1990/07 五月会だより No.51 ホーム主張目次たより目次前へ次へ


平和  環境  人権

国際舞台でも大活躍

総選挙後に召集された特別国会は、首班指名、予算審議、廬大統領訪日、消費税廃止関連法案審議などを行って、6月26日閉会しました。

その間、連休に韓国、6月上旬ブリュッセル訪問。5月下旬には、江田が事務局長で、ノーベル賞を受けた世界的人権団体を支援するアムネスティ議員連盟を作りました。超党派議員活動の中心として、存在感を強めています。


消費税問題は協議再改革を

 衆議院は自民党、参議院は野党が多数という「ねじれ」をどうするかをめぐり、自民党小沢幹事長の横車で、国会は初めから大荒れ。野党がいつまでも「何でも反対」ではいけませんが、小沢流がいいわけでもありません。野党は参議院で「拒否権」を得たのですから、責任を自覚し、提案と話合いに徹するべきです。

 そこで消費税。自民党は政府提案で「見直し法案」、野党は四党共同提案で「廃止再改革法案」を提出。税制問題特別委員会で審議され、江田も自ら委員になって、質問と討論で合計六回登壇しました。

 しかし結局、見直しは参議院で、廃止は衆議院でノーとなりました。これが国民が選挙で作った衆参ねじれの帰結ですから、この「相打ち」も認めざるをえないのです。

 しかしこれでは、全ての政党が「今のままの消費税はダメ」と言ったのに、現行の消費税がそのまま続くことになり、国会総ぐるみで国民に嘘をつくことになります。

 そこで、「税制問題等に関する両院合同協議会」を衆参両院で作り、協議で税制再改革をすることになりました。

 廃止法案」だけに固執せず、「益税」をなくするなど、実のある解決を目指します。


国際舞台で環境・人権を

 韓国訪問は、廬大統領訪日前に韓国事情を見ておくためです。与党代表の金泳三、野党代表の金大中両氏にも会い、日韓併合時代を展示してある独立記念館も見ました。

 日本が犯した残虐行為のろう人形は、目をそむけたくなる残酷なものですが、事実に目をつぶることはできません。

 過去の反省と謝罪から全てが始まるので、天皇の「お言葉」も含め、今回の大統領訪日は有益だったと思います。

 ブリュッセル訪問は、地球環境問題に関する米国、EC議会の議員とで作るGLOBEに出席するため。地球温暖化を初め、子供たちの世代から借り、大切に返さなければならない地球の環境が危機的状況。大型の経済活動をしている先進国の責任は重大です。

 英語でどんどん討議。日本の環境技術はずい分進んでいますが、南洋材の乱消費など、改める点もたくさんあります。超党派で取組みます。

 平和、環境、人権…。与野党対決ではなかなか成果を得られない課題です。超党派の議員活動が大きな効果を上げる分野につき、その中心となって、他の人にはできない役割を果していきます。

 国境がどんどん低くなる時代の主役を目指します。

 なお、進歩党の田川誠一さん(神奈川二区)と進歩民主連合(進民連)を作りました。社民連はもち論存続します。



国民の側に立った改革を!! 選挙制度・税制改革

選挙制度改革についての江田提案

政党、政策本位の選挙を

 衆議院議員選挙は、政権の獲得や政策の実現をめざして、それぞれの政党が政策を主張しあうことを中心として行なわれるべきだと考えます。

 しかし、現行の中選挙区制のもとでは、選挙で多数議席を確保することで政権党となるわけです。ほとんどの選挙区で同じ政党から複数の候補者が立候補しており、こういった候補者にとって選挙は先に述べたような政党、政策の争いを中心としたものではなく、個人本位の選挙となってしまいます。こうした個人本位の選挙では、わが国の地縁、血縁といった社会風土もあり、候補者と有権者との個人的つながりに依存したものになったり、多額な選挙費用がかかります。

 それ以上に問題なのは、中選挙区制のままでは、永年にわたって政党間の勢力が固定化してしまって政権交代が行なわれません。このため、政治に緊張感が失なわれ、政治の腐敗が生じてしまいます。

 こうした問題は、もはや制度の運用程度では改善できません。政党本位、政策本位の選挙の実現のためには、現行の中選挙区制は改善しなければなりせん。

民意が反映される選挙制度を

 それではどうすればよいでしょうか。選挙制度審議会では小選挙区比例代表並立制が提案されました。

 しかしこの制度にも問題があります。(1)小選挙区では多くの死票がでる、少数意見が選挙に反映されにくい。(2)比例代表制では政治家を選択できない、政治家の顔が見えない−という二つの欠点が指摘されます。また40数パーセントの得票率で80パーセントもの議席をもつことができるという欠点を抱えています。

