1989/05 五月会だより No.46 ホーム主張目次たより目次前へ次へ


新風でリクルート金権政治を吹きとばそう!

 政治腐敗を象徴するリクルート事件、生活を直撃する消費税…。自民党に対する国民の怒りは今、かつてないほど高まっています。新しい政治勢力の結集で自民党の金権政治を一掃し、清潔な政治、国民に身近な政治を作ることが求められてあり、今夏の参院選でも争点になります。野党連合の要てある社民連代表の江田五月さんと、参院岡山選挙区で連合予定候補の高原勝哉さんに政治改革などについて対談してもらいました。

政権交代で金権政治を一掃

――まず、国民が怒り心頭に達しているリクルート事件について、それぞれご意見を。

江田五月 リクルートの株や金のばらまきは本当に「ひどい」の一言。楢崎弥之助さん(社民連)が爆弾告発した時点では、ここまで事件が大きくなるとは誰も予想しなかったのでは…。

高原勝哉 楢崎さんの告発は本当に評価していいですね。告発代理人の中に、中央大学で私の先輩になる弁護士がいるから、より強い関心を持っていました。リクルートは、企業と政治家、官僚が癒着し、「濡れ手に粟」の暴利をうとした。自民党が長期政権の座につき、以前から財界との癒着の構造が出来上がっている。この構造を変えない限り一般の国民からみて常識ある政治は期待できません。

江田 現在の首相に前首相、それに首相候補までいるんだから、あきれるばかりだね。日本の政治がいかに汚されているか、日本の企業活動がいかに利権がらみで行われているか、そうした姿が象徴的に現れたのが、リクルート事件といえるのでは…。本当に許せません。

高原 これまで疑獄事件が起きた場合、自民党の中で政権交代が行われ、政治に対する国民の不満や疑問を取り除くというパターンがあった。しかし、今回は自民党の派閥の派閥の長は、軒並み関係している。自民党の自浄作用を期待するのは無理な話ですよ。

江田 確かに、リクルートは膨大な利権大系の氷山の一角。その利権大系全体を一掃しなければいけない。そのためには政権交代しかない。それを強調したいですね。

高原 その通り。野党が政権を担えるようにならなければ…。その必要性を一層感じますよ。

消費税は撤廃すべき

――リクルート事件はひとまず置き、国民生活にとって大きな問題となった消費税について…。

江田 先日、花の苗を買って三%の消費税を払いましたが、店の人も「消費税は困ります」と話していた。消費税は弱い立場の人をいじめるものです。

高原 消費税は撤廃すべき。年金で生活している人などにとっては生活を直撃するものです。大蔵省は一方で所得税減税もやっているというが、弱者には大きな負担になる税金ですよ。

江田 自民党は消費税導入は高齢化社会へ対応するため必要といっているが、一方で年金の支給年齢を段階的に六十五歳に引き上げようとしている。物言わぬ大衆を甘く見ているとしか言いようがない。

高原 リクルートで「(株や金を)もらっていない、知らない」とウソをついた自民党が、消費税という公約違反をやったのですから、国民の怒りも当然。消費税はもう一度元に戻して、「なぜ大型間接税を導入しなければいけないのか」という根本的議論をすべきです。

江田 消費税導入による便乗値上げも目立つし、消費者が負担した税金が国庫に納入されないというケースも出てくる。こうした問題点や導入までの経過からみても、消費税は撤廃しなければならないといえます。

今こそ野党が頑張るとき

――リクルート、消費税で竹下内閣に対する批判の声は強いですね。

江田 マスコミの調査では竹下内閣の支持率が五%以下。内閣の支持率がこんなに低いのは異常事態です。リクルートが火種になっているのは事実だが、都市・土地問題、農政など自民党に対する不満がくすぶっているのが、この数字に表れている。本当に自民党には政権の座から、お引取り願いたい。国民もそう望んでいるんですよ。

高原 従来、こうした政治に対する不満は、選挙の際に自民党にお灸をすえるという形で表れた。自民党が減って野党の議席が増えるが、過半数を越えることはなかった。しかし今回、国民は野党に政権を渡したいとまで考えている。同時に「野党は本当に大丈夫だろうか」と複雑な気持ちなんですね。

