2-7 集票プログラム(3)・良質名簿を増やせ

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名簿は,選挙に立候補する人にとっては大変貴重なものだ。しかし,名簿は,単なる記録にとどまっていては意味がなく,ターゲットを拡大させるために,いろいろな工夫がなされる必要がある。協力度の高い,良質名簿をいかに増やすかが選挙戦のカギを握る。


●名簿の作成

選挙を闘うにあたって,協力・応援してくれる人を,まず名簿にし,それらの紹介者をさらに追加して,ネズミ算式に名簿を増やしていく。地元の町会名簿やPTA名薄,同窓会名簿など既存の名簿もはやめに収集しておくこと。こうして集まった名薄は,まだまだ濃度が薄くターゲットもぼやけた名簿。必ず一度は直接・間接的にあたり,実像の名簿をつくりあげることこそが重要だ。

●名簿の管理方法

・ Aクラス名簿(別名,親名薄)
具体的な協力をしてくれた,あるいはしてくれる人達を,選挙区内と区外に分け,さらにアイウエオ順にリスト化する。たとえば,選挙区内在住者を紹介してくれた人,力ンパをしてくれた人,作業を手伝ってくれた人,親しい友人・親戚など。

・ Bクラス名簿(別名,子名簿)
Aクラスの人に紹介された選挙区内在住者を,紹介親順にリスト化する。

・ 地域別カード
選挙区内のA・Bクラス名簿,学校同期生名簿など,アプローチの対象にするべき人達をひとり一枚のカードにし,関係や協力度,どの名簿にのっているかをメモして,町名丁目別にわける。実際の電話作戦や協力依頼,訪問などの都度・カードに日付と反応などを書きこむ。

●名簿のランクわけと票読み

何を基準に票を読めばよいかは,選挙プロでも難しいところ。名簿をもとにしたアプローチとそのリアクションで、協力度のランクわけができ,戦術がたてやすくなると同時に,ある程度の票読みも可能となる。

効果的なのは,事務局からの電話アプローチ。相手の反応は,判断を下すかけ手の主観により左右されるが,支持度◎・○・△・×の四段階にわける程度ならばおおよそ正確な結果がでるもの。この集計をもとに,たとえば楽勝ムードならば逆にメンバーの気持を引き締める,目標得票数に到達しそうになければ票の重点枠を決めて集中的にアプローチする,などの具体約手投を講じることが可能だ。


既存の名簿は、必ず一度は直接・間接的にアプローチし、良質な親名簿を作成しよう。

■集会告知ポスターはその集会が終了したらすみやかに撤去しなければならない。ポスターを貼った家の住所・氏名・枚数などをしっかり記録しておこう。この記録は貴重な資料にもなるので毎日きちんと報告し合い整理しておくとよい。[関連法律資料G参照]


市民選挙の実践 7

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