江田五月 活動日誌 2001年4月(16〜20) >>日程表

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4月16日(月) 駅前演説、労組回り、山本秀一さん、上京

今日は、7時半から恒例の駅前演説「おはよう7・30民主党です」。石田みえさん、草苅県議も一緒でした。私は、秋田県知事選の結果をどう見るか、森内閣の無責任振り、自民党総裁候補の品定めなど。石田さんは、総裁候補がみな、(1)地方分権の断行、(2)利権政治の打破、(3)行政の無駄の排除について、一言も触れていないことに言及し、彼らに期待できないことを強調しました。元気いっぱいです。

終了後夕方まで、労働組合の挨拶まわり。労組頼みではありませんが、労組の力量も最大限発揮してもらいます。連合岡山に3月末、石田さんを推薦していただき、4月1日には政策協定も調印しているのですから、石田さんを擁立している民主党の県の責任者として、挨拶に赴くのは、当然だと思っています。党と労組の関係は、そんな気兼ねを不必要にするほど、一枚岩ではないのです。入学式に押し掛けて、おだてられて良い気になる極楽蜻蛉とは違います。

電機連合、化学リーグ21、全印刷、電力総連、商業労連、JR連合、ゼンセン、連合岡山、岡山一般、JAM、CSG、交通労連、全逓、非鉄金属と、さらに労組ではありませんが、部落解放同盟県連を回りました。

途中で、一昨年春の県議選で、1名区で自民の大物を倒した山本秀一さんが、自民系の会派に入ったとの知らせが飛び込みました。民主党推薦でしたが、最近の行動に照らし、4月7日の県連常任幹事会で、推薦を取り消し、関係を断っています。有権者の皆さんには大変申し訳なく、残念に思っています。調べてみると、自民系の勉強会に参加しただけらしいので、ノーアクション。

最終新幹線で、上京。



4月17日(火) 常幹、役員会、ハンセン議懇、司法改革、党パーティー

今日は、10時から常任幹事会。鳩山代表より、秋田県知事選の結果などに言及した挨拶。岡田政調会長が、参議院選挙政策の冊子が出来たことを報告。参院選や都議選の候補者の追加決定。鳩山訪韓団の承認。岡山県第2区総支部の再建立ち上げが了承されました。今月28日に総支部大会を開き、代表を決め、参院選と総選挙をリンクさせた大車輪の活動開始です。

12時から、常任役員会。参議院の運営についてで、20日に本会議を開くかどうかなどを協議。

13時半から、「ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会」の役員会。(1)来週、多磨全生園の視察を行う、(2)5月10日の熊本での判決前集会に、参加を企画する、(3)5月14日の判決報告集会に参加する、(4)5月11日の判決への態度を協議する、(5)勉強会などを企画するといったことを決めました。

15時半から、細川律夫さんらと司法制度改革WTの打ち合わせ。連休後を目指し、(1)国民の司法参加、(2)裁判官制度の改革、(3)法曹人口の拡大、(4)法曹養成制度、(5)司法アクセスの改善、(6)司法制度改革の推進体制につき、提言をまとめます。

18時から、民主党大躍進パーティー。3500人の参加で、大盛況でした。いつものことながら、水割り一杯飲んだだけで、終わって池田元久さんご一家と夕食。



4月18日(水) 本会議決議、訪韓団、憲法(質問)、勉強会、他山の石

今日は、9時半、議員総会。10時、本会議。川口環境大臣が急遽19日夜から訪米して、ブッシュ政権に対し、京都議定書からの離脱を撤回するよう求めることになりました。そこで、これに先立ち、参議院として、米国には議定書に引き続き参加することを、政府には議定書を率先して批准することを、それぞれ求める決議をすることになったのです。批准要求まで入ったのは、成果です。あわせ、委員会採決の終わっている案件の採決。

11時から、鳩山訪韓団の打ち合わせと勉強会。韓国も教科書問題を沈静化させたいと思っているというのが、外務省の見方のようです。そういう外交のテクニックだけで済むかどうか、訪韓団は責任重大だと思います。

12時50分、参議院憲法調査会幹事会。13時から2時間20分間、調査会。長谷川三千子教授と小澤隆一教授からの意見聴取と質疑。

長谷川さんの「宮澤俊義『八月革命説』の逆説」という論文は、なかなか刺激的な論文です。明治憲法の起草に当たった井上毅が、日本古来の政治道徳につき深い思考を巡らした上で構想した主権の規定は、国民主権と対立するものではないから、敗戦によっても改憲をしなくても良かったとし、その上で、憲法制定過程を詳しく分析した上、占領権力が憲法を押しつけるという逸脱をしたとし、「八月革命説」は、これに対する宮澤さんの抗議の韜晦的表現だと結論付けたものです。

主権概念の緻密な学問的考察の結果、日本国憲法は致命的欠陥を持っているとするのですが、戦後50年、現憲法の下で国民主権の充実に営々と努力してきた国民の努力を、学問上の論理の帰結だからと、捨て去ることは出来ません。急遽私が、15分質問して、疑義を質しました

15時半から、民主党全議員政策勉強会。今日は、経済財政政策で、民主党の政策につきフリーディスカッション。18時から、数人で会食。

自民党総裁選は、いよいよののしりあいに入ったようです。国民と自民党との距離が大きくなればなるほど、自民党は崩壊の度を強めます。とことんやった方が、結局は生産的です。民主党も、対岸の火事と済ませることは出来ません。他山の石とすべきです。



4月19日(木) 司法、法務、国のかたち、人権、分権、弾劾、宇沢先生

今日は、9時から司法制度改革WT。私は座長です。17日に細川律夫事務局長とまとめた項目に従って、内容を詰め、担当者を決めて、次回までにたたき台を作ることにしました。司法制度改革審議会の審議が最終段階に来ているので、連休後に、数項目に絞って最終提言をまとめます。

10時から、NC法務部門会議。民訴法改正案については、積み残しになっている公文書につき提出命令を整備するもので、必要な法改正ですが、やはり刑事記録の除外が議論となりました。修正の可能性を探ります。サービサー法改正については、実状の精査をします。

12時から、国のかたち研究会。自民党総裁選については、小泉さんの動向が注目されます。しかし、橋本さんが勝った場合はもちろん、小泉さんが勝った場合でも、自民党総裁として首班指名に望むのですから、民主党が組む余地はありません。小泉さんが負けた場合には、惜敗でしょうから、小泉さんは9月の雪辱を期すでしょう。そうすると、首班指名での両者激突は、想定できません。静観につきます。

13時から、民主党部落解放推進委員会。国内人権機関設置WTの審議状況を報告しました。5月中旬には、法律案をまとめます。

14時から、分権改革について全議員政策勉強会。16時、羽田孜特別代表に会い、山本秀一さんの件につき説明し、お詫びしました。わざわざ選挙の応援に来てくれたのです。

18時から、弾劾裁判所懇親会。今日は13時10分から17時まで、訴追委員会が審議をし、古川判事から3時間半にわたって事情聴取をしたそうです。訴追か否かの決定は、明日以後になりました。訴追されたら忙しくなります。

18時半から、シンクネット・センター21の第1回「21世紀ビジョン研究会」で、理事長の宇沢弘文先生から「日本のルネッサンス」の話があったのですが、じっくり聞けませんでした。19時半から、知人と食事。



4月20日(金) 人権、懇談会、決起集会、細川さん、日弁連、不訴追

今日は、8時半から国内人権機関設置WTで、ニューヨークに本部がある国際人権機関「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のマイク・ジェンドリージェックさんから、国連の人権機関の考え方やアジア各国の人絹機関の現状につきヒアリング。

「国連総会で採択されたパリ原則では、(1)法律で設置、(2)包括的な権限、(3)政府から独立、(4)各界各層からの委員、(5)手続きの公正、(6)十分な財源が必要。さらに各国の経験を見れば、(7)準司法的機能が必要です。また、委員には高い能力(high integrity)が必要です。日本がどのような機関を作るか、世界が注目しています。」

10時から2時間強、民主党両院議員懇談会。若手が直接、幹部にものが言える機会を作ろうというもの。建設的な意見続出で、幹部も真正面から答えていました。

13時半から、野党6党による「これでいいのか、日本の政治」。高野孟さんが、「私はマスコミに干されるリスクを賭けてここに来ました。7年前、陳情政治が終わりかけて失敗。3年前、構造改革とセーフティーネットの構築が挫折。今や100年続いたシステムを終わりにするときです。新しいシステムを作るため、政権を取ってください。」と檄

藤井裕久さん。「自民党の誤りは、(1)2週間の空白、(2)密室で首相を辞めさせ、(3)幽霊党員で選挙、(4)派閥政治です。特定業界のことだけで、補助金で中央が地方をコントロールする政治は、世の中の不幸です。」

志位和夫さん。「4候補が言わないことは、(1)今の不況の責任。みな、3年前の内閣の閣僚でした。(2)腐敗政治の責任。腐敗隠しの4人組です。」

16時、憲法調査会につき取材。17時、細川護煕広さんの作陶展へ。この2年ほど、畑は猿害がひどく、土捻りに打ち込んでおられたそうで、見事なものです。17時半から、 日弁連の新役員披露パーティー。法曹関係勢揃いでした。最終新幹線で、帰岡。

裁判官訴追委員会が、古川判事を不訴追としました。訴追委員会は、訴追者です。それを誤り、弾劾裁判所と同じ立場に立った判断をしたのでないかと心配します。


江田五月 活動日誌 2001年4月(16〜20) >>日程表

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