江田五月活動日誌 2013年10月 >>日程表 ホーム総目次10月目次前へ次へ

10月2日(水) CF 、 CD 、 IS 、 Deloitte 、観光、反省会

 今日は、ワシントン滞在3日目で、夕方まで快晴の中で室内面談を続けました。昨日同様、私が一同を代表して英語で口火を切り、進行役も務めました。まず9時から1時間半、the Case Foundationに社会変革室副室長のMs. Kate Ahernを訪ねました。スティーブ・ケースさん家族により設立された財団で、NPOやボランティア活動の資金的支援を行い、政策提言にも積極的に関わっています。先日のG8でImpact Investmentのタスクフォ−スの立ち上げが合意されたが、日本とロシアがまだ参加していないと、この分野での日本側の取り組みの弱さを指摘され、帰国後の宿題を貰いました。

The Case Foundation - 面談
同 - 記念写真

 11時から12時まで、Caplin & DrysdaleにMr. Marcus S. Owens、Ms. Diara M. Halmesらを訪ねました。1964年設立の法律事務所で、NPOの設立や内国歳入庁(Internal Revenue Service)からの免税資格取得などに関わっており、豊富な経験に基づく手続きの解説などを聞きました。多くの具体例がウェブサイト(http://www.guidestar.org)で公開されています。

Caplin & Drysdale

 移動中に昼食を取り、12時半から1時間半、Independent Sectorを訪ね、まずMs. Kate Schinellerから概略の説明を聞き、途中で、昨日までの全国大会や連邦政府の機能麻痺への対応で大童だった副会長のMr. Geoffrey Plagueに交代して質疑応答を続けました。全米の大手NPOや財団等が600団体ほど集まった連合組織で、連邦政府や議会への政策提言活動を展開しています。政治的には中立ですが、社会への参加や貢献の支援については共和党よりも民主党の方が積極的で、繋がりも強いようです。税制については、寄付者が受ける控除そのものよりも、彼が得る社会参加意識の方が重要だが、富裕層の税控除の恩典を重視する共和党議員に対しても、その側面から働き掛けを行うそうです。

Independent Sector - 面談
同 - 記念写真

 14時半から1時間、Deloitteに理事のMs. Laura Peeblesらを訪ねました。大手の会計事務所で、世界中を合計すれば6万5000人ほど、ワシントン事務所でも150人ほどの会計士を擁し、その多くが法曹資格を有しているそうです。NPO側と寄付者側と、両面から税制全般にわたる説明を聞きました。米国には、「Sunlight is the best disinfectant.」つまり「日光が最良の殺菌剤」という格言があるとのことで、情報公開によって一般の監視を強めて税控除制度の悪用を防止するのが一番だという精神です。

Deloitte - 面談
同 - 記念写真

 16時からのホワイトハウス高官との面談は、政府の機能麻痺により中止となりました。そこで、有志で2時間ほど、観光に出掛けました。まずアーリントン墓地を訪ねると、中まで入ることが出来、修理中のケネディー大統領の墓にお参りし、お嬢さんのキャロラインさんが日本大使に決まったことを報告しました。ワシントン・モニュメントも修理中で、キャピトル、ホワイトハウスなどは政府機能麻痺で遠景だけでした。広場で広島原爆の写真を掲げて核廃絶を訴える高齢者なども見られ、米国の草の根民主主義を垣間見ることが出来ました。

アーリントン墓地 - ケネディー大統領墓
同 - 同
ワシントン・モニュメント(工事中)
キャピトル
ホワイトハウス
広島原爆

 18時半から2時間ほど、辻元さん、阪口さん、松原さんらと夕食反省会を行いました。


2013年10月2日(水)

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