1998/04/28 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

「民主党」がスタート

江田五月が提唱していた、野党の結集がついに4月27日に新しい「民主党」の形で実現しました。江田はこれを政権が担える政党にしなくては、という強い決意で参加すると同時に、そのためには市民の参加が不可欠と訴えています。

政権交代をめざす市民の党に

今から二十一年前、私の父・江田三郎は、「政権交代を本気で考える政党を創らなければ日本の政治はよくならない」と言って、当時の社会党を飛び出し、社会市民連合(社市連)を結成しました。

その時に、共同代表として手を組んだ相手が若き日の菅直人さんです。それからわずか二ヶ月後に父は亡くなり、その志を継がなくてはと裁判官をやめて政治に飛び込んだのが私です。

その意味では、菅さんは政治の社会では先輩であり、江田三郎の志を共に引き継いだ同志でもあります。そののち、猶崎弥之助さんなどが加わりと社民連になりました。

そして日本新党と合併し、さらに新進党に合流して政党の名前は変わりましたが、自民党に対抗する政治勢力を創るという志は脈々と引き継いできました。

今度の民主党は、江田三郎がめざした「政権を本気で狙う」党として成立しました。そこにはかつての社会党や民社党の流れも、保守良識派の方も加わった理想的バランスの集まりといえるのではないでしょうか。しかも、党首は菅直人さんです。この党に参加することに、何のためらいもありません。

新しい民主党に欠けてはならないもの、それは「市民パワー」です。自立した市民層がこの党の中核を占めねばなりません。地域の住民であると同時に「地球市民」として大きな視野を持った人、高い志で政治をめざす人、今の政治を変えようと本気で思っている人、どうか一緒に「民主党」を創りましょう。

選挙は政権を取る手段!

○民主党が結成される前日、「江田五月決起する!パーティ」が開かれ、緊急ミニ・シンポ「市民に信頼される政党とは」というテーマで緊急ミニ・シンポが行われ話題を呼びました。そこでの、名古屋大学教授の後房雄(うしろ・ふさお)さんのお話を要約しました。

かつての社会党は、政権を取る意欲も準備もなかった。全員が当選しても過半数をとれない候補者しか立てなかったのが、その証拠。さらに、反自民を旗印にして選挙を戦い、いったんは反自民政権に参加しながら、一転して自民党と連立してその復権を許したのは公約違反のきわみ。これでは、市民に信頼されるはずがない。新しい民主党はそうした社会党と逆のことをやるべきだ。

もちろん、自民党の悪いところを真似してもいけない。官僚の言うままにならず、常に市民・国民の声に耳を傾けること。そして、利権によって政治をゆがめず、情報を公開し、主権が国民にあるという原則をきちんと守ることで、市民の信頼を得るだろう。

選挙は政権を取る手段であり、イタリアの「オリーブの木」を見習って、政党連合を進めることも必要。組織におもねることのない菅さんや江田さんならそれができる。


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