1990/01 五月会だより No.48 ホーム主張目次たより目次前へ次へ


世界が変わる 日本も変わる 出番だ 江田五月
衆院選 連合政権樹立の要に 岡山の良識結集を!

一九九〇年が明けた。自由・民主化を求める東欧諸国の大きなうねり、冷戦時代にピリオドを打った米ソ首脳会談…世界が大きな歴史の転換点を迎えており、日本にとっても転換点の年。

与野党逆転を果たした昨年の参院選に続き、今年は注目の衆院選が行われる。野党連合政権が誕生するかどうか、まさに天王山を迎えた。二十一世紀の日本は単なる経済大国でなく、政治大国、文化大国でなければならない。もちろん、永田町の論理にしばられた今の自民党政治でなく、国民に、世界に目を向ける政治という意味だ。そのためには次世紀を担う新しいリーダーが必要。江田五月がそうした期待を担って、大きな舞台へ上がる年になる。

マスコミに大いに登場

“開幕ベルは鳴っている”“社公民よ、絶好球を見逃すな”“男の論理はもう政治を動かさない”― 最近、江田五月が登場した週刊誌、月刊誌の見出しである。実に単純明快に、今の政治状況を述べており、わかりやすく読者に訴えかける。これが江田五月の主張の特長。

それにしても、江田五月は、新聞、TV、雑誌に引っぱりだこ。社民連代表という立場、国会の闘士、政界の論客…と理由はいくらでもある。だが、何より大切なのは、マスコミの鋭敏なアンテナが、江田五月の主張をキャッチしているという点だ。時代が江田五月を求めているといえるだろう。

政権交代の好機

昨年の参院選は、社会・連合圧勝、自民大敗、そして与野党逆転という歴史的な結果となった。

そして今年の衆院選。自民党の消費税見直し案は国民の支持を得られておらず、政権交代の千載一遇の好機といえる。昨年四月、京都で開かれた野党四党の党首会談で、政権、基本政策などの協議が始まった。

江田五月の主張はこうだ。「社会党が掲げる非武装中立などの長期目標に向って一歩一歩あゆむ努力も大切だが、今現在、この瞬間に果たすべき政党としての使命がある。それは自民党が政権担当の意欲も能力も資格もなくなった時に、それにとって代わって、何はともあれ政権を担当するという使命である。」「また政治変革は、保守政権の永続を終わらせることであり、進歩的保守層まで含めた健全な反自民勢力がすべて腕を組むことだ。」

今こそ江田五月の出番である。

清潔・公正な政治家

二十一世紀を担う政治家は、まず世界的視野に立ち、清潔、公正で希望を託すことができる人物が望まれる。リクルート事件で批判を集めた自民党の金権腐敗体質「政治に金がかかるというのは間違い。かかるのではなく、かけているのだ。」というのが江田五月の主張。

さらに市民、女性、高齢者など、従来、政治の観客であった人たちが、政治の主役になってきた現在、江田五月はそうした人たちの政治や社会システム作りを訴えている。海外のマスコミの取材が殺到していることは、江田五月の国際的評価が高いあらわれといえる。

父の遺志つぎ政界へ

江田五月が代表をつとめる社民連は、“個性派集団”である。知名度の高い田英夫。リクルートを告発した爆弾男、楢崎弥之助。市民運動の経験豊かな菅直人。少数政党ではあるが、野党再編と野党連合政権樹立を真剣に取り組む。野党結集の新しい枠組みを模索し続けている。

社民連の旗上げは昭和五十三年三月。江田五月の父、故江田三郎が社会党を離党し、新党(社会市民連合)を結成した。江田五月は急逝した父の遺志を継ぎ、社・公・民三党による連合政権構想を求め続けている。

昨年秋、官・民労組を合わせた労働界の統一が実現し「新連合」が結成された。江田父子の構想の正しさが実証されたといえる。

ぜひとも三選を

選挙は一月末解散、二月中旬投票の線が濃厚。江田五月はこれまで二回トップ当選を果たしているが、社民連代表として全国、海外をとぴ回っており、選挙区になかなか帰れないのが悩み。しかし今回の選挙は、江田五月には特別意味のある選挙。岡山一区の良識を結集して江田五月の三選を果たし、連合政権樹立の大役を果たすことができるよう、力を合わせた支援が大切だ。


 明けましておめでとうございます。
 いよいよ二十世紀最後の十年の始まりの年。
 また確実に総選挙の年でもある。
 それにしても世界の動きの激しさ、早さには目を見はるものがある。

 ゴルバチョフのペレストロイカが始まったと思ったら、まるで待ちうけていたかの如く、たちまち東ヨーロッパの国々へ大きく波及し、非共産化と反官僚のうねりが生じてきた。前号で筆者は、この大きな世界の変化に注目すべきと記したが、その大きく見開いた目の中に飛び込んできたのは、ベルリンの壁の撤去という衝撃的な歴史の展開だった。今や、「ヤルタ」から「マルタ」へと冷戦構造は完全に崩壊し、新しい世界の秩序が生れようと二一世紀へ向けて陣痛をはじめたようだ。二一世紀には、米ソはもはや仇敵ではなく、提携のパートナーとなるであろう。

 一方、日米間には依然として激しい経済摩擦が横たわり、一歩解決の道を誤まれば、日米の全面対決へと発展しかねない要素を含んでいる。現に、公表された米公文書では、ソ連、中国につぐ第三の仮想敵国として日本が上げられていることが判明した。要は、政治、経済の面で欧米的価値を基本においた社会の大改革を行い、信頼を得ることが必要だ。このことは自民党政権では無理。野党の大結集により、一日も早く政権交代をすることが急務だ。

 江田五月の正念場の年だ。


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自民党一党独裁の時代は終わった

 戦後四十三年間、ほんの数ケ月間を除いて、自民党政治が続いてきた。自民党がどんなに悪いことをしても、どんなに国民をいじめても、政権交代はなかった。率直にいって野党がだらしなかったからである。ところが昨年七月の参議院選挙で与野党逆転が実現した。もう自民党一党独裁の時代は終った。野党の声、国民の声に耳を傾けなければ政治は一歩も前進しない状況になったのである。野党も反対と審議拒否では国民の信頼は得られない。いいかえれば、新しい政治の時代に突入したのである。

 もし、来る総選挙において与野党逆転に成功すれば、戦後はじめて、革新中道政権あるいは国民連合政権が実現するのである。

いまこそ江田五月の出番

 国民のために野党は仲良くする、協調しあうことが大切なのである。政党のために政治があるのでなく、国民のために政治があることを忘れてはいけない。イデオロギー対立よりも、現実の生活改善が重要なのである。

 故江田三郎先生は、「健全野党の総結集による国民連合政権の実現」を叫びながら亡くなった。江田五月も、裁判官をやめて政界入りしてから今日まで約十三年間、一貫して、「野党の結集による新しい政治、政権の実現」を訴えつづけてきた。

 そして今、政権交代の可能性が強まる中で、総選挙を迎えるのである。“今こそ江田五月の出番”これは県民の率直な声だと思う。

得票数が政治の方向を決める

 リクルート汚職、消費税、農政無策に対する国民の怒りは一票一揆となって爆発し、ついに宇野内閣を総辞職に追いこんだ。一票が政治を変えたのである。江田五月が堂々たる得票で当選すれば、江田五月の政治路線に県民的支援、拍手が送られたことになり、健全野党の総結集へ一段とはずみがつくことになる。得票数は単に当落を決めるだけでなく、政治の方向をも決めるのである。


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