1998/04/20 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

あきらめません!市民の政治

江田五月が参院選出馬表明の後、3月16日には新「民主党」に参加することを明らかにしました。以来、様々な方からご意見をいただきましたので、それらをQ&Aのかたちでまとめてみました。

政権交代できる新「民主党」を育てたい

Q 「無所属県民党の立場から立候補する」といっていたのに、どうして今、新「民主党」に参加するのですか。

 当然の疑問だと思います。でも、これは状況の変化に応じた政治的な決断です。

まず、江田五月は政党を否定しているわけでもないし、無所属それ自体に価値があるとしているわけではありません。現在の民主主義は議会制度を前提に成立しており、その中では政党が大きな役割を占めることは否定できません。自分の理想に合った、もしくはそれに近い政党があるなら、そこで活動するのが政治家の道だと思っています。

昨年までの状況は、野党があってもバラバラ。政権を取る情熱も準備もない。これでは緊張感のある政治は生まれません。その時点で、当面は無所属の立場でそれらの野党をまとめて新党を作ることをめざして奮闘することを決意したのです。

しかし、政治は生き物です。細川さんや鳩山さんなどの努力と決断で、新しい政党作りが新「民主党」の形で結実することになりました。

たしかに新「民主党」にも問題はありますが、江田五月がこういう顔ぶれが揃えばいい政権チームになると思った人々が入っています。そのめざす方向は「江田構想」として考えていたものとおおすじ変わりません。そこで、外部で様子を見たり、批判をしたりするのではなく、創業の苦労を共にし、その中身をより良くすることが使命だと決断しました。

逆風を恐れては何もできない

Q 新聞報道によると、民主党岡山は江田さんの参加に抵抗しているようですが。

 目先の参議院選挙のことが気になるからでしょうが、誰が仲間なのか、誰と対抗しているのかを考えれば自然と分かるのではないでしょうか。現に、民主党岡山の代表だった中桐伸五さんなどは、一緒に新党作りをしようと言ってくれています。

新しい「民主党」は、かつての社会党の流れ、民社党の流れ、旧社民連、保守良識派などが集まり、さらに市民的パワーが加わってこそ、本物になるのではないかと思っています。そんな意味では、多くの皆さんの参加を期待します。

Q 労働組合の中にも、江田さんの新党参加を歓迎しない空気があるようですが。

 組織が推す候補を大事にするあまり、そんなこともあるかもしれません。しかし、組合のためにだけ政治や政党はあるのではなくて、「市民の道具」だという事が分かればいずれ解消するでしょう。新しいものを創るには「産みの苦しみ」がつきものです。それを避けていては何もできません。


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