、深夜に質問通告を追加するという慌しさでした。(会議録

 昨年末からの記録的な大雪で、過疎地の高齢者に被害が集中しました。これは単なる自然現象ではありません。長く続いた自民党政治の地方軽視によって、過疎地とそこに居住する高齢者が切り捨てられたせいです。

 小泉政治の5年間で、雇用でも教育でも行政サービスでも、格差が拡大しています。食べ物、建物、乗り物、子どものどれを取っても安全が脅かされています。暮れから不祥事が立て続けに起きました。B(防衛施設庁)B(BSE)L(ライブドア)T(耐震強度偽装)の4点セットです。そこで小泉首相のいう「行革国会」ではなく、私たちは「安全・安心国会」にしようと決意しています。

 私は特に、これまで結構真面目でよく働いてきた国民の心の中に、確かな価値観が消えて空洞が生まれてきたことを心配します。姉歯元建築士のプロ意識の欠如はその端的な現れでしょう。

 小泉首相は何でも市場原理に任せようとしますが、市場の質が悪ければ、「悪貨は良貨を駆逐する」となるばかりです。市場を動かす市民の良識を取り戻すには、政治が質の高い倫理を実現しなければなりません。今年こそ国民の選択で、小泉政治と決別しなければなりません。

《国会情勢― 立て直し》
 こうして始まった国会で4点セットの追い風を受けた民主党でしたが、2月中旬から風向きがガラッと変わってしまいました。

 永田寿康議員がライブドアのメールを根拠に不明瞭なカネの流れを追及したのですが、肝心のメールが偽物だったのです。私は党の役員会メンバーなので、党首討論の前日に特段の注意喚起をしましたが、覚悟して取り組むと言うので、この極秘作戦を責任者に任せました。前原代表は党首討論でも、自信満々で突っ走りました。

 ところが結果的には、これが「思い込み」と「はったり」だったと言わざるを得なくなったのです。折角の機会を逸し、本当に残念で、脇の甘さをお詫びします。

 それでも民主党には、使命があるのです。議会制民主主義は、政権交代がなければその妙味を発揮出来ません。現に小泉政治のおかげで、国民は数限りない犠牲をこうむっています。民主党は、自民党に代わる政権担当政党として歴史的役割を果たさなければなりません。

 今年9月には代表選挙が行われる予定です。それ以前にも、民主党・新緑風会議員会長として、体制の立て直しのために責任を果たし最善を尽くします。

 出来る限り大勢の皆さんに、この体制立て直しに力を貸して欲しいのです。民主党がピンチだからこそ、今こそ党員やサポーターになって頂きたいのです。よろしくお願いします。

《県連人事― 若返り》
 民主党岡山県連は2月19日、第11回定期大会を開催し、津村啓介さんを代表、柚木道義さんを幹事長に選任しました。私は新設された常任顧問になりました。昨年の総選挙で、若い2人が小選挙区で当選させていただいたので、この機会に彼らに責任ある立場を経験してもらい、県連の人材を重厚にしようと思ったのです。甲論乙駁はありましたが、ご理解をいただき、新しい執行部が誕生しました。

 もちろん私も、目の上のたんこぶとしての役割を果たします。若い執行部が大きな成果を上げられるよう、多くの皆さんのご理解をいただきますよう、心からお願いします。


森本徹磨さん安らかに

森本徹磨さん

 3月5日、民主党の県会議員で江田五月会事務局長の森本徹磨さんが、満63歳で他界されました。労働運動に半生を捧げ、民主党岡山県連の結成に尽力され、県議会でも大きな影響力を振るわれました。私の選挙は終始、森本徹磨さん無しでは成立ちませんでした。「政治の改革は岡山から」と情熱を傾け、まさに中道に倒れられました。

 葬儀は8日、民主党・県議会・森本家の合同葬として営まれ、私が葬儀委員長を務めました。巨大な真空地帯が出来てしまいましたが、一日も早く立て直し、遺志の実現に邁進します。

さようなら。限りなく優しき我らが友、テッツアン! 安らかにお休み下さい。合同葬 式辞


党員・サポーターになってください!

