江田五月 活動日誌 2001年4月(21〜25) >>日程表 ホーム総目次4月目次前へ次へ


4月21日(土) 展覧会s、石田事務所開き、女性と政治、報告会、牛転

今日は、9時から県総合文化センターで、正筆会展(かな書道)、清流会展(同)、独立美術クラブ展(油絵)を鑑賞。

石田みえさんの後援会事務所開き10時から、参院選に2期目の挑戦をする石田みえさんの後援会事務所開き。姫井由美子県議の司会で、挨拶は選対本部長の私、来賓を代表して連合岡山の真鍋会長、そして本人だけと、コンパクトに済ませました。

その後、私が進行役となって、「女性の元気で日本を変え隊」隊長の小宮山洋子参議院議員、山田敏雅衆議院議員、石田さんの4人で、掛け合いの政治トークをしました。自民党総裁選のおそまつ、民主党の経済政策、いわゆる「労組色」、女性の政治進出、教育などで、一方的な話より、面白かったと思います。

最後は、姫井さんの音頭で、人差し指を突き上げ、「石田!、一位!、エンパワー!!」と、気勢を上げました。

11時から、連合岡山に正式に、5区のはたともこの推薦依頼。11時半から、石田選対の拡大幹事会で挨拶。13時前から、女性キャラバン行動として、小宮山、石田、山田、私に、はたさんも加えて、岡山市、倉敷市で計4ヶ所で、掛け合い政治トーク。どこでも特に女性の皆さんの反応がよく、市民が、自民党総裁選のおそまつに怒り、政治を変えたいと願っていることが、痛いほど分かりました。

19時前、上南地区で国政(私)・県政(森本)報告会。石田さんも参加。携帯に入っていた、自民党予備選で福岡でも小泉氏1位というニュースを紹介し、自民党の業界組織が崩れる兆しで、岡山でも石田当選が決して夢ではないことを訴えました。25人が熱心に耳を傾けてくれ、質疑応答では農業問題が出ました。

20時過ぎに、牛窓町の喫茶「牛転(うしまろび)」で、「かあさんの歌」を作詞作曲した窪田聡さんの主宰するうたごえ喫茶(年6回だけです)に参加。懐かしいロシア民謡などに、声を張り上げました。



4月22日(日) 球技大会、メーデー、凱旋桜、久保提琴、小泉さん

今日は、8時から地元の政田学区球技大会の開会式。参加者は50人ほどなのに、来賓の各級議員が呉越同舟で8人も集まりました。自民党の熊代氏が、政治向きの話に触れたので、私も、「自民党は大混乱。民主党は、これを対岸の火事と喜ぶのでなく、他山の石として、自らの玉を磨きます。」と、挨拶で触れました。

10時から、総社地協の「吉備路ふれあいメーデー」で挨拶。「自民党の大騒動にごまかされてはいけません。こんな政府はいらないと、声を上げましょう。」
新庄村の皆さんと
一路北上し、12時に新庄村へ。支持者宅で、ちょっと遅めの花見の宴。昼から飲んでいい気分でした。ここは凱旋桜と言って、日露戦争の兵士の凱旋を記念した桜並木があり、葉桜なのに、大変な人出でした。

15時に発って、17時に岡山市で知人の見舞い。19時から、劉三船アートアンサンブルで、久保陽子さんのバイオリン・リサイタル。バッハの無伴奏パルティータなどを、息づかいまで聞こえる近くで、堪能しました。アンコールのタイスの瞑想曲に、台湾で劉生容さんと一緒に獄中生活をした同志の方が、同室でいつも聞いていた思い出を話され、一同感激。田淵雅子さんも一緒でした。

自民党は、小泉さんで決まりのようです。次は人事が見ものです。彼が本気でやり抜くと、自民党は大混乱。自民党の押さえ込みが奏効すると、元の木阿弥。いずれにせよ、職域党員に対する締め付けが効かなくなった自民党は、やはり崩壊過程だと思います。岡山でも、親亀こけたらみなこけたと、いきたいものです。



4月23日(月) 街宣、総裁選、中海視察、澄田知事、雇用、山内さん

今日は、7時半から恒例の駅前演説。石田みえさん、一井さん、草苅さん、姫井さんと一緒に、自民党総裁選の見方などを話しました。

小泉さんの勝利は、自民党の危機意識や変化が、予想以上に大きいことを示しています。その中には、単なる選挙に対する危機感と、日本の改革への期待と、両方があるでしょう。小泉さんが、前者への対応を越えて、後者にどれほど応えるか。やり切るなら、大いに結構。しかし、利権のしがらみなどの自民党の構造は、なかなか強靭です。既に、実力者のあれこれの会談が始まっています。また、靖国参拝や集団自衛権の発言を見ると、小泉さんの危うさも軽視できません。最初の人事に注目しましょう。民主党にとっては、最初の質問戦が重要です。

8時半から2区協議。9時過ぎの伯備線で米子へ。まず、駅前で山内おさむさん、河村たかしさんと街頭演説。12時半から、前原誠司NC大臣、河村さん、山内さん、葉山峻さん、細川律夫さんらと、民主党のNC社会資本整備部門の「中海干拓と中部ダムの事業中止に伴う事後処理問題」の視察。まず、中浦水門の閘門の開閉を見、森山堤防を通って枕木山頂から全体を見渡し、説明を受けました。