江田 今の野党は国民から「政権を渡してもいい」と評価されるほど信頼はされていない。だからこそ、野党は国民から信頼される体制を築かねばならないのです。野党にそれぞれ主張はあるが、今はそれぞれの立場だけにとらわれていてはダメ。今、何をどうしなければいけないか。それは自民党から政権を獲得することです。それをすべてに優先しなければならない。

高原 野党は政権を獲得できる大きなチャンスが来たことを自覚すべき。自民党のエラーではあるが、この機を逃してはいけません。

江田 確かに、今は明治維新、戦後民主主義に続く大きな変革期です。ここで野党が頑張らないと「経済は先進国だが政治は発展途上国」という状態が続くことになる。本当に重要な時期にきている。

参院選で新しい政治の流れを

――政局は大きく動いていますが、当面は参院選が課題になる。参院選へかける気持ちを聞かせて下さい。

江田 まず、今度の参院選挙で与野党逆転を遂げること。そして衆院選でも、野党が協力体制を確立することが大事です。その意味でも、「連合候補」である高原さんにぜひ議席を確保してもらいたいですね。

高原 今言われたように、私は公明・民社・社民連と連合に推薦された「連合統一候補」。平成元年を政権がとれる新しい政治勢力の結集する年にしたい。その目標に向かって歩みたい。何としても参院選に勝利することで、岡山県から新しい政治の流れをつくりたいと思います。そして中央で新しい政治勢力や大結集のお手伝いをしたいですね。


 今、政界に吹いている風は何色の風!?社会党色?共産党色?はたまた社民連色?

 いずれでもない。反自民の色をした風。それを「わが党のみへの追い風」と思い込んでいるふしが社会党にはある。この風は味わい深い香りを含んでいる。自民党は四十数年の政権の上に胡座をかき、主権者たる国民を騙し、利権漁りに終始している。ここらで自民党へ逆風の新風を吹かせてやろうというのが、今政界に吹き荒れている風の真相だ。決して特定の野党にだけ吹いている順風ではない。「そんなことは子供でも知っている」そうおっしゃりたいのが読者諸兄姉。ところが、子供さえ分かる理屈が必ずしも分からぬのが、政界という特殊な所に住む住人達なのだろう。

 そのわからず屋の典型が、今回の岡山社会党の参院選岡山地方区への独自候補擁立決定。労働界の新ナショナルセンター「連合岡山」は、一年も前から次の参議院選は連合統一候補でという呼びかけを社・公・民・連の四党に申し入れを行っていた。これを社会党一党だけが頑なに拒み続け、泥縄式に独自候補を決めてしまった。そして、党中央もこれを追認した。順風は社会党にだけ吹いていると大誤解をして。そしてこの事が、全国十数ケ所の連合統一候補づくりのブレーキとなっている。これは歴史に対しての大犯罪を犯したに等しい。今からでも遅くはない。直ちに連合戦線へ社会党は加わるべきだ。追い風の香りは野党の連合を示唆している。(A)


政権担当し政治の刷新を  京都で四党党首会談

 国民の政治不信、竹下内閣支持率の低下、政局混迷の中、江田社民連代表をはじめ、社会、公明、民社の四野党党首が京都にせいぞろい。歴史的会談では、竹下内閣の総辞職、衆院解散・総選挙を求め、野党連合政権をめざし、「連合政権協議会」を結成。野党の結束が強く求められているだけに国民の期待は大きい。

「和敬静寂」の軸を前に

 四月七日(金)、花ぐもりの京都、宝が池にある国立国際会議場で、野党四党による党首会談が開かれました。

 静かな会議場が、午後三時少し前から、各党関係者やマスコミの人たちで、にわかに騒がしくなりました。超人気タレント同士の婚約発表のような雰囲気の中で、土井たか子社会党委員長、矢野絢也公明党委員長、永末英一民社党委員長、江田五月社民連代表が、千登美子さんのお点前でお茶をご馳走になりました。

 まず花火のようなカメラのフラッシュに、次いでテレビカメラの放列にさらされては、お茶室で「和敬静寂」の掛け軸を前にしても心は落ち着かず、それでも四党々首の意気の合ったところを示そうと苦労している様子があります。

 次いで会場に入り、三時半から五時までの会談で、六項目の合意をまとめ、その後は三十分の予定が十五分も延長する記者会見。その内容は一般の新聞などに譲ることにして、ここではその意義を考えてみましょう。