今年9月に、民主党の代表選挙が行われます。党員・サポーターの皆さんは、郵便投票で参加できます。

今まさに民主党は大ピンチです。しかし、このまま利権政治を見過ごすことはできません。国民の手に政治を取り戻すことが民主党の使命です。

いかに逆境でも、民主党を立て直さなければなりません。それが、皆さんの投票による代表選挙です。皆さんのお力が必要です。私も、参議院議員会長として責任重大です。是非この機会に、直ちにお申し込み下さい。よろしくお願いします。

  党員 
  サポーター
  特別党員
  家族党員
 年間 6,000円
 年間 2,000円
 年間 4,500円 (5月31日時点で60歳以上の方)
 年間 1,500円 (党員のご家族の方)

※ 最終締切りは5月15日(月)です。
詳しくは、江田五月事務所までご連絡ください。satsuki@eda-jp.com
〒700-0837 岡山市南中央町1-9 電話 086-234-1151

耐震偽装究明の馬淵議員来岡

天満屋前で各議員が訴える

 2月19 日、馬淵澄夫衆議院議員を迎え街宣活動を行いました。買い物客で賑わう表町で、まず江田議員がBBLT、いわゆる「4点セット」について、国会での民主党の取組みを訴え。ついで馬淵議員が自身の耐震強度偽装問題での質疑について語りました。「四ヶ所メモ」が持ち込まれた経緯、現地での裏づけ調査など、本人でなければ語れない内容に多くの方が足を止め耳を傾けていました。

 また、民主党県連大会での基調講演では、犯人探しをすることが目的ではない、偽装が行われた構造を明らかにし、二度と同じ事を繰り返させないことが大切であると強調しました。


地方議会だより

岡山市 ASPO・御津支所問題  岡山市議会議員 羽場頼三郎

 操車場跡地公園(仮)に、利用者が予定の1割を少し超える程度のアクションスポーツパークがある。これを運営するエックス社は1 年で3億円を超える負債を作り、多額の損害賠償を求められる裁判の一審では敗訴。その会社にドームも含めて管理を任せるべきではないと、田原清正議員も本会議で主張。しかし、高谷市長は何の見通しもないまま管理者を指定。市政の不安定要因になった。

 合併した御津町の決算審査で、町長交際費などに不当な税金の使途が明かに。加えて談合としか考えられない落札が続出。岡山市はこの事実を重く見て、入札事務権限の一切を御津支所には与えないとした。特例区長と支所長の兼任に端を発するので、その改善も課題となっている。


倉敷市 チボリ公園に税金投入か  倉敷市議会議員 時尾博幸

 2月定例市議会では、「倉敷チボリ公園の支援策」がもっとも注目されました。

 県の協議が大詰めを迎える中、「新たな財政負担」についての市のスタンスが再三に渡って確認を求められました。これに対して、古市市長は「公園存続に協力は惜しまない」とする一方で、「新たな税金投入をしない方針」に変わりはないと明確に財政支援を否定しました。

 無所属議員(もちろん私も)を含めて全員が反対の立場をとる中、市議会全ての会派が連名で、倉敷市への税金負担を誘導するような県の「チボリ公園アンケート」に対して抗議文を提出するなど波紋も広がり、マスコミも「チボリ議会」と評しました。

 県は3月中にもチボリ公園の最終的な方針を公表予定ですが、市民の負担になることだけは防がなければなりません。


みんなで育てよう、まっとうな民主党に  岡山市 M・Yさん 40代女性

 民主党結党当初は、日本社会の閉塞感の中、厚生大臣当時に薬害エイズで英断を下した菅直人議員ほか、岡山では江田五月議員が軸となり期待を寄せました。私が党員となった理由は「人」であり「人柄」。国民の声に耳を傾け、汗を流すひたむきな姿を見たからです。

 ところが辛酸をなめた昨年の総選挙以降は、苦々しい事柄が続いています。「民主党、何してるんだ!」と言われ、何度失望したことでしょう。同じ心境の方もさぞ多いことでしょう。

 そんなある日、まさに命を削るように働く議員や関係者の姿を眼にした私は、心に問い直しました。「諦めるのはいつでも出来る! 人を信じにくい時だからこそ信じたい」 人は失敗して、どん底を味わってこそ大切ものに気付き、必死になる。上手くいってる時集まる人だけでは、何も育たずダメになると思います。

 誰かを責めるのではなく日本という小さな島国に住む私達一人一人が諦めない、次世代の子供達のために…。民主党もまだ未熟な幼子。私達一人一人が、親になり民主党を育てていきませんか。手間のかかる子どもほどヤキモキするけれど、その分その子は可愛いはずです。「育ての親」の心がきっと分かる大人に成長し、大きく羽ばたいていくことを信じてみようと思っています。

