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2001年5月21日(月) 田中真紀子外相について

たしかに田中真紀子外務大臣は、発言がくるくると変わって一貫性がなく、「虚言癖」と言われても仕方がないところがあり、外務大臣としての資質に欠けるところは大いにある。しかし、田中外相には次の3点でその力を大いに発揮してほしい面もある。

  1. 機密費問題など、どうしようもない外務官僚の事実隠ぺい体質を破壊して、日本外交を「国民の常識」へと近づけること。

  2. 鈴木宗男に代表される、外務省にとりついた政治家の不当な関与や利権を粉砕すること。

  3. 憲法9条改正、集団的自衛権の行使、靖国神社公式参拝問題などに表れた小泉内閣の右翼的傾向への歯止め。

これらは、田中真紀子氏にしかできないことだ。現段階では、田中外相を辞任に追い込むことではなく、田中外相のエネルギーを活用することを考えるべきではないか。


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