江田五月活動日誌 2015年7月 >>日程表 ホーム総目次7月目次前へ次へ

7月15日(水) 衆院安保特、緊急集会、和田大使、じん肺、インクル議連、「みんなの学校」、中国 青年歓迎会、真珠会、国会前

 今日は、10時過ぎに会館事務所に入り、デスクワーク旁々、衆議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」の「締めくくり総括質疑」の院内テレビ中継を傍聴しました。辻元清美委員が、黒塗り多用の提出資料につき、既になされた黒塗り部分の開示要求を委員長が理事会協議に付す旨を述べたのに、まだそれがなされていないので、その結果を示して貰うまでは審議を終局するのは不当だと強調し、委員長には質疑終局を思い留まること、安倍首相には法案撤回を決断することという、歴史に残るそれぞれの決断を求めて、11時半前に質疑を終わりました。

衆院安保特テレビ傍聴

 11時40分から15分間ほど、国対・筆頭理事合同会議に出席しました。その後、民主党と連合の共催による「『安全保障関連法案』採決に反対する7.15緊急院内集会」に駆けつけました。ちょうど、衆議院安保特別委員会は最終局面で、会場では院内テレビ中継が大写しにされ、共産党委員が質疑の中で質疑終局に反対と述べて終わると、委員長がこれを動議として扱い、採決して起立少数で否決としました。これまでの委員の質疑で同じ発言が繰り返されており、私には最後の委員が動議を提出したとは聞こえなかったので、この扱いには違和感が残りました。続けて質疑終局動議を多数で可決し、討論に入って自民党委員が政府案賛成・維新案反対の、次に維新委員が政府案反対・維新案賛成の、最後に公明委員が自民と同じ賛否の、各討論を行いました。維新委員は討論で、採決には退席する旨を述べました。続いて怒号の中、採決に入り、維新案は起立少数で否決、政府案はいずれも起立多数で可決と宣せられ、集会参加者一堂は唖然として声もありませんでした。政府案に反対の委員は全員退席したはずなのに、「起立多数」というのは、「起立総員」ではないという委員長の判断なので、残った委員のうちに起立しなかったものがいるということになりますが、テレビでは確認できませんでした。それほどの混乱で、気になるところです。若い委員が討論の中で、なぜ今日なのかと自問し、55年前の岸信介首相の時、新安保条約が、強行採決を経て6月19日に自然成立し、その後のまさに今日、岸首相が退陣した記念日だからと自答したのに、なるほどと納得しました。

緊急院内集会 - 全景
同 - 強行採決の瞬間

 直後の12時26分から連合の高橋睦子副事務局長の司会で集会が始まり、衆議院側は未到着なので、蓮舫代表代行がまず決意表明し、古賀伸明連合会長が戦後70年間の平和、民主主義、人権という社会の基盤的価値観が働き方と共に危機に瀕していると強調し、安倍内閣の進める集団的自衛権行使容認は国の形を歪める法案であり、民主党の「近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に」との考え方に基づく方針を全面的に支援すると述べました。さらに郡司彰参議院議員会長が挨拶しているところに岡田克也代表が到着して挨拶を引き継ぎ、長妻代表代行兼特委筆頭理事が決意を述べて7人の委員全員が登壇して全員の激励を受けました。最後に連合の神津里季生事務局長の音頭で願頑張ろう三唱し、決意の共有を全員で確認して、13時前に閉会となりました。

同 - 岡田代表
同 - 特別委のメンバー
同 - 頑張ろう

 13時半過ぎから会館事務所で、デスクワークや来客応対。外務省アジア大洋州局の和田充広局長補佐が退任とデトロイト総領事としての赴任の挨拶に来られ、さらにじん肺根絶をめざす全国トンネルじん肺根絶原告団の船山友衛団長らが要請に来られました。14時に、環境相担当者が同省関連事項につき説明に来られました。

和田大使
じん肺原告団の皆さん

 15時から20分ほど、民主党の「インクルーシブ教育を推進する議員連盟」の総会を開き、金子恵美さんの司会で、冒頭に私が会長として挨拶し、役員改正と活動方針を了承しました。続いて多くの当事者や支援の団体の皆さんの参加も得て、「みんなの学校」上映会に移り、まず、真鍋俊永監督のご挨拶をいただきました。大阪市内の公立大空小学校の話で、開校から6年間、「すべての子供に居場所がある学校を作りたい」と、ベテランの校長も新任の教師もみんなでチームとなって、特別支援教育の対象となる発達障害の子らが一緒の教室で学び、地域住民のサポートも受けて、苦悩、戸惑い、そして奇跡の瞬間とも思える喜びを経験しながら、子供も教師も、学校も地域も、インクルーシブに変わっていく姿を感動的に伝える映画で、文化庁芸術祭大賞をはじめ多くの賞を受けました。17時15分ころに終了後、私が議連会長として挨拶し、30年ほど前の教育改革のころから今日まで、日本の教育はこの映画の問題意識とは逆の方向に進んでしまったのではないかと、反省の気持ちを込めて感想とお礼を述べました。

インクル議連 - 総会挨拶
同 - 真鍋監督
同 - 上映
同 - 閉会挨拶

 17時半前に事務所に戻って大急ぎで荷物をまとめて出て、18時から40分ほど、日中友好会館の主催で、JENESYS2.0の中国青年代表団歓迎会に出席しました。久し振りの中華全国青年連合会の訪日団で、李青副秘書長を総団長とする59人の一行を迎え、まず控室で李団長らと懇談し、開会から来賓と主催者の紹介の後に私が会館会長として挨拶し、外務省担当者の歓迎の言葉と李総団長の挨拶があり、中国大使館の沈参事官の挨拶と乾杯の音頭で懇談に入りました。男女それぞれの皆さんの要望で記念写真を撮り、中座しました。

中国青年歓迎会 - 挨拶
同 - 乾杯
同 - 参加者たち

 18時からの開会に1時間弱遅れて、大学時代の政治コースの友人らによる真珠会の夕食会に出席しました。安保特別委員会の強行採決直後で、当然、安保法制が話題となり、私が大急ぎで食事をみんなに追いついた後、採決の顛末や法案の問題点などにつき話し、意見交換しました。現役時代にはこの方面の責任者を務めた人もおり、有意義な懇談でした。

真珠会

 20時半ころに、帰る途中に国会正面前を通過すると、大勢の皆さんが集まっていました。意思表示をせざるを得ない思いで自然発生的に集まってきた皆さんで、ひとり一人がそれぞれ、多くの国民の怒りを背負っているようでした。写真を撮ってみましたが、雰囲気しか写りませんでした。

国会前の人々

2015年7月15日(水)

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