小選挙区比例代表併用制を

 私たちはかねてから、小選挙区併用比例代表制(西ドイツ方式)がよいと考えてきました。この制度なら死票がきわめて少なく、多様な民意がそのまま反映されるという比例代表制の長所も生かされるからです。

 また政治家の顔が見えないという比例代表制の欠点も小選挙区を併用することによって補うことのできるすぐれた制度であると考えます。

 参議院についてはその特性を考えて総定数を200名とし、全国区は廃止して各都道府県単位の個人名投票の選挙区のみとすることを提案します。

税制改革についての江田提案

 江田五月は、「衆議院税制問題等に関する調査特別委員会」の委員に選出され、六回質問に立ち、「税制改革の提案」をしました。要旨は次の通りです。

もっと国民的な論議を

 わが国の租税体系全体を見直し、抜本的な税制改革を行なわなければならない。そのためには、課税ベースの広い間接課税制度の導入の是非を正面から論議することをさけてはいけないと考えます。

 税の論議は、国民に直接影響を及ぼす課題だから、国民に開かれた、国民的な論議にしなければなりません。

 歴代の自民党内閣は常にこの課題を正面から国民に問う姿勢がなく、国民を欺いて事を処理しようとしてきました。

 中曽根元首相は、「大型間接税は導入しない」と選挙で公約しながら、「売上税」導入を企てました。明らかに公約違反です。これが失敗するや選手交代し、竹下元首相で消費税を強行導入しました。

 さらにまた、その強行導入の責任があるはずの海部首相が、先の総選挙では、「思い切って」これを見直すとゴマカシPRし、消費税隠しを図ったのです。

消費税はまず廃止

 私たちは、シャウプ勧告以来の大改革と称する税制改革をするからには、このような姑息なやり方をやめて、もっと真剣に、もっとオープンに論争し、国民とともに新しい税体系をつくりだしていかなければならないと考えます。

 そのためには、消費税をまず廃止すること。その上でもう一度やり直すため、国民参加の「国民税制協議会」で徹底した議論を行う道しかないと考えます。

 もっと率直にいえば、与野党協議の税制再改革、協議再改革の道しか残されていないと思います。しかも、歳入だけでなく、歳出もまた協議の対象にすれば、もっと実り多い協議になることはまちがいありません。


楢崎弥之助氏 熱弁 第三回政治講座

 六月十六日、労金ビルに楢崎弥之助社民連常任顧問を講師にお迎えして第三回政治講座が開かれた。

 題して「国民連合政権の外交、安保政策について」。

 野党グループが政権を執ったら、「安保、自衛隊は違憲」という硬直した考えでは、政権維持はできない。

 社会党を中心とした新党の結成の可能性はかなり高い確率である。

 まず第一の論点では、東西対立を前提とした集団安保の考え方は、すでに過去のものとなりつつある。従って日米安保の意味も当然変わらざるを得ない。そこで従来は安保の軍事性の隠れ蓑として使われてきた第一条、二条の経済協力条項を前面に押しだし、日米が経済的文化的に大いに助けあって、世界の平和と安定の為に尽していく条約へと変質させる。自衛隊の膨張もこの中で押絵込み、全体として平和憲法の趣旨に矛盾しない。即ち、安保自衛隊合憲論が導きだされる、と説明された。

 政権取得を考える時、内閣の憲法遵守義務との関連でどうしてもクリアしなければならないのが憲法と安保自衛隊の関係で、楢崎見解は有力な見解の一つとなるであろう。

 次に、野党政権は実現可能かというテーマについては既存の四党の枠組みをそのままにしての連合政権は難しい。最大野党の社会党を中心にして多くの新しいグループも参加できる新党の方向が望ましく、国会の水面化ではすでに、そういった動きも活発化しており、その場合の結集軸は江田五月、横路孝弘のコンビが擬せられている。時間は、この二、三年である、との見通しが語られた。