 せめて「心の格差だけはない社会」にしていくために。


花咲ひろきの合言葉は「とことん、こつこつ」

ポスティング準備中のチーム花咲の皆さん

 花咲ひろき事務所では、今年の活動の柱の一つに、「ポスティング」を積極的に行うことを決めました。

 一度選挙戦を戦ったとはいえ、政治信念や政策は、有権者に浸透していないのが実情です。そこで、1月から支援者の方を募って、民主党号外(花咲ひろき版)の配布活動を行っています。1月は5000枚、2月は8000枚、そして3月は中旬までで、10000枚。最近では、配るものはないのかと事務所に寄ってくださる方が増えてます。暖かくなると件数も益々増えるかと思います。県北にその範囲を広げていきたいと考えています。

 花咲事務所は、これからも、“チーム”で、政権交代実現に向け、日常活動を“とことん、こつこつ”行っていきます。


おもしろかった新春討論&パーティー

近藤昭市議の音頭で乾杯!

 第一部で講演された佐々木毅さんの事はほとんど知らず、元東大総長や21世紀臨調共同代表という経歴の持ち主から、すごくマジメなイメージを持っていました。でも、話の中身はもちろんマジメなのですが、堅苦しくなく、むしろ柔和で優しそうな雰囲気を持たれていたのでびっくりしました。その後の江田議員の指摘も的確でスッキリしました。

 パーティーに初めて参加して、民主党には若い力も必要ですが、江田議員のようなベテランの力も欠かせないと感じました。

岡山市 Y・Sくん(大学生)


東京だより

左から佐野さん、矢島くん、中島さん

 この2・3月とインターン(学生が行う職業体験) をしました。

 施設見学や本会議・委員会の傍聴、勉強会参加など様々な事を体験し、また議員やスタッフ、先輩から聞く話もとても興味深く、政治を身近に感じる事ができました。

 この期間で学んだ事は、第一に、国会議員の仕事の大変さです。メディアからの情報は議員の仕事のごく一部であり、実際には一日中国民のために仕事をしているのだと実感しました。

 第二に、記者の視点を意識して新聞を読む習慣がつきました。記者達は取材の際に自分達の期待する通りの回答を導くようインタビューをしている様でした。よく「複数のメディアに接しなさい」と言われる理由が分かりました。

 第三に政治は多くの人の働きの上に成り立っているという事です。多くの人々の意見を代弁し、さらにそれを国のために役立てる。政治家は当たり前のことですが、「人との関係は重要である」という事を感じました。


 秘書短信 

【新事務局長 伊原万亀夫】
 森本徹磨事務局長に代わり就任しました。森本さんの手腕を盗もうと思っていた矢先のご逝去に、何から手をつけてよいのか戸惑うばかりです。徹磨さんに安心していただけるような、また皆さんに支持されるような事務局体制にしていきたいと思います。がんばるぞ! 

【山田徳裕】
 広大な5区選挙区の実情を分析しながら、政治のイロハ、選挙対策のイロハをひとつひとつ、厳しくも、分かりやすく教えをいただいていた「師」も、小生に大きな宿題を与えて、その答えを確認しないまま、天国へと旅立っていってしまった。志を引き継いで頑張らなくては…。是非お力をお貸しください。

【清水俊平】
 若さが売りの民主党とよく言われますが、最近はその若さが裏目に出る格好になってます。若さとやる気も、進む方向が正しくて初めて生きるものだなぁと感じています。私たち岡山県の若手も、五月会の皆様に教わることはまだまだ尽きません。

【藤原薫子】
 大盛況だった新春パーティー。ご参加下さった方々の表情から、「期待」や「熱意」をひしひしと感じました。それらの思いを裏切るような出来事が続く中、毎日のように電話で、訪問先で、叱咤激励の言葉をいただきます。そのたびに「まだ見捨てられてない、がんばろう」と実感しています。

【森下泰成】
 前号から五月会だよりの編集を担当しています。特に今号は編集にあたり、事務局メンバーのみならず、何人かの支持者の方にも協力して頂きました。自分では、なかなか読者の視点から読むことがないので、皆様からのご意見をお聞かせ下さい。


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