江田五月 活動日誌 2002年1月 (18〜20) >>日程表 ホーム総目次1月目次前へ次へ


1月18日(金) 大会実行委、連合、法務、前段会議、岡山代表

今日は、10時から党大会実行委員会。今日と明日の大会の進行につき、議題の扱いや質疑者の選定などの詳細を決めました。大会運営委員会を設置し、実行委員会のメンバーがこれに当たります。

12時半から、連合本部の政策担当者と、憲法の議論の進め方につき意見交換。衆参と党内に、それぞれ憲法調査会があり、その動きを、私なりの把握で説明しました。13時から、法務省の担当者と、触法精神障害者の処遇につき意見交換。

地方代議員と特別代議員の会議14時から3時間、民主党党大会の内、地方代議員と特別代議員の会議。私から、日程の詳細を説明し、背水の陣にある民主党の健全な発展のため、求心力を回復させる大会になるよう、ご協力をお願いしました。地方の切実な声が聞こえて、有意義だったと思います。

17時過ぎから、参加者による懇親会。18時過ぎ、岡山県連の草苅幹事長と打ち合わせ。その後、岡山県から大会に参加しているメンバーと、夕食懇親会。さらに一軒。



1月19日(土) NC、両院懇、政策、常幹、党大会、選挙応援、孫

今日は、8時からNC会議。インターネットによる政策公募や地域NC会議の開催など、今年の活動課題を協議。経済財政政策と金融再生プランを協議。次いで、小泉首相の改革と私たちの改革の基本的相異点などの議論をしかけて、時間切れ。

民主党大会で主催者挨拶 9時から両院議員懇談会。大会での議論を補うもので、私が、大会実行委員長として、大会要領を説明、了承。10時から、政策・広報宣伝小委員会。NC大臣として出席。しかし、活発な議論の最中に中座し、11時半から大会議長候補の土肥隆一さん、小宮山洋子さんと議事進行の打ち合わせ。12時から、常任幹事会に大会要領を最終報告、了承。12時半から、来賓の皆さんにご挨拶。

 13時から2時間強、定期大会の本会議。冒頭、私が主催者として、挨拶と大会要領の説明をし、議長候補を提案。議長が拍手で選任され、議事が始まりました。鳩山代表の挨拶も来賓の皆さんのご挨拶も、内容豊富で、ガンバローの一本締め大変有益でしたが、私としては、時間が延びることが気掛かり。菅幹事長に提案と答弁を手短かにするようメモを手配したり、議長に目配せしたり。5人の質疑者にも、時間のご配慮をいただきました。羽田特別代表の総括の後、最後は、石井副代表の見事なリードで、ガンバローの一本締めで、全党がひとつになって盛り上がり、10分ほどの遅れで無事終了。

その後、東久留米市に直行。市長選と市議補選の2回目の応援。最終日です。19時過ぎまで、街頭演説や連呼など。20時過ぎ、久しぶりに娘の家に寄り、孫の5歳の誕生祝い。大きくなりました。

■江田五月のあいさつ

 皆さんこんにちは。きょうは、新年明けたばかり、それぞれ大変ご多用のところ、こうして民主党大会に全国各地からお集まりくださいまして、本当にありがとうございます。

 また来賓の皆さん、新年のご多忙のところご無理を言いましたが、快くお出くださいましてありがとうございます。

 昨年のいまごろ、私ども皆、輝かしい新世紀のスタート、こう言ってことほいだものでございます。しかし、1年たってみて一体どこが輝かしいのか、大変な新世紀のスタートの1年間でございました。まさに内外ともに大変な試練だった。そしてまた私ども民主党も大変な試練の年であったと思います。

 しかし、いま翻って、日本は試練どころか、もう大変な危機的状況だ、こう言わなきゃならん。こういうときに当たって私たち民主党が大会を開く。この大会の責任、国民に対して、あるいは歴史に対して負っている責任は本当に重いものがあると思います。ぜひともこの大会を通じてわが党をより強く、よりたくましく、そして政権交代を担い得る政党へと成長させていく、これはもう我々みんなの共同責任だと思っております。

 大会実行委員会あるいは党職員、それぞれ裏方として全力を尽くしてまいりましたが、どうぞ今日ご参加の皆様方もお互い同志的意識でもってこの大会を成功させるよう、ぜひともご協力をお願い申し上げます。

