江田五月 活動日誌 2002/03 目次 >>日程表 ホーム総目次3月目次前へ次へ

3月19日(火) 印刷、正村教授、役員会、質問、NC、辻元さん

造幣・印刷事業政策議員懇談会

今日は8時半から、湯川政策秘書と質問打ち合わせ。9時から、造幣・印刷事業政策議員懇談会に出席し、副会長として冒頭挨拶。旧大蔵省の造幣局と印刷局が独立行政法人となるに当たり、事業内容が固まってきました。労使のぎりぎりの交渉を尊重しながら、新しい事業形態を考えようというものです。

9時半から予算委員打ち合わせ。9時50分から予算委員会で、20日と22日の委嘱審査を議決。理事会では、25日に一般質疑、26日にBSE問題についての参考人質疑と集中審議も合意されました。10時から、予算委員会公聴会。同時に法務委員会。まず法務委に出て、予算委に戻り、正村公宏教授の意見を聞きました。

「第1は、戦後半世紀で、日本に根元的なものを問わない風潮が出来ています。景観は、文化と国民性の象徴ですが、今の日本の風景は、都市も農村もいびつです。国内の生産を国内で享受できず、貿易が黒字になってしまい、円高となりました。その結果、経済はtrap(わな)にはまってしまいました。何のための政策かを考えて下さい。社会的不均衡を正すためなのです。」

「第2は、不況の本質は需要不足なのです。景気対策か構造改革かの2者択一でなく、もっと豊かな政治的発想を持って下さい。財政が均衡しても、経済の不均衡が限度を超すと、財政も崩壊します。30年かけて壊した財政は、短期間には直せません。こういう発想が出来ないのは、思考の貧弱か、さもなければ、政治構造の欠陥が原因です。」

「第3は、政治のなすべきことは、将来に対する確信を持てるようなメッセージを国民に送ることです。経済にもこれが決定的な影響を持ちます。経済は成長するという確信は崩れました。それに代わる確信が必要です。その基本は、現状認識の共有です。その上で、指導者にやって貰うという発想でなく、自分自身が一員となった運動を作ることが大切。(小泉の)構造改革でなく、国民の構造改革運動が必要です。資源循環、環境保全、子どもたちの未来を大切にするよう、価値観を転換させることです。」

浪川攻さんも、「そろそろ、どうすれば将来、子どもたちが幸せになれるかだけを考えて、政策決定しても良いのではありませんか。」と喝破されました。

法務委員会で質問

12時から常任役員会。国会の動きの報告と協議。13時から法務委員会。角田義一さんに続き、私が13時40分から35分間、少年院の人員不足、司法制度改革(首相の姿勢、リアルタイム公開、弁護士報酬、行政訴訟改革)、ムルアカ秘書のパスポート疑惑、松岡・下地議員らの行政介入などを質しました。(会議録

15時からNC会議。法案審議の中間報告や賛否を決定。恩給法等については、恩給の中での格差解消ということで、賛成と決定。インターネット・オークションを規制する古物営業法改正案は、疑問ありということになりました。

予算委員会に戻り、終了後、裁判官弾劾裁判所事務局。18時半、辻元清美さんのパーティーにちょっとだけ顔を出し、人権擁護法案につき弁護士さんと夕食を食べながら意見交換。


参議院法務委員会
参議院法務委員会
 

鈴木辞職勧告?

鈴木宗男議員の辞職勧告決議採決は、与党の反対で見送られそうです。まだ刑事訴追されていないからというのが、理由のようです。捜査当局の意向に従うのでは、国会としての意志をどう考えるのでしょう。醜い庇い合いです。


江田五月 活動日誌 2002/03 目次 >>日程表 ホーム総目次3月目次前へ次へ