初めての四党政権協議

 これまでも、例えば一昨年の売上税反対など個別のテーマで四党々首が一堂に会したことはありました。

 どんな政権を作るかの協議は、これまでは昭和五十四年から五十五年にかけての社・公と公・民の合意がありましたが、不安定極まりなく、現に空文化していたのです。

 今回の四党々首会談は、四党が一堂に会し、しかも政権の協議をし、社・公・民か自・公・民かという議論に終止符を打って、野党の連合政権に向けての合意に達したのですから、画期的な出来事です。

 今の事態に対し、自民党政権をそろそろ終りにしなければならないのだから、野党は一刻も早く受け皿を作りなさいという国民の強い要求がその背景にあります。

野党が本気になった

 今回の合意は、政治改革などの当面の政策や選挙協力だけでなく、これまで不可能と言われていた基本政策についても、協議を開始することに合意し、必ず意見を一致きせてみせるという強い意識が各党首から表明されていますから、これまでとは全然違い、本気になったと言えます。

 いよいよわが国でも政権交代が夢でなくなりました。国民の期待に応えるため、何が何でも野党各党は足並みをそろえなければなりません。失敗すると、野党が国民の信用をとり戻すのは不可能になり国民の政治不信はその極みに達するでしょう。

 特に心配なのは、やはり社会党です。岡山での参議院独自候補擁立は、今回の合意で矛盾するのでは…との声があります。社会党は、他の野党の協力がなくても、追い風で勝てると思うのかもしれません。しかし、社会党の衆議院候補者が全員当選しても、政権をとる数には到底足りよせんから、やはり野党の連合しか道はないのです。社会党に猛省を促したいところです。

歴史がまわり始めた

 今野党が果たさなければならない使命は、自民党から政権を受け取ることです。そして腐りきった政治に新風を吹き込み、消費税を撤廃し、国民の政治に対する目を大転換することです。

 遠い先の目標が違っても、今こそ瞬間の使命を果たさなければなりません。

 いよいよ野党四党が政権を受け取る準備を始めたのであり、「京都会談」は日本史に残る会談になるでしょう。いや、しなければなりません。

 今、江田議員の責任は極めて重大です。ますます支援の輪を広げ、大きな舞台で働かせなければなりません。


●合意事項要旨●

一、今回の四党首会談を自民党長期独裁政権打破への第一歩とし、竹下内閣退陣、解散・総選挙を求め、協力していく。

二、国民各層の声を結集し、連合政権づくりをめざす。そのため「連合政権協議会」を結成、協議を始める。

三、連合政権の基本政策の合意をめざし、協議を開始する。

四、「清潔な政治を確立する」等、緊急課題について協議を開始する。

五、来るべき選挙の選挙協力について、協議を推進する。

六、四党党首は、必要に応じ会談を行う。


政策協定

一、われわれは、日本国憲法の精神を政治・経済・社会のあらゆる分野で完全に実施する。

二、われわれは、自民党一党支配の政治体制に終止符を打ち、平和・自由・公正・参加・連帯の新しい政治を創造する。

三、われわれは、対立よりも協調、反対よりも提案を大切にし、革新・中道・市民の連合による新しい政権を目指す。

四、われわれは、二十一世紀を展望し、地代を担う若者が希望と生きがいの持てる社会を目指す。


竹下首相・退陣について
 竹下内閣総辞職は予想どおりであり、当然のこと。
 問題の本質はリクルート疑獄と消費税導入に対する団民の怒りであり、自民党政治の行き詰まりにある。したがって、総辞職という小手先的手法によって、問題の本質を糊塗することは許さない。
 今こそ野党四党(社会・公明・民社・社民連)は民主主義政治の再生のために 「小異を残して大同につき」解散総選挙に向かって全力投球すべきである。

 岡山県社会民主連合    書記長 大亀 幸雄


参議員岡山選挙区のここがポイント

連合岡山は昨年五月、社会・公明・民社・社民連の四党に対して「来る参議院岡山選挙区については、四党統一候補を擁立して戦いたいので協力してもらいたい」と要請した。公明・民社・社民連の三党は、連合の要請に応じて話し合いのテーブルについたが社会党はこれを否定し、二日後に松本安正氏(県総評議長)の公認を発表した。

▼ だが松本氏は、公認から六ケ月後に、病気を理由(?)に立候補を辞退した。それでも社会党は独自候補に固執し今度は七十才定年で既に政界引退を表明した秋山長造氏に交渉を開始した。しかし、これも駄目となった。その結果が森暢子さん(県教組)の公認と発展したのである。

