江田五月活動日誌 2012年12月 >>日程表 ホーム総目次12月目次前へ次へ

12月1日(土)  大統領就任(演説、午餐会、会談)、夕食会

 今日は、いよいよペニャ・ニエト大統領就任の日です。と言っても、法律上は午前0時で交代するので、後はすべて儀式です。まず、夜中に治安関係の交代式が行われたとのことです。

 9時過ぎにホテルを出て、快晴の中を、昨日と同じくバスに乗り換えて国立宮殿へ。大渋滞で厳重な警備の中を、天井の張られた大広場で行われる就任演説の指定席に着席。ここまでで10時過ぎまで掛かりました。新旧の交代式は下院議場で行われ、外国賓客は臨席せず、中継画面で見るだけですが、ペニャ・ニエト新大統領が宣誓をし、カルデロン前大統領から襷を受け取ると、会場から拍手が沸き起こりました。その後、閣僚の宣誓式の模様も中継されました。

ペニャ・ニエト大統領就任演説 - 王宮前広場
同 - 大統領宣誓

 予定がどんどん延び、12時過ぎに大統領一行が入場。12時15分から50分間ほど、力強く格調の高い就任演説が行われ、同時通訳で聞きました。メキシコ建国のリベラルで革命的な理念を引き継ぎ、実体となった民主主義をさらに強固なものにするため、平和、包摂、教育、繁栄や国際社会での役割達成などを謳い上げ、治安、食糧、子育て、格差是正、交通、通信、財政など具体的に踏み込み、終了後はスタンディング・オベーションを受けました。最後は国歌斉唱でした。

同―就任演説

 そのままバスで、大勢の警備網が張られている中を、大統領主催の午餐会の会場となるチャプルテベック城へ。13時過ぎに着きましたが、城門の外には大勢の市民が詰めかけ、屋台のお店もびっしりと並んでいる中を、徒歩で入城。13時半ころに会場に着席しましたが、それからが長く、15時半を過ぎてやっと一行が到着。大統領の外交団に対する配慮の行き届いた挨拶に続き、直ちに食事となり、17時前に終了しました。そこでホテルに戻り、デスクワーク。

同 - 路上の警戒
大統領主催午餐会 - 屋台まで
同 - チャプルテペック城
同 - 大統領挨拶

 18時に出て、再びチャプルテペック城へ。さらに待ち、19時20分ころから15分ほど、当方は私と目賀田大使ら若干の外交官、大統領の方は外相らの少人数で会談をしました。私からは、就任に祝意を表し、野田首相のメッセージを手渡し、大震災時のお礼を言い、支倉使節団以来の400年の友好と墨経済の発展への寄与を強調し、日本訪問を要請しました。大統領は、これからも変わらず日本との関係を大切にする考えであり、ぜひ友情を信じてほしいと答えられました。

ペニャ・ニエト大統領と - 会談
同 - 記念品
ペニャ・ニエト大統領と− 会談(拡大)

 終了後、メキシコ料理でスタッフの皆さんと夕食会。明朝が早いので、21時半からパッキング。待ちの一日でした。

スタッフ夕食

2012年12月1日(土)

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