2001/05 五月会だより No.97 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

国会での質問

田渕雅子さん二区候補者に決定

奪われた人権に取り組む

参院選に総力結集を

五月会新春パーティー

改革実現の道筋を示す

小泉新内閣がスタートしました。80%を越える驚異的支持率です。森さんが酷かっただけに、派閥論理を打ち破った小泉さんに寄せる国民の期待は、よく理解できます。民主党はピンチですが、小泉さんにとっては、国民の支持を背景に、本格的な構造改革に取組むチャンスです。

小泉改革支持は自民支持と違う

小泉さんが本気で改革に着手すれば、それは自民党の基盤を崩すことになるので、自民党がこれを妨害するのは目に見えています。しかし国民にとってはいいことですから、その時は、私たちが本気で協力します。

小泉改革は、ご自身が言うとおり、自民党解党の覚悟なしには実現できません。小泉改革への支持は、自民党への支持とは違います。改革を進めるには、野党が力を強めるほかありません。夏の参院選での、野党の伸張が、改革の鍵です。

自民党の中で、小泉改革の足を引っ張る人々がいます。それは、自民党総裁選の際、派閥論理を駆使して恫喝で自派の候補を勝たせようとした人達です。岡山では、極めてはっきりしています。この人たちに一太刀浴びせることが、夏の選挙での有権者の課題です。

ピンチの時こそチャンス

夏の選挙は、自民党が小泉人気に悪乗りして、ダブル選挙も考えるかも知れません。そうなると、自民党が勝利をかすめ取って、失われた年月がまた続くのか、民主党がピンチを乗り越え、一気に21世紀への展望を開くことが出来るのか、乾坤一擲の大勝負になります。5月の論戦は、限りなく重要になりました。

民主党は受け身の対応でなく、積極的に、与野党を超えた改革断行勢力で、改革実現の道筋を示すべきです。ピンチの時がチャンスです。

内容甘い小泉改革論

小泉さんの掲げる(1)「構造改革なくして景気回復なし」は賛成ですが、問題は構造改革の内容です。(2)「不良債権処理」が安易な債権放棄になってはダメ。法的整理による直接償却を本則とすべきです。(3)「赤字国債年30兆円限度」では甘過ぎ、赤字垂れ流しは止まりません。民主党は、5年後のプライマリーバランス実現を主張しています。(4)「近隣諸国との関係構築」も、歴史教科書などの戦後処理問題の解決抜きには考えられません。

私はまず、与野党共同で、(1)160余りの特殊法人・認可法人の2年以内の全廃法案(廃止・民営・NPO・独立行政法人のいずれかとし、検討は主務官庁でなく、内閣府・行革大臣に一元化)と (2)天下り全面禁止法案を成立させようと思います。

まさに正念場。小泉さんの右寄り姿勢も気になります。ご支援下さい。


今年は、海外活動が忙しくなりました。

まず1月は訪米。参議院の憲法調査団で、私は、憲法調査会の会長代理なので、団長となりました。

憲法調査で訪米

21世紀は地球市民の時代。地球規模で地球憲法を構想し、これと整合性のある各国憲法のありかたを考えましょう。そこでワシントンでは、まず人権や環境問題に取り組んでいる市民団体の皆さんを訪ねました。異色の憲法調査です。

大統領選挙が混迷し、憲法の危機かと思ったら、正反対。憲法で定められた機関が、全てフル回転し、危機を乗り切ったので、ますます憲法への信頼が高まったと言います。日本でどうすれば、憲法に対する国民的確信を作れるでしょうか。

3月は訪中。留学生の皆さんの要請で、民間人主体の団を率いて、国会日程を縫って北京へ。88年以来で、変貌にびっくり。張香山さん、劉遅さんら老朋友にお会いし、21世紀の日中友好を誓いました。

金大中大統領と会談

5月は訪韓。鳩山代表団の一員として、教科書問題で揺れる中、日韓を軸に北東アジアの平和と信頼を築くためです。まず安山市へ。サハリン残留韓国人の皆さんの永住帰国のため、やっと昨年出来たアパート群「故郷の村」の訪問です。

その後は金大中大統領を初め、与野党の政治家の皆さんと、会談また会談。しっかりした歴史認識の上に、揺るぎない両国関係を築きたいものです。


国会での質問

江田議員は現在開会中の通常国会参議院本会議で代表質問に立ったほか、参議院予算委員会・法務委員会でたびたび質問に立ち、KSD問題や福岡判事検事問題などで政府の考えを質しました。

まず、4月2日の代表質問では「犯罪被害者給付金支給法改正案」について、政府提出案は、これでこの制度が十分になるものではなく、民主党が今国会の衆議院に提出している、犯罪被害者の権利を前提とした「基本法」をつくり、基本的なワク組みのなかで充実強化をはかるべきだ―との観点から国家公安委員長や法務大臣に質問しました。

江田議員は1977年参議院初当選直後からこの問題に取り組み、当時36歳だった1979年3月には参院法務委員会で一般質問に立ち制定を提案、その2年後に内閣提出で法律ができ、今回の改正となったもので、非常に深い関係のある法律です。

本会議のほか、3月8日には参院予算委員会でNPO税制、KSD疑惑などについて質問。KSDが自民党の議席を金