▼ なぜ社会党はそれほどまで公認にこだわるのか、なぜ野党勢力を総結集して政府・自民党と対決する道を選ばないのか。その辺は第三者には判りにくい。これは推測だが一つの見方は、戦後四十年間江田三郎、秋山長造、矢山有作、寺田熊雄と、社会党が一議席を確保してきた。だから、これは「社会党の議席」との考えがある。本当にそうだろうか。社会党の議席でなく、反自民の「野党の議席」といえないだろうか。星変わり時移り、政界も自・社時代から多党化連合の時代へと大きく変わった今日、社会党の議席説は砂上の楼閣にすぎない。我々は四党統一候補の擁立が県民の声、天の声だと信じている。

▼ もう一つの見方は、リクルート疑獄、消費税強行導入などで国民の怒りが爆発し、社会党には追い風が吹いているとの見方である。社会党のみに吹いているとの見方は一方的である。反自民の怒りは野党への激励だと思う。そう理解しないと徳島市長、鹿児島知事、千葉県知事選挙の時の共産党系候補の大量得票が

▼ 竹下内閣末期の支持率は三・九%まで急降下した。自民党政治の終わりは明らかだ。「野党は何をしているのか」こんな県民の怒りの声が聞こえてくる。だから四党は、四月七日に京都で党首会談を開き、野党連合政権に備えて「連合政権協議会」を設置、政策調整に努力することを約束したのではないのか。一万においては四党連合政権を追求、他方においては選挙でケンカ、これでは国民は納得しない。選挙協力も、政策調整も、連合政権もみんな共同作業。これが自然な姿ではないのか。にもかかわらず、岡山社会党は独自の道を選択した。全国の野党選挙協力に大きな悪影響を与えうことを承知のうえで…。

▼ いま社会党・総評ブロツクにいろいろな波紋が起きている。全電通が、全逓が、合化労連が、連合統一候補の「高原かつや」の推薦を決定した。岡山社会党の約三分の一の党員が社会党の方針に抵抗して「高原かつや」を応援する動きをしている。なぜ社会党ブロックにのみ波風がたつのだろうか。ズバリ云わせてもらえば、社会党のセクト的発想と四党統一候補を希求する県民的常識とがくい違い、社会党支持者の中に動揺が生まれているからだといえないだろうか。この際もう一度、社会党に四党統一候補の道を真剣に考えてもらいたい。岡山で統一候補が成功し、全国でも成功すれば、「福岡参院補欠選挙の勝利」を日本中で再現することができる。参議院選において与野党逆転。つづく衆議院選、場合によって同日選挙においても逆転。

“今、一気に政権交代” これが国民の声だと思う。


「いま社会党がやるべきことは、腐敗した保守長期政権に対抗できる野党勢力の指導者役である。(中略)日本列島には政治改革を求める声が満ち溢れている。この声に的確に対応する柔軟性も必要だ」
(山陽新聞三月二十七日「滴一滴」から」)


江田五月の主張:「第三の民主革命」の成功は「政権交代」で

 「昭和」から「平成」への移り変わりは、どうやら年号だけではないようです。歴史の大転換が、刻々と近づきつつあることを感じます。竹下内閣の支持率は五%以下にまで落ちてしまいました。自民党支持率も急落。国民がそろそろ自民党政権を終わりにしようと考え始めたのです。

 これにはいくつもの理由があります。直接の原因は、リクルート疑獄の摘発と消費税の強行導入ですが、その背景には、長期にわたる自民党が、リクルートに象徴される金権政治、消費税に象徴される強権政治、さらに農業や土地や教育や年金や、政策の失敗により国民に不安を与え続けてきたことがあります。

 これまで自民党を支持していた人も、自民党を見離し始めました。そして、福岡の参院補選や各地の地方選挙で明らかなとおり、多くの庶民が投票用紙を手に叛乱を起こし始めたのです。

 私はこれを、明治維新、戦後改革に次ぐ「第三の民主革命」と呼んでいます。やっと主権在民を真に支える有権者が、自己主張を始めたのです。どうしても成功させなければなりません。

 どういう結果になれば「成功」と言えるのでしょうか。私は「政権交代」しかないと思います。竹下内閣の総辞職にとどまらず、解散・総選挙をしなければなりません。

 国民は今、自民党の手から政権を取り上げて、別の政治勢力にこれを委ねようとしているのです。野党は直ちに、政権を受け取る用意を整えなければなりません。

 外交や防衛など難しい問題もありますが、国民は今すぐ安保破棄や自衛隊解散を求めているわけではないのですから、国民の常職の線で野党も意見を合わすべきです。そして政治浄化や税制見直しに大ナタを振るうべきです。

