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5月14日(土) 和歌山県森林視察

今日は、民主党・森林環境政策議員懇談会の視察で、和歌山県に出掛けました。2泊3日の予定ですが、私は明日には帰京します。

京都議定書がやっと発効し、地球温暖化防止の法改正も成立したところです。しかし、地球温暖化対策推進大綱森林・林業基本計画に基づく森林吸収源10ヵ年対策による森林整備や木材の供給・利用、担い手育成などの施策は、思うように進んでいません。また森林は、国土保全や水源涵養の点でも重要な機能を持っています。

空港で概況説明会
 
集成材工場で説明を聞く

そこで、これらの点につき先進的な取り組みをしている和歌山県の現地を視察し、関係者との意見交換をして、今後の政策推進に役立てようというものです。議員懇談会は、羽田孜さんが顧問、鉢呂吉雄さんが会長、和田洋子さんや私が副会長ですが、鉢呂さんが欠席となり、和田さんが団長、私が副団長で、議員の参加は10名、スタッフも入れて総勢20数名と、大視察団となりました。もちろん参加費は自弁です。

9時10分の便で羽田から南紀白浜へ。遅れて10時半過ぎに到着し、空港で和歌山県からの概要説明を受けた後、バスで出発。ガイドさんの説明では、和歌山県は、花は梅、木はウバメガシ、魚はマグロ。しょうゆ、漆器、カツオ漁、きしめんの発祥の地だそうです。

12時前から中辺路集成材工場を視察。間伐材を集成材にするのですが、3分の2は廃材になってしまい、バイオマスで活用するには量が不足で、悩みは多いようです。

12時半から、古道ヶ丘で昼食。13時過ぎから、日本で12番目の世界遺産に指定された熊野古道へ。語り部の方の案内で、資料館での説明を聞き、滝尻王子を散策。熊野古道の起点です。

14時過ぎから、中辺路町(なかへちちょう)中野で杉の人工林の間伐現場を視察。和歌山県が取り組んでいる「緑の雇用」政策により、森林組合が本格的に間伐に取り組んでおり、元気一杯です。

15時半から2時間、中辺路コミュニティーセンターで、県、田辺市、近隣自治体、森林組合、林業労働者の皆さんに集まっていただき、意見交換会を開きました。自給率、木材価格、需給、税制、建築規制など、さまざまな課題につき率直な意見が述べられ、視察団からも民主党の考え方を述べ、有意義な会となりました。総合的に国のあり方自体を変えていくのでなければ、個別の課題だけでは解決困難なものばかりです。こんなところでも、政権交代の必要を痛感します。

18時半前にやっと南紀白浜の宿泊地に到着し、直ちに夕食懇親会。充実した視察初日でした。


集成材工場を見学 熊野古道で記念写真
滝尻王子
間伐の現場で 意見交換会
 

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