2003年10月10日(金) >>菅直人代表の記者会見録 戻るホーム記者会見目次

岡田克也幹事長 定例記者会見要旨

○衆院解散:賽は投げられた、政権交代という歴史的事業を実現する
自民党公約集:解散日に出てきたこと自体、自信のない表れ
安倍幹事長をやり込めようという気はない、堂々たる議論を正面からしたい
勝敗ラインは政権を取ること、小選挙区で過半数151以上を取る

■衆議院の解散にあたって

【幹事長】まず、今日の解散は第2次小泉内閣ができてから、わずか19日で解散ということですが、こんな解散は今までなかったと思います。

 基本的に、新しい内閣を構成すれば、しっかりとその内閣の考え方を国民に示して、つまり国会で十分な議論をしたうえで、解散するというのが本来の姿だと思います。

 第1次佐藤内閣第3次改造内閣が24日で解散に至ったというのが非常に例外的に短い例で、あとは69日の第2次吉田内閣、第1次鳩山内閣の45日というのがありますが、大体は100日以上経ってるわけですね。

 そういうことを見ると、今回は選挙向けの顔ぶれを揃えて、そして解散したということですから、小泉さん、変幻自在は結構ですが、総裁選挙でも総選挙を後ろに据えて有利に戦ったし、今度は内閣改造をフルに活かして解散・総選挙ということになったわけで、そういう意味では、いろんな国の大事な制度をいとも簡単に利用してしまう、そういう今までにない総理が登場したということだと受け止めています。

■議員バッジ紛失事件

【幹事長】私自身もちょっと変な感じで、本来であればもうお国に帰ってるわけですが、ここにいること自体がちょっと何となく居心地が悪い気がします。

 これからしばらく、地元に戻ることもないわけで、各地域を回る、あるいは選挙本番に向けてのいろんな準備を党としてやっていかなければいけません。自分の選挙も少し気になりますが、ここは幹事長としての職務ですから、そのために全力を尽くしていきたいと思います。

 さっき両院議員総会で言おうかと思って結局言わなかったんですが、今日はちょっとしたハプニングがありまして、解散の本会議場に入ろうとしたら衛視さんに呼び止められて、「バッジがありませんよ」と言われまして、パッと見ると確かに議員バッジが付いてない。

 基本的に国会と議員会館の中以外はバッジを付けませんので、よく付けたり外したりするんですが、どこかに行ってしまったのかと慌てて控室(国会内の党幹事長室)に戻って、職員の方に「バッジはないか」と訊いたら「ない」と言われまして、これは大変だと。

 解散日の本会議場に、バッジがなくて入れないというのは前代未聞ですから、少し慌てたんですが、そこで何でも気がつく大塚参議院議員が「参議院のバッジを付けたらどうですか」と。

 こう言われてですね、パッと見たら分からないものですから、参議院のバッジを付けて本会議場に入ろうとしてですね、でも入ってよく見たらあったんですね。

 ポケットの中に私のバッジが入っていましたので結果的にはセーフですが、これは何を意味するのか、解散の前にバッジをなくしたというのはあんまりいい話ではないかもしれませんので、両院議員総会で紹介するのをためらったんですが、いずれにしても、ちょっと私自身も解散で気分が高揚しているのかもしれないなと思っています。

 とにかく、解散になりました。賽は投げられたわけで、本格的に政権交代が起こりうる、そういう選挙になりつつあると実感しています。

 あとはもう、小泉自由民主党と正面からがっぷり4つに組んで、そして最後は見事に上手投げか何かで場外に投げ飛ばしたいと思っています。菅代表と協力しながら、政権交代という歴史的事業を是非実現したいと考えているところです。

 個々の議員も、それぞれ頑張ってくれています。何よりも、国民が今の政治の転換を求めています。そのために、しっかり頑張っていきたいと考えています。

<質疑応答>

■自民党公約集

【記者】がっぷり4つに戦いたいということですが、今日、自民党のほうもマニフェストをまとめつつありますが、それがマニフェストとしてふさわしいかどうかを含めてその評価と、特に郵政の部分についてどのように見てらっしゃいますか。