 京都での野党四党首会談は大成功でした。しかしこれは「成功」への始まりです。今その実現のため努力が続けられています。

 社会党の態度が気になります。政権交代という政治の大目標の実現のためには、何を犠牲にしても惜しくはないというような、大英断を求めることは無理なのでしょうか。

 野党結集が既存野党の足し算に終わっては、新鮮みに欠けます。これに「市民性」を与えることも必要。私の責任は重大です。ご支援下さい。


連合候補の高原かつや始動!

高原かつや 私のプロフィール
●昭和18年8月30日、岡山市備中高松の農家の長男として生まれる。
 同20年、父ビルマで戦死。庄内小、高松中、岡山朝日高から、同41年、中央大学法学部卒業。
●司法試験合格。昭和46年から弁護士。故江田三郎事務所にて無料法律相談活動。48〜61年、岡山スモン訴訟弁護団事務長。57年、岡山弁護士副会長。
●前回の参議院選挙で18万395票のご支援を戴きながら次点。
●現在、岡山県中小企業労務協会顧問弁護士、岡山南ライオンズクラブ、岡山市国際交流協議会、アムネスティ日本支部、岡山いのちの電話協会会員。岡山朝日高校同窓会理事。
●妻佳代子、長女 わかな、長男 太郎。


高原かつやはこんな人

旭川荘理事長 江草安彦

 高原さんと私はめったに会わない。しかし、毎日会っているような気持ちになれる、あたたかくて頼りになる人である。私が電話をするのは、障害者の人権についての相談がほとんどだが、いつも気持ちよく親身になって考えてもらえる。まったく高原さんは市民に奉仕するために生まれた人だと思う。明るい社会づくりに欠かせない人である。


学生 小林成美

 私が、高原かつや先生にはじめてお会いしたのは、一昨年の秋でした。先生は弁護士をされていると伺っていたため、堅いイメージを持っていました。ところが、お話をしていくうちに、先生は、若々しく情熱的で、若者の考えも受け入れてくださる、すがすがしい方だと実感したのです。先生ならば、清潔で信頼でき、私たちと共に新しい時代を創くことができると思います。高原先生を応接しています。


全日本民間労組岡山連合会 会長 堀井和美

 乱れに乱れた今の政治には腹がたちます。私達が「政権交代可能な状況をつくろう」という気持ちになるのも当然といえます。

 高原さんはそれに共鳴してくれました。私達は高原さんを政界に送ることによって、この政治改革を実現しょうと決意したのです。

 「自分の老後や子供の将来が安心できる日本」をつくるために、高原さんに心から期待しています。


岡山県難病連絡協議会 会長 杉原仁

 高原さんは、スモンの裁判で弁護団長として、勝利に導いてくださいました。その時感じたことは、誰に対しても差別なく、真面目に細かい配慮の行き届いた方で、人間尊重、福祉優先の政治をモットーにして、人間の命と暮しを大事にしてくれる人です。


岡山市高松農業協同組合 組合長 藤井虎雄

 勝哉さんのお父さんは、戦争で亡くなった。だから勝哉さんは、戦争を限りなく憎み平和を求めてやまない人だ。

 お母さんは、苦しい家計をきりもりしながら勝哉さんを育てた。勝哉さんは貧しさと戦いながら懸命に勉強し、弁護士となり、弱い立場の人達の為に働くことに生甲斐を求めた。そして今度は国政に挑戦という。私達の農協の組合員の家庭から政治家が生まれることは、私達の自慢であり誇りである


主婦 谷口信子

 私は高原さんとは中学校の同級生ですが、被はその頃から真面目で人の気持ちを思いやる心優しい人でした。三十年ぶりに再会し、参議員選挙に立候補すると聞いた時には思わず気持ちが高鳴りました。一主婦として、家族が少しでも幸せな生活ができることを願う私は、今までの政治に不安を感じていましたが、純粋な気持ちを持ち続け、庶民の願いを知る高原さんに会って、この人しかいないと思ったからです。政治は手腕より心だと思います。高原さんの前途に期待します。