ピクニックのような昼食の後、15時半から島根県庁で、澄田信義知事と40分ほど会談。淡水化事業は延期と言うだけで、中止するかどうかははっきりしません。だから、どうしたいのか、よく分かりません。16時15分から、記者会見。自民党総裁選の質問も出ました。

18時過ぎ、JRで米子へ。19時から、中浦水門で働く皆さんからヒアリング。国策変更で、雇用が危殆に瀕しています。政治が役割を発揮し、国や県の責任で解決しなければなりません。20時夕食。山内さんの支持者の皆さんと一杯。


中国地方の自民党総裁選結果 2001/04/23

  麻生 橋本 亀井 小泉
鳥取 940 (4) 8876 (1) 1169 (3) 7220 (2)
島根 1002 (3) 16778 (1) 606 (4) 10102 (2)
岡山 302 (4) 23043 (1) 2157 (3) 7600 (2)
広島 (4) (2) (1) (3)
山口 (4) (3) (2) (1)
総得票(率) 2244(3%) 48667(62%) 2932(4%) 24922(31%)


4月24日(火) ダム中止、片山知事、街宣(佐藤誠さん)、明石書店、小泉新総裁

今日は、9時から今日の視察先である中部ダム中止についてのヒアリングと打ち合わせ。9時半から、片山善博知事と意見交換。民主党推薦の知事です。予定の1時間を過ぎても、熱心に対応してくれました。

片山知事の話。「中部ダム中止の時、職員と話したことは、まず、嘘をつかず、きちんとした情報公開をしようということでした。そうすると、中部ダムの事業費が現在では240億円に上ること、代わりの河川改修なら3、40億円で済むことが明らかになったのです。ならば結論は、中止しかありません。事後処理については、全く新しい分野です。そこで、過去の保障でなく、今後の地域の元気のために、地域振興活動費などの考えが生まれたのです。」

「全国的に見て、この種の計画の質の劣化は著しいと思います。おかしいと見抜く力は必要ですが、分かりますよ。県議会こそが、恒常的なチェック機能を果たすべきです。議員の質問に、県当局が介入し、それに議員が従ってしまうことは、鳥取県ではもうやっていません。いつも緊張です。」

11時前から、私は別行動。元衆議院議員の武部文さんが、今朝7時に他界され、ご自宅に弔問に伺いました。その後、米子市と境港市で、参院選予定候補の佐藤誠さんと街頭演説。小泉さんが自民総裁の選ばれる瞬間も、注意が肝心と街頭から訴えていました。その間、スタッフと電話連絡で、岡山県連代表としての談話を出しました。

15時前、大根島の由志園でボタンを超特急で観賞。空路上京。

18時半から、大学時代以来の友人、明石書店の石井昭男社長が、梓会の出版文化賞を受賞され、祝賀会。私も呼びかけ人のひとりとして祝辞を述べました。60年安保の友人たちが80人も集まりました。20時から党内協議。

小泉さんの記者会見を聞きました。この人は、本当は何も分かっていないのかも知れません。とんでもないデマゴーグに、自民党がハイジャックされたのかも知れません。ハネムーンが成田離婚になることも、十分あり得ると思います。小泉さんを選んだことに対する評価と、小泉さん自身に対する評価は、峻別する必要があるのではないかと、思い始めています。



4月25日(水) ハンセン病、常幹、両院総会、成田離婚、役員会、国のかたち

今日は、与党は3党再合意とか組閣とか、忙しい日ですが、私は「ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会」の会長として、11時現地集合で東村山市にあるハンセン病療養所「多磨全生園」の視察に行きました。国会議員が13名参加しました。まず、「ハンセン病資料館」見学。百聞は一見にしかずです。案内をしてくれたボランティアの平沢さんは、14歳で入寮し、現在74歳。思いを込めて説明してくれました。園や自治会との懇談が、いずれも短時間だったことをお詫びします。

15時から、常任幹事会。鳩山代表が、「小泉政治がどうなるか、今後を見極めますが、選挙を通じて政治を変えるのが本則です。民主党は、政権交代のために頑張ります。」と挨拶。

16時から、両院議員総会。吉田之久さんが、お見舞いに行ったときの約束どおり、元気で議長を務められました。明日の首班指名には、鳩山代表で臨むことを確認。小泉さんが、自民党総裁として与党に担がれる以上、当然の選択と思います。菅幹事長が、私の昨夜の書き込みと同じ表現で、「ハネムーンを成田離婚で終わらせよう」と檄を飛ばしたので、感じ入りました。

16時40分から、参議院の常任役員会。代表質問や予算委員会のバッターを決めました。

19時から、国のかたち研究会の懇親会で、菅伸子さんのお茶の会を楽しみました。正客は、池田元久さん。山田敏雅さんも心得があるようでしたが、不調法ものも、後の談論風発の席を存分に堪能しました。話題はもちろん、現下の政局です。菅伸子さんのお話。「お茶は、武士と町人の楽しみでした。刃を振るい、茶室に戻って心を養い、また刃の世界に戻るのです。」なるほど。

参考:山井和則さんのハンセン病資料館視察報告


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