 大会の運営について若干のご報告をしておきます。

 大会議案ですが、これは既に招集通知のときにご案内をさせていただいておりましたが、2002年度の活動方針(案)、党規約改正(案)、2001年度の決算・2002年度の予算、この3議案でございます。それ以外に議案があるかどうかをお尋ねをしておりましたが、特にお申し出がございませんので、この3つの議案で実行委員会提案のとおり進行をさせていただきます。

 採決の方法は、慣例に基づき議長の采配で満場の拍手でお願いをしたいと思っております。

 それから質疑でございます。質疑時間は設けております。しかし、これも大会招集の際に皆さんにお申し出をお願いして、申し出のありました十数人の方々の中から、事項がダブったりしておりますので、実行委員長のほうでそこを整理・選定させていただいております。これから申し上げます5名の方に質疑をしていただきます。北海道連の佐々木隆博さん、京都府連の北岡ちはるさん、千葉県連の生方幸夫さん、福岡県連の藤田一枝さん、滋賀県連の朝倉克己さん、以上の5名の方にお願いをし、ご発言を1人5分以内とさせていただいております。

 そして大会を主催をしていただく議長ですが、大会準備委員会のほうで土肥隆一衆議院議員、小宮山洋子参議院議員、お二人を推薦をさせていただきます。この議長専任の際にも拍手でご承認いただくようにお願いいたします。

 大変重要な歴史的な大会、ぜひ成功させていただくよう、皆さんのご協力をお願いして、実行委員長のごあいさつといたします。(拍手)


1月20日(日) 買い物、正村教授、改革、利権政治

今日は、久しぶりに昼過ぎまで議員宿舎でゆっくりし、15時過ぎから妻と買い物に出掛けました。都心のデパートには、初老のご夫妻が大勢いました。ご主人が威厳をもって歩く横を、奥さんが付き添っているのですが、会話を聞いていると、買い物の主導権は奥さんが握っているようです。カジュアルウェアを買った後、楽器店に寄ったりしました。


民主党は、小泉内閣と正面から向き合い、小泉改革とは根本から異なる改革を目指します。小泉改革では、国民は真の幸せを得られず、この国も良くならないからです。

昨日の正村公宏教授のお話を、私なりに要約してみました。
「日本には、インタレストグループを代表する政党はありますが、国民のインタレストを真に代表する政党がありません。民主党にそれを期待します。日本は、経済だけでなく、社会が危機に陥っています。子どもたちが、自分たちの力で自分たちの社会を作る能力を失いつつあります。大人たちが目標を見失っているのに、子どもたちがこれを持てるわけがありません。」

「重病人を短兵急に治療し過ぎると、病人は死んでしまいます。小泉改革は、過去30年のつけを清算しようとしているだけです。しかし、長年のつけを一気に清算では、経済は崩壊します。景気と改革は、2者択一ではありません。清算は粘り腰でやり、同時に経済運営も、豊かな政策発想で取り組むべきです。小泉政治の発想は貧弱で、構想力はありません。」

「(1)つけを清算した『更地』に何を建てるかが問われています。(2)100年のタームで構想することです。(3)世界も文明史的転換期です。資源浪費、環境破壊、人間無視から、資源循環、環境保全、人間重視への転換です。」

「危機の時代は、岐路に立っているのです。チャンスもあります。重要なのは、状況を的確に判断する能力です。こういうときは、論争が起こります。十分議論すると、必ず結論が出ます。選択肢はそんなに多くはないのですから。」

「更地」に何を作るか。私は、構造改革の目的は社会改革や生活改革だと思います。自然環境を取り戻し、家族や地域の中での豊かな生活時間や生活空間を手に入れ、真に信頼しあえる人間関係や突然の不幸があっても安心できる社会システムを築くことです。教育環境もあります。こうしたところから、市民の生活需要が豊富に湧き上がってくることが、経済再生の道であるべきです。公共工事で培われた利権政治家に、こういう問題意識を持つことを期待するのは、もともと無理な話です。

自民党政治は、どう繕っても、もともと利権政治なのです。利権構造と不離一体の自民党に、構造改革を語る資格は、初めからありません。自民党の枠組みで政治をやる限り、鳩山代表のいうとおり、小泉首相は徳川慶喜を超えられないのです。国民は、そのことはとっくに分かっていたはずなのに、このところ小泉さんのマジックにはまっていました。そろそろ見破ろうではありませんか。


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