楢崎氏 津山で力説 “今、新党を問う”
 ―津山シンポジウム―

 四月二日、津山市の総合福祉会館でシンポジウム、「今、新党を問う」が行われた。パネラーとして社民連顧問の楢崎弥之助衆議院議員、中政連津山支部幹事長の守屋要氏、津山江田五月会々長の額田克海氏、それに社民連代表の江田五月が参加。コーディネーターは大亀幸雄県社民連書記長が務めた。

 始めに神崎裕康津山市議の開会挨拶。続いて主催者を代表して額田会長が挨拶。楢崎氏が「リクルートはまさに構造的な汚職。こうした土俵を変えるには政権を代えるしかない。」と力説。続いて守屋氏が「消費税は中政連として断固反対。」と表明。額田氏は「自民党の良心的な議員とは、手を握るくらいの寛容さがあっても良いのではないか」と問題提起。江田議員は「今、国民が叛乱を起こしている。まさに第三の民主革命だ。今こそ一気に政権交代し、国民の気持ちに添った政権を創る必要がある。」と訴えた。

 参加者からは野党の政権担当能力に対する疑問、野党間の政策調整の可能性、共産党を含む共闘の可否、など厳しい質問が続出した。

 大亀氏が「四党共闘は国民の声、野党連合政権を目指して政策調整に全力をあげ、来る参議院岡山選挙区では、四党統一候補に努力する。」と討論を集約。

 最後に今夏の参院選をめざす高原勝哉氏が挨拶し、盛会の内に終了した。


今こそ新党結成を! 岡山(3/19) 全国(3/25)

 去る三月十九日、岡山社会民主連合は、第四回大会を岡山労金ビルで開いた。

 更に同月二十五日、社会民主連合は新宿の日本青年館に於いて第五回全国大会を開いた。

 岡山、全国の両大会において、江田五月代表は、「今日の反自民の国民のうねりは、日本近代史に於ける第三の民主革命(因みに第一は明治維新、第二は戦後の民主化)である」と評価し、「今日程、主権者たる国民が、政治を自分の肌で感じ、自分の頭で考え、自分の手で投票する時はなかった。この主権者の叛乱をを正しく生かし切ることが、我々社民連だけでなく、野党へ課せられた課題であると党員に奮起を呼び掛けた。

 岡山の大会においては、「最近の一連の選挙での自民党の敗北は、野党が体制さえ整えれば、国民は政権を返る意志があることを示している。社民連の野党再編→新党結成→新しい政治という十年来の主張は正しかった。今こそ参院選勝利と新党の結成を!」という趣旨の大会宣言を満場一致で採決した。

 この大きな流れの確認を持ち寄った全国大会のムードも、今こそ社民連の任務は重大とばかりに、会場は熱気と緊張で今にも火が付きかねない程のものであった。そんな中、楢崎弥之助顧問は、「自民党が解散辞職をしないのなら、野党議員がバッチを外して総辞職をすることを認めて欲しい」と緊急提案を行い、自民党がこれまでどおりなら、それもやむなし、ということで満場喝采の中で採択され幕を閉じた。


田 英夫(社民連顧問) 参議院東京選挙区から出馬

 参議院全国区から連続トップ当選してきた田英夫氏(社民連顧問)が、今回は、東京選挙区から立候補することに決まりました。皆さまのお知り合いをご紹介下さい。


若者募集= 第2回江田五月と中国の旅へ

 江田五月議員と中国へ行きませんか。高校生、大学生くらいの年令の若者の旅を計画しています。農家への民泊、中国の青年との懇談会、交流会など普通の観光旅行では味わえない面白い企画をしています。

(日程)八月下旬(九泊十日くらい)
(人数)男女あわせて二十人、
 引率は橘民義(県議) お問合せは江田五月事務所


編集後記
 今、何といっても話題の中心は、消費税とリクルート。この号では、「江田、高原対談」を企画しました。中道・革新・市民勢力の大結集による新しい政治を追求する連合統一候補“高原かつや”をクローズアップ。

 竹下内閣の崩壊は確定的なので、社民連をはじめ、社会、公明、民社の野党四党の動向に注目し、京都での歴史的な「四野党党首会談」を特集しました。今夏の参議院岡山選挙区選挙は政治刷新の絶好のチャンス。まさに民主主義をかけた戦いになります。

 さて、今号から編集者が冨田、藤田にかわりました。一生懸命がんばります。何卒よろしくお願いします。


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