県議選は四野党統一候補で!! 初めて連合と四党会議

連合四党会議はじまる

 「連合岡山」(組合員十二万人)は、社会・公明・民社・社民連の四党に対して、「来年四月に行われる県会議員選挙については、四党統一候補方式で闘ってもらいたい」と申し入れてきました。早速、第一回懇談会は六月二十一日、玉姫殿で開かれました。社会党からは田中書記長、藤森労働局長、公明党からは山下書記長、日南労働局長、民社党からは舛田書記長、水野労働局長、社民連からは大亀書記長、寺田副代表、そして連合からは森本会長、相原事務局長などが出席しました。

 森本会長から「四党との関係を密接にするために四党・連合連絡会議を設置したい。また県会議員選挙については、自民党絶対多数の現状を打破したいので、四党統一候補で戦って欲しい」との提案があり、率直な懇談に入りました。

 まず四党・連合連絡会議の設置については各党とも賛成なので、ただちに発足を確認しました。

四党統一候補の実現を

 県会議員候補については、各党それぞれ党内事情があるので、本日は持ち帰り、具体的なことは次回に協議することにして、次の三点を確認しました。

  1. 県政の活性化と革新勢力の前進のために、四党は協力しあって闘う。

  2. 協力方法については、四党がそれぞれ候補者を出しあって調整しあう四党統一候補方式と、連合岡山が中心となって候補者を選び、四党に協力を求める連合統一候補方式が考えられるが、具体的なことは次回に協議する。

  3. 次回の連絡会議は七月十四日とする。

 岡山県議会の定員は58名ですが、その構成は自民34名、社会5名、公明5名、民社4名、社民連2名、共産2名、無所属3名、欠員3名となっています。自民党から8名を奪うことに成功すれば、保・革伯仲となり、県政が活性化することは間違いありません。県民は四党統一候補の実現に、大きな期待をかけています。


 最近の世界の動きは、目まぐるしいばかりだ。

 東西ドイツでは通貨の統一という歴史的実験がはじまった。両マルクの格差を無視した政治的、経済的実験だ。しかも世界中が、この実験の成功を好意と期待の目でみつめている。

 アジアでも南北朝鮮が、そしてカンボジアが少しずつ動きだした。地球一家の到来の足音が聞えるようだ。日本への期待も増々大きくなることは確実だ。地球一家の建設のために名誉ある働きをするためにも、日本も国際化に向って変っていかねばならない。

 江田五月さんが連合政権論から新党論へ大きく軸足を移した。世界政治の中で、日本が役割を存分に担っていくためには新党結成による政治の活性化がおそらく正しい方向だろう。

 国政レベルだけでなく、岡山市政においても、新しい方向をめざそうという動きが江田さんの周辺でおこっている。

 松本市政は、チボリ問題をはじめ、多くの点で活力とリーダーシップが問われ、失速状態にある。21世紀を目前に、近未来に夢が描け、若々しく、生き生きとした信頼できる市長が望まれている今、この動きは、岡山市民の喝釆の的になること間違いなしだ。

 聞けば、48才の東大卒の地方行政のベテランが話題の主という。70ウン才の好々爺と比べても、それだけでも夢がわいてくる。

 それにしても江田さんのグループ、色々な場面でいつも前向きの話題を提供してくれて楽しい。ガンバレ五月さん。


百聞川ゴルフ場にストップを  社民連が白紙撤回を要求

 全国的なゴルフ場の建設ラッシュで農薬や自然破壊が深刻な問題となっています。

 岡山県と市が第三セクター方式で計画している百間川の河川敷にゴルフ場を作る計画は地元のみならず、全市民的な反対運動に発展しています。

 5月18日には社民連として、橘民義県議、寺田明生岡山市議、羽場頼三郎副書記長が、白紙撤回を県と市に申し入れました。

 (1)飲み水の安全性に対する配慮がないこと、(2)自然破壊につながること、(3)地元や利用者の理解を得ないで計画を進めたこと、などが反対理由の主なものです。

 このままで行くと岡山県にはゴルフ場が到るところに出来ることになり、県土の2%を越えそうな状況です。山間部に作るゴルフ場も山を削り谷を埋め、自然破壊を徹底的に行い、その上に農薬などの薬品をばらまくわけで、問題はさらに深刻です。緑を守るというのは掛け声だけではだめで、相当な決意と行動が求められています。


場外馬券場ついに断念 地元の声が農水省を動かす

 岡山市南部の住宅地、新福に「場外馬券売り場」を設置する計画が出て、五年。誘致していた業者の、強引とも言えるビル建設も終わった段階で、とうとう計画が白紙撤回になりました。

