江田五月 活動日誌 2001年6月(26〜30) >>日程表 ホーム総目次6月目次前へ次へ


6月26日(火) 法務委、理事懇、選挙政策、NPO、樽床さん、特技懇

今日は、9時50分から法務理事会。10時から委員会。民事訴訟法改正案の審議です。

公文書についての文書提出命令制度を、情報公開法の趣旨にそって改めるものですが、刑事訴訟記録を例外扱いとしたため、異論が出て暗礁に乗り上げていました。しかし衆議院で、附則で3年後の見直しを定める修正の合意が出来、やっと参議院に送られてきました。千葉景子さんが45分間質問。質問の取りやめが続出し、昼前に採決し、多数で可決。私が附帯決議を提出し、全会一致で議決。

次いで昼食を食べながら理事懇談会。私たちは、28日に民法改正案(選択的夫婦別氏制など)の質疑をするよう求めましたが、与党の理解を得られません。そこで、司法制度改革の集中審議をすることにしました。

13時半から、参院選政策についての参議院側の検討会。私が座長です。支持率8割強の小泉内閣とどう切り結ぶか、知恵を絞らなければなりません。

16時から、東ティモールPKOへの自衛隊派遣につき検討。16時半から、財務省印刷局の業務につき、日銀と財務省理財局からヒアリング。

18時半から、「NPO政策フォーラムin東京」で挨拶。山井さんのコーディネートで、高比良正司さん、樋口恵子さんらが福祉分野を中心に討論。私は中座して、樽床伸二さんのパーティー。次いで特許庁技術懇話会懇親会で挨拶。技術系職員とOBの会で、新人の皆さんの初々しさが際立っていました。



6月27日(水) 総会、本会議、精神医療PT、質問準備、弁政連

今日は、9時半から議員総会。私から、参院選政策の取りまとめ状況を簡単に報告。小泉内閣との対決姿勢が強まっています。10時から本会議。平成10、11年度の決算のほか、5法案の採決。民訴法改正案、消防関係2法案などが可決成立。

12時から、議長公邸で今期引退議員の送別懇親会。今日は久しぶりに、吉田之久さんが元気なお姿を見せてくれました。

13時から2時間、明日の質問準備。15時から1時間半、「司法と精神医療の連携に関するPT」の3役会議。初会合です。先日の小学校の事件は、刑事責任能力に何の問題もない可能性が極めて強く、これとは切り離し、若干の時間をかけて冷静に議論することにしました。と言っても与党は選挙目当てで走っており、ある程度のペースが必要。参院選までに試案をまとめます。以下はまだ思いつき段階です。ご意見をお聞かせ下さい。

一般の精神障害者のケア体制にも問題が多そうですが、ここでは触法精神障害者のみを扱います。但し、薬物や飲酒も視野に入れます。そして、他害行為につき刑事責任能力はなくても、福祉の見地とは別に、社会防衛の見地から、社会は彼に精神医療の受診を求めうると考えます。その限りで、刑事責任とは異なる責任概念を認めます。

この責任を果たさせるには、現行の措置入院等の制度で十分なのか、不十分なら、どういう制度が必要なのか、それは行政措置で十分なのか、司法的措置が必要なのかを、検討します。(責任能力の問題であり、ケースワーカーや保護観察所とネットワークを組むとしたら、社会化された裁判所である家庭裁判所の出番かも知れません。刑事手続きからの移行も制度設計可能です。)

16時半、来客。17時から質問準備。18時半から1時間半、質問通告。20時直前に、日本弁護士政治連盟役員就任披露パーティーに駆けつけたのですが、終わっていました。



6月28日(木) 森田さん、法務委、総会、精神医療、東チモール、ハン議懇

今日は、8時から連合議員懇で森田実さんのお話。「小泉首相はサッチャー革命と言いますが、英国では笑いものです。英国はインフレと不況の同時進行で、しかも生活を支える諸制度が出来ていました。今の日本は、古典的デフレで、しかも生活支援は貧弱です。米国が日本収奪を狙っているのに、小泉首相はこれを助けています。小泉改革の結末は、経済は崩壊、アジアや欧州とはけんか、都市と農村は反目。それなのに、ワイドショー人気で超高支持率とは、戦後最大の危機です。」

9時40分、法務理事会。請願の審査で、裁判所と法務省の予算拡充を求める請願だけが採択。請願審査の改革が必要です。10時から休憩を挟んで2時半まで、法務委員会。司法制度改革の集中審議で、私は45分間、主として改革の理念につき佐藤会長、森山法相、堀籠最高裁事務総長に質問しました。(会議録)

11時50分、国のかたち研究会。都議選の反省など。12時15分、常任役員会。12時半、議員総会。会派規則改正の審査ですが、中座して法務委へ。

参院選政策についての参院側の意見の取りまとめに大童。16時から1時間強、司法と精神医療の連携PTの会合。私は座長代理で、法務省と厚労省からヒアリング。さらにヒアリングを重ねます。

