江田五月 活動日誌 2002年6月 (11〜12) >>日程表 ホーム総目次6月目次前へ次へ


6月11日(火) 役員会、岡山市、NC、利得罪、練習、小宮山さん

今日は、昨夜更けまでのコーラス練習がたたり、午前中ゆっくり。11時から来客。12時から常任役員会。会期末が近づいていることを考えると、有事3法案は廃案しかないというのが、役員会の結論だと報告。代表選をめぐる動きについては、会期末でそういう議論をしているときでないことで一致。党員・サポーターについては、100,731人の参加があったことと、秘密厳守が確認されたことが報告。

私から、あっせん利得処罰法につき、衆議院から送付された与党案に対し、野党案を対案として提出しましたが、激突が目的ではないので、参議院の独自性を発揮して、参議院で与野党合意を探ることを提案。もち論、与党にその気がなければ話になりません。

13時から取材。14時から、地元・岡山市当局から寄せられた政策提言につきヒアリング。具体的で積極的な提言で、実現に努力します。

15時から、NC会議。鳩山代表から、第2次政権運営委員会の立ち上げと10の政策マニフェストにつき提案がありました。委員会は了承、マニフェストは継続協議。有明海等再生法案については、与党案と民主党案が提出されています。違いは、与党案にない干拓停止が民主党案にあること、与党案にある補助率アップが民主党案にないことで、いずれも民主党案のほうが優れています。税制抜本改革の第1次案を了承。

小宮山洋子さん16時半から、あっせん利得処罰法改正案につき、野党4会派の担当者の打ち合わせ。私が座長役で、委員会審議の対応などにつき方向をまとめました。

17時半、コーラス練習。18時半、小宮山洋子さんの出版を祝う会。19時過ぎ、練習に戻り、20時半から、ご指導いただいている岡村喬生さん、西脇久夫さんと簗瀬進さんご夫妻と、夕食を食べながら、最後の仕上げ方針につき激論。



6月12日(水) 社労士、本会議、利得、憲法、QT、練習、司法

今日は8時半から、厚生労働部門と司法制度改革WTの合同会議で、社会保険労務士法改正案につき全国社会保険労務士会連合会日弁連から意見聴取。社労士法人を作ることや個別的労働関係紛争のあっせんにつき代理人となることなどを認めるものです。ADR(訴訟外紛争解決制度)に隣接法律専門職種の活躍の場を広げることは、民主党の司法制度改革の方針であり、法改正に積極的に取り組むことになります。社労士の皆さんにも、研修などで能力を高める努力も求めます。

9時半から議員総会。10時から本会議。自動車リサイクル法案につき、平田健二さんが質問。廃車のリサイクルのため、何兆円という資金の管理団体を作るのですが、新たな天下り先になりかねません。民主党内では、経済産業と環境の両部門で徹底した議論を行い、EU指令のように、企業内にリサイクル費用を法定準備金として積み立てる方式の方が望ましいとの結論になりました。そのことを表明した上、この法案自体には賛成します。条約3件とマンション立替円滑化法案を可決。

政治倫理の確立および選挙制度に関する特別委員会11時から、「政治倫理の確立および選挙制度に関する特別委員会(国会内では、「倫選特」と呼んでいます。)」で、あっせん利得処罰法改正につき、衆議院から送付された与党案と参議院で提出した野党案の審議が始まり、私が野党を代表して提案理由を説明しました。

12時から、国対・理事合同会議。12時50分、憲法調査会幹事会。13時から2時間、憲法調査会で、人権の国際化につき、横田洋三教授と戸塚悦朗助教授の参考人質疑。お2人とも、国内でもう少し国際人権法についての認識が高まらないと、日本は国際社会で評価を得られないと強調されました。(会議録

15時から、党首討論を傍聴。小泉首相は、改革姿勢をどんどん後退させ、誠実さはすっかりなくなりました。16時から、倫選特の審議に備えて、4野党で打ち合わせ。16時半から、羽田雄一郎さんの国連子ども特別総会報告。17時過ぎからコーラス練習。

18時半から、「市民の裁判員制度つくろう会」の設立総会。錚々たる呼びかけ人で、大盛会。挨拶だけで失礼し、民主党参議院の女性議員の会へ。皆、元気印です。最後は、司法研修所同期生の懇談会。


  
あっせん利得処罰法改正野党案の提案理由説明
あっせん利得処罰法改正野党案の提案理由を説明

市民の裁判員制度つくろう会」の結成総会での江田挨拶
要約:川村由美子さん (東京・四谷プラザエフ 参加者105名)

司会:主旨説明―裁判員制度の立法化が決まりましたが、市民の声を反映させるために有志でつくる会を立ち上げました。

江田五月:挨拶―正直驚いています。市民のつくろう会ができると聞いて来ましたが、集まるのは10名くらいかと思っていましたから。呼びかけ人もそうそうたるメンバーです。市民参加の司法改革を実現するためしっかりしたいという思いを強くしました。

司法改革は2つの要請からなっています。ひとつは経済界から、世界に通用する裁判を外国でなく日本で保障してほしいという、市民とは遠いものです。もうひとつの要請は、戦後様々な改革がされましたが、国民主権は名ばかり、その中で市民のための司法にしてほしいという要請。

この二つの流れが一つになり司法改革がでてきました。全体的には評価できます。実現する上で市民の努力が実を結ぶかどうか?経済界の要請は進んでいますが、市民が主役の司法にするためには放っておいては実現しません。裁判員検討会が行われていますが、リアルタイム公開が十分なされているとはいえません。市民と離れたところで法律が出来上がるということになりかねません。

私が会を応援するというより、市民が先頭に立って、政治家にご指導ご鞭撻をいただきたい。手続が市民に閉ざされていてはいいものはつくれません。つくっていく段階から市民がかかわらないといけないのです。このようにお集まりの皆さんを心強く思っています。活躍を祈っております。


4党幹事長・書記局長会談における確認事項 2002/06/12

民主党・自由党・日本共産党・社会民主党

  1. 防衛庁は昨日の衆議院武力攻撃事態への対処に関する特別委員会理事会において、 防衛庁の情報開示請求者リスト作成問題に係る調査報告書の存在を隠蔽し、その概要 が調査報告書であると虚偽の答弁を行った。これは、国権の最高機関たる国会を冒と くする行為であり、断じて許し難い。もはや防衛庁の調査報告書は信用するに足りず、 あらためて第三者による厳正な調査を行うよう、政府・与党に対し強く求める。

  2. また、その隠蔽と虚偽報告に、首相官邸並びに与党三党幹部が関与していた疑い が指摘されている。今回の隠蔽と虚偽報告は国会審議の前提条件を崩すものである。 4党は国会の権威にかけ、調査報告書の隠蔽と虚偽報告について、事実関係と責任の 所在を明らかにするよう政府・与党に対し強く求め、それが実現しない限り、今後の いかなる国会審議にも応じないことを確認する。

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