 五月会の会員の方から、地元の混乱をなくすために国会でも取り上げて貰いたいと多くの要請があり、江田五月も予算委員会で山本農林水産大臣に対して質問をしました。市議会もすでに反対の決議をしており、岡山の市民の願いを聞き入れる形で、「地元住民の意志を尊重して、不許可の姿勢を業者に伝える」と、農水省は中央競馬会を指導、ついに設置は中止になったものです。

 地元の反対運動の他に「岡山に馬券場はいらないよ!市民ネットワーク」といったユニークな市民運動まで飛び出して、運動の論が広がったからとも言えます。


From とうきょう

商工委員として猛勉強
 商工委員会に所属した江田五月は、早速吉田特許庁長官の案内で、最新のコンピューター審査方式や世界の特許情報が集まった特許博物館を見学。その後は通産省の案内で賞品取引所での金相場の場立ちの視察。7月3日にはハイテク技術の最先端企業の富士通川崎研究所を訪問し、障害者用にプログラムされたパソコンの研究状況を視察。大いに障害者の社会参加を促すためのシステム作りに意欲を燃やす。

愛鳥家の江田五月
 江田五月は愛鳥家。日本鳥類保護連盟の理事も勤めている。

 バードウィークは毎年五月十日から十六日まで。江田五月は初日、双眼鏡片手に明治神宮で行なわれた探鳥会に参加。さらに石川県で行なわれた全国野鳥保護の集いに参加。この会は来年はいよいよ地元建部町で開催予定です。

 ちなみに岡山の県鳥はホトトギスです。

ショパンコンクールが危ない
 ヨーロッパでの民主化の激動の中で、ポーランドのショパンコンクールが財政難におちいり開催が危ぶまれている。それを聞きつけた日本のピアニストの第一人者の中村紘子さんが、友人である江田五月や超党派の国会議員に呼びかけて、ポーランド支援コンサートを全国で開催。

 江田五月も広島、東京公演に参加。

江田五月の人気は全国的
 毎日のように講演、対談の依頼が舞いこみ、どの会場も大盛況。伊東市や奈良市で労働組合幹部の勉強会、東京では在日外国人に対する政治講座、軽井沢では企業役員の能力アップ研修会など。

 その中でも圧巻だったのは、中央大学での講演会と早稲田大学でのシンポジウム。中央大学では800人入る教室が超満員。早稲田大学でも大隈講堂がいっぱい。「好きな政治家は?」というアンケートでは海部首相を抜いてトップ。学生の間での人気は抜群。

若手勉強会は順調
 四月にスタートした若手国会議員との勉強会は新たに公明党の議員も参加し、全員はついに五十名を突破。五月十日に、「土地問題と土地税制」(長野大蔵省主税局税制第一課長)五月二四日に、「九〇年代の世界経済と日本経済」(田中直毅経済評論家)六月七日に、「最新ソ連及び東欧状況」(下斗米伸夫法政大教授)、六月二一日に、「資本主義を超えた日本」(榊原英資大蔵省理財局総務課長)と、多彩でユニークな講師が来ると好評を集めている。

 七月二六日〜二八日には嬬恋高原で、江橋崇法政大教授、佐々木穀、高橋進東大教授を迎えて合宿勉強会を予定。


14年ぶりの関係回復 社会党県本部大会に出席

 社会党県本部から「第66回県本部大会にご臨席いただき、ご激励を賜りたい」との招待状が届きました。我々が社会党と決別して岡山社民連を結成したのは1978年3月ですから、まさに14年ぶりの関係回復となります。

 岡山社民連は招待状の歴史的な意義を高く評価し、大亀書記長を出席させることにしました。

 社会党大会は6月23・4日の二日聞、岡山労働金庫で開かれましたが、大亀書記長は次のような挨拶をしました。

 「ご招待いただき、心から感謝します。14年ぶりの出席ですが、この間に、世界も日本も大きく変わりました。世界は、東西対立・米ソ冷戦の時代から対話と協調、平和・軍縮の時代となり、共産圏諸国の民主化の嵐は驚くようなスピードで進行しています。日本も、戦後四十数年続いた自民党一党支配政治の一角が崩れ、参議院では与野党逆転が実現しました。もう自民党のみでは政治は動きません。社会党と社民連の関係も大きく変わりました。両党間に、正式に、書記長会談が発足しました。しかもその最大のテーマは『社会民主主義政治勢力の大結集について』であります。然るに、なぜ岡山では両党会談が出来ないのですか。当面する問題は山積しています。例えば来春の県会議員選挙の四党統一候補の問題、岡山市長選挙の問題等々。本日を機会に、両党関係が飛躍的な発展することを心から願って挨拶といたします。」