17時15分、東ティモール議連とアムネスティ議連の共催で、インドネシア情勢につき人権活動家のムニールさんのお話。「分離運動は、中央政府の強権政治が原因です。統一を保ちたければ、人権尊重政策を採ることです。」

18時、引退される石渡清元さん感謝の会。法務委での相手方です。18時45分、岡山での集会に電話で挨拶。石田みえさんも帰れなくなり、集まってくれた皆さんに本当に失礼しました。

19時半から、ハンセン病議懇の役員懇親会。厚労省との交渉は、裁判の和解での解決を求める原告らに対し、厚労省は補償法の給付を主張して譲らないとのこと。役所が面子にこだわるのは、立法者の意志を踏みにじる態度です。



6月29日(金) 日弁、常幹、総会s、本会議、ハンセン協議、森元さん、ネット

今日は、8時から日弁連執行部と民主党法務関係者との朝食懇談会。司法制度改革の議論で、法科大学院、裁判員制度、弁護士任官、司法アクセス改善(法律扶助、被疑者弁護)が中心でした。

9時5分から予算委員会。10分から常任幹事会。地方分権シンポや知事等の推薦基準を議論しました。45分、遅れて議員総会に出席。最後の本会議の協議です。10時から本会議。林業基本法、個別的労使関係法、土地収用法、教育3法など9法案が可決、成立。悩ましいものもありますが、チームプレーですので、党議どおり賛成しました。請願審査、継続調査、議長・副議長挨拶、年長議員の謝辞。

11時半から、議員総会再開。引退議員7名の送別と再度立候補される議員18名の激励会です。それぞれ思いを語られました。

13時半から、両院議員総会。8名からこもごも意見が出、それぞれ正鵠を射ていましたが、特に水島広子さんの「私は巨泉派です。」との発言が光っていました。最後に菅幹事長が、「私は森内閣だったらよかったとは思っていません。日本にとって最悪だったからです。小泉内閣になって、やっと本格的に知恵と力で勝負すべき相手が出てきたということで、挑戦しがいのある有意義な闘いになったと思います。小泉首相は、部分的に良いことも言いますが、安全ネットもないのに空中ブランコで飛べと迫るもので、こんな政権では未来の安心はあり得ません。あくまで有権者の政権選択によって、新しい日本を作るのです。」とまとめました。

14時半、厚労省へ。首相談話により設置されたハンセン病対策協議会の第1回会合の傍聴です。緊迫した交渉です。16時から、「森元美代治・ハンセン病回復者とともに歩む会」の事務所開き。比例区に挑むスタートです。

17時半から知人と会食。20時過ぎ、都議選で6名全員当選を果たした生活者ネットの皆さんの打ち上げ会二次会へ。ビールを飲みながら、教育や子どものことにつき、民主党に厳しい意見が寄せられました。私は同感です。



6月30日(土) 鳩山第1声(倉敷)、幹事会、上岡さん、道文展、日韓交流
倉敷駅前で街宣
美観地区でスポット
五月会緊急拡大幹事会

今日は、通常国会も終わったので、参院選に向けてアクセル全開です。8時羽田発のフライトで岡山へ。鳩山民主党代表と隣り合わせ。倉敷を地方遊説の第1声の場所に選んでくれたのです。石田みえさんの選挙情勢の説明をして、後は爆睡。

10時から倉敷駅前で、石田さん、鳩山さん、私で街頭演説会。11時から駅前を通り美観地区まで歩いて訴え、大歓迎されました。手応え充分です。その後、鳩山さんは愛媛へ。

13時から、江田五月会緊急拡大幹事会。全県下から大勢の皆さんが集まってくれ、私も精一杯、石田みえさんのことをお願いしました。小泉改革については、改革は必要であり、いくつかのテーマでは一致しますが、まず、しがらみばかりの自民党に頼っては改革は出来ません。私たちなら断行できます。次に、改革の行き着く先については、小泉改革では、強者は左うちわで弱者は塗炭の苦しみ。私たちは、セーフティーネット構築から始めますから、改革により安心できる未来が見えて来ます。どちらを選ぶかを、有権者に決めてもらう選挙です。岡山から女性国会議員の火を消してはならないことも、テーマの一つです。

15時から、地方政治44年間の上岡正己さんの叙勲祝賀会。祝辞で、父の時代からの友情の歴史を話しました。16時10分、かな書道の小野桂華先生の道文展。私も出品しています。16時45分、石田選挙について、地元紙の取材。

18時から2時間、岡山市と友好都市交流を始める韓国の富川市の議員さんたちを囲んで、市民交流の集い。歴史教科書をめぐる問題の意見交歓会です。私は、鳩山訪韓団のことなどを報告しました。


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