江田五月活動日誌 2006年6月 >>日程表 ホーム総目次6月目次前へ次へ

6月2日(金) 共謀罪修正、総会、本会議、法務、矯正展、労組講演、帰岡

今日は朝から、昨日午後以来の共謀罪修正問題で、電話連絡などで大童でした。多くのメールやファックスをいただき、有難うございました。

一言だけ誤解を解いておきたいと思います。民主党修正案は、共謀罪を換骨奪胎する内容です。だから政府も与党も、これを飲めなかったのです。民主党修正案の「丸のみ」を民主党が容認することにより、民主党が与党に擦り寄るのではありません。与党が白旗を掲げるのです。そこのところは、民主党への不信感を払拭していただきたいと、切に願います。問題は、政府や与党が本気で民主党修正案を容認しようとしているのかどうか、さらに短時間で本気度を確認することが可能かどうかなのです。

議員総会で冒頭挨拶
緊迫した会議を続ける法務部門会議
矯正展で
小田原少年院の貼り絵作品

9時半から、議員総会。私が冒頭挨拶で、出生率1.25や自殺者3万人などの数字に触れて小泉政治の失敗を強調し、次いで共謀罪修正に触れて小泉政治のバラバラ振りを指摘しました。「丸のみ」で擦り寄られて、実は匕首を隠し持っていられてはたまりません。警戒を怠らず、最終盤に対応します。

10時から、本会議。容器包装リサイクル法改正案につき、大石正光さんが筋金入りの環境派らしい質問をしました。次いで5法案を採決。刑事施設受刑者処遇法案は、125対101と与党と野党がくっきりと分かれました。13人が代われば逆転です。

11時前から、法務部門会議。共謀罪の経過報告があり、民主党の再修正案を了承。しかし、その扱いは部門会議が決めることではありません。3分の2以上の多数を持っている与党からは、次の国会で改正して元に戻せばいいなどとの発言が聞こえます。麻生外相は、民主党修正案が成立すると批准できないと明言し、これをたしなめる声は与党から聞こえてきません。つまり与党も政府も、民主党修正案を成立させることにより示される国会の意思を誠実に守る気は、はじめからないということです。私は、与党の決断を多としましたが、これでは警戒心を解けといっても無理。「同じ私を騙すなら…、」という歌詞を思い出しました。

12時過ぎから、矯正展に出掛けました。全国の刑務所や少年院などの矯正施設に収容されている人たちの作品の展示即売会です。昨年より一段と盛会で、今や日本の伝統工芸は、矯正施設で受け継がれていくのではないかと思うほどです。皮肉ではありません。岡山刑務所の備前焼を、ちょっとだけ買い求めました。14時過ぎから、デスクワークなど。

16時半から、NTT労組コムウェア本部の入社3年程度の組合員の皆さんの研修会で、1時間ほど講演。さらに30分ほど質疑応答を行いました。「江田三郎という名前は、知っていますか?」と挙手を求めると、何とゼロ。時代の変化を痛感しました。

終了間際に電話連絡で、与党が勝手に衆議院の法務委員会を開会したことを知りました。目くじら立てるほどの実質審議をしたわけではないとは言うものの、与野党国対間の信頼関係は崩壊しました。政府と与党の間でも、与党内部でも、ガタガタではないでしょうか。超巨大与党の筋弛緩状態は、見るも無残です。

20時前の新幹線で、帰岡。


岡山刑務所の備前焼の作品(矯正展にて)
NTT労組コムウェア本部「2005年度ユースコース」で講演

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