楽しかった五月会旅行  石本 多美子

 
「着いたら電話してね。」「はい。」と返事を残して家を出た。暑い日ざしを受けながら、一昔前ならこちらが言うセリフ、今は娘が私に声をかけておくってくれる。大きく成長したものだ。こう感心しながら社民連の事務所に向った。

 日本一の瀬戸大橋の雄大さをみながら道後へと向かうバスの中は、家庭から解放された主婦達の笑い声でいっぱいだ。観光地は色々と工夫をこらし、ついサイフのひもをゆるめてしまう。夜の宴会には皆さんそれぞれ持ち味を生かして、歌あり踊りありで、私たちのグループも江田議員も奥様も仲間に入っていただいてワイワイと時間の過ぎるのも忘れるくらいに楽しく過ごさせていただきました。部屋は平均年令38才、体重は合わせて300kg、横になるとトドが五頭となかなか壮観です。

 女ならではの話に花が咲き、夜のふけるのもわからないほどでした。五月会旅行で、こんなに楽しい思い出がつくれるのなら、私一人といわず、次回からはもっともっと多くの人に参加を呼びかけようと思っています。

 皆さまに感謝をしながら四国路を後にしました。


民主的な図書館づくりを   山陽町 小椋 裕子

 「もう遅すぎる」といわれながら、内山下の旧日本銀行岡山支店跡地への県立図書館建設をめぐって、「新県立図書館を考える会」を作りました。二月議会では、珍しいほどの論戦を繰り広げて下さったようですが、建設の白紙撤回と県民の声を聞く場を設けて欲しい旨の陳情は、文教委員会の段階で不採択となりました。県民クラブ(橘さんが所属)、公明、共産は賛成、自民と社会が反対。

 改めて気になるのは、用地の選定や肝心の図書館の中身が、「天の声」で決まってしまっているのではないかということです。「民の声」「現場の声」がきちんとトップに届くようないなシステムになっていない(パイプのつまりがある)のではないでしょうか。この半年、「運動」という初めての経験を積みながら、一公務員とし「民主主義に則った行政のあり方とは」が気になり、私自身にも課せられた大きな問題となっています。やむにやまれない思いで始めた運動ですが、12月には発注の予定だった設計委託が半年ストップ、県民の関心も広がりました。暖かく、出来れば積極的に応援してくださればと思っています。


投書 もうひとつのチボリ  久米町 田和 豊己

 今、皆さんはチボリと聞けば、岡山市が誘致しょうとしているチボリ公園を連想されますね。しかしもうひとつフィリピン南部ミンダナオ島の少数民族「チボリ族」があります。私達のグループ国際里親の会では十年前から子供達を現地の学校に通わせています。現在会員は全国に三千五百人います。今年三月には日本の援助で待望の高校が完成しました。私も完工式に出席しました。今年は植林計画に取り組んでいます。


直島で連合新党を語る 三菱金属労組で講演

 江田五月は三菱金属直島製錬所労働組合より講演の依頼を受け、五月二八日香川県の直島へ。

 直島は香川県といっても宇野港から目と鼻の先。岡山とはなじみも深い。ここへは以前故江田三郎さんも来ており江田五月も大歓迎を受けた。

 講演会では会場をうめつくした200名の参加者が、江田の「連合新党構想」に聞きいっていた。あまりに熱心な聴衆に、江田もおもわず話に力の入る場面もあった。


新人秘書   堤 豊治郎

 私は国鉄に四十数年間勤務、昭和五十九年定年退職しました。在職中は組合運動に取組み、社会党員でもありました。

 今度の総選挙では、意とするところがあり離党し、津山の江田五月会事務所に専従。現在に至っています。津山市日中友好協会の会員。趣味は海釣りと旅行。


編集後記

「平和、環境、人権」 いずれのテーマも、今、最も国際的に問題となっています。

今号のトップはその重要なテーマの問題解決のために東奔西走、世界中をとびまわっている江田五月をクローズアップしました。

今や、従来の国際的な枠組みが大きく変わろうとしています。まさに激動の時代に突入しています。そうした中で、自他ともに国際派と認める江田五月を皆さんとともに注目していきたいと思います。


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