江田五月 活動日誌 2003年7月 >>日程表 ホーム総目次7月目次前へ次へ

7月18日(金) 法務、連合、菅質問、本会議、石井事件、森田さん、辻元さん

今日は8時から9時15分まで、法務部門、司法制度改革WT合同会議で、日弁連の担当者の皆さんから、行政事件訴訟改革の動きにつきヒアリング。報告してくれた水野武夫弁護士は、司法制度改革推進本部の行政訴訟検討会のメンバーで、私と修習同期です。行政事件で市民側が勝訴するのは、極めて困難です。行政訴訟は、司法による行政のチェック制度ですが、その基に、国民主権という大原則があります。つまり、国民が主権者として、司法を使って行政をチェックする仕組みですから、この勝訴率の低さは、異常です。そうすると、この結果を導きだしている「行政法総論」や「抗告訴訟」という理論自体を俎上に乗せて、根本から見なおす必要があることになります。民主党としても、その問題意識を持って、しっかり取組むことになりました。

9時半から、連合推薦議員懇談会。私は連合非推薦でしたが、出席させていただきました。民主党基軸という連合の政治方針に、変化がないことが、報告されました。

10時前から、衆議院予算委員会の傍聴。菅直人代表と小泉首相の直接対決で、特に今回は、総合選対の企画グループで、質問のテーマや基調を考えたので、そのチェックをしました。ねらいは当たっているように見えます。(会議録) 10時半からは自室で、取材、電話連絡、意見交換など。

11時半、議員総会。会派の役員選挙の日程が発表されました。12時から1時間弱、本会議。政策評価に関する決議を採択した後、4委員会の4法案を採決。公職選挙法改正案は視力障害者の投票方法改正などで、全会一致で可決、成立。保険業法改正案では、大塚耕平さんが、皮肉もこめた分かりやすい反対討論。しかし、多数で可決、成立。司法制度改革一括法案と環境教育法案も同じです。

13時に国会を出て、東京地裁へ。新庁舎になってはじめて、地下の食堂で昼食を掻き込み、13時半から2時間、石井紘基さん刺殺事件の公判を傍聴。久しぶりの裁判所でしたが、ずい分警戒が厳重になったと思います。法廷の中も、傍聴券発行事件だからかも知れませんが、厳戒体制風。それにしては、宣誓の方式は、厳粛さがなくなってしまいました。指掌紋照合関係の報告書につき証人尋問。続いて、被告人質問。被告人が石井さんと知り合いになったいきさつまでで、今日は打ち切りでした。石井さんは既に何も語ることが出来ないので、被告人の勝手な供述のみで事実認定されると、石井さんは浮かばれません。風化させてはいけないと、改めて思いました。

萩原岡山市長、垣下議長ら

16時から、小川敏夫さんと法務につき、大塚耕平さんと金融につき、打合せ。電話連絡等。岡山市から、萩原誠司市長、垣下文正議長らが、大挙して公共工事の個所付けの要請に来られました。早く本格的な地方分権にしたいものです。

18時、評論家の森田実さんの政治評論活動30年記念講演とパーティー。大盛会。孔子の「中庸の徳、これ至れるかな(中庸之爲徳也其至矣乎)」という境地と、正義実現への燃えたぎる情熱と、両方の絶妙なバランスが、見事でした。中座して、19時から真珠会。大学の政治コースの同期会で、25名ほどの出席で大盛会。定年後も皆、第2の職場の第1線で頑張っています。最終新幹線で帰岡。

辻元清美さん逮捕の報には、びっくりしました。時期が時期だけに、警視庁の意図が注目されます。何でしょうか。社民党は激震ですが、他党の同種事案関係者も、人ごとではないでしょう。今後の展開から目が離せません。


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