【幹事長】今日は解散ですから、解散の日に出てきたこと自体が自民党の自信のなさを端的に示していると思います。

 もし2〜3日前に出てくれば当然、党首討論で議論になったはずです。あるいはもっと早ければ予算委員会でも議論になった。そういったことを避けたと私には思えます。それだけ自信がなかったんだと思います。

 中身を見ますと、いろいろ書いてありますが従来の公約集とほとんど変わりません。マニフェストというのは、やはりそれをどうやって実現するか、そのための期限あるいは財源、そういうものが極力書き込んであるというのが狭い意味でのマニフェストです。

 そういう目で見るととてもマニフェストと言えた代物ではないし、自民党自身も公約集という形で従来のスタイルで出してきたなと思います。

 郵政の話は極めて珍妙なる、項目のところは民営化と書いてあって、文章を見るといろいろ経営状況とか国民的な議論をして決定をすると。何を決定するか書いていないわけですね。

 そういう意味では、まさしく小泉さんらしいと言いますか、裏と表が違う国民から見たら訳の分からない公約集だと思っています。

 小泉さんが最も強調したと言いますか、総裁選挙では郵政民営化と道路公団民営化しか具体的なことはなかったわけですから、そのうちの1つがこういう形になったことは、もし小泉さんが今回の選挙で勝って小泉政権を続けた場合に、どういった政権になっていくのか。

 つまり結局掛け声だけで、実質的には影の総理である参議院の青木さんの内閣になるということを明示するものだと思っています。

■自民党・安倍幹事長との今後の論戦

【記者】今後の論戦で、特にカウンターパートである安倍晋三・自民党幹事長とはどういう論戦をしていくおつもりでしょうか。党内には是非やり込めて欲しいというような声もありますが、その辺の自身・抱負を聞かせてください。

【幹事長】やり込めようという気持ちはありません。同じ世代の安倍さんですから、堂々と政策論あるいはもう少し大きな議論をしたいと考えています。その議論を見て、国民の皆さんがどういうふうに判断するのか、それは結果であって、あまり細かいところでつついたりという議論をしても国民の皆さんから失望を買うだけですから、堂々たる議論をしたい、正面からの議論をしたいと考えています。

■メディア戦略

【記者】今後の遊説なり各種メディアなどで、菅さん、小沢さん、幹事長自身、その他若手の民主党のいろんな人材がいますが、どういう役割でどんなふうに国民にアピールしていくのかという、全体の遊説なりメディア戦略をお聞かせください。

【幹事長】まずは若手というか、菅さん、小沢さん、藤井さん、それから私や政調会長や参議院の先生方で手分けをして全国を回ることにしています。

 もちろん私自身は、ただずっと出っぱなしになると実際の選挙を束ねる人間がいなくなりますので、そういう意味では2日に1回は地元に戻って、多少の時間は確保しようと考えていますが、いずれにしてもなるべく多くの選挙区を回って、そして特に若手の新人とか当選回数の浅い人を中心に応援していくということになると思います。

 ただ当面は、やっぱりすべての都道府県に1回は誰かが入るということが大事ですので、そんな形になるのかなと思っています。公示になれば重点区をピンポイントで攻めるということになるのではないかと思います。

■勝敗ラインと重点選挙区

【記者】今日解散ということで次期総選挙が決まったわけですが、民主党として勝敗ラインというものをどのように見ているのか。また、今、重点区をピンポイントで回るというお話がありましたが、具体的に重点区というのはどの辺りを考えていらっしゃるのか。以上2点、お願いします。

【幹事長】重点区というのはまだ決まっていません。これから公示日まで時間がありますから、そういう状況把握の中で、当落線上で争っている選挙区が重点区です。それから……最初の質問は何でしたっけ?

【記者】勝敗ライン……

【幹事長】勝敗ラインは政権を取るということです。政権を取るということです。

 そして、100%政権を取れるのは300の小選挙区で過半数を制するということですから、大きな目標としては小選挙区だけで151というのを掲げています。

 もちろん、相対的に第一党になれば政権党になる可能性は非常に大きいわけですから、そういう意味では、ギリギリを言われれば、比較第一党になるということが目標と言えるかもしれません。


編集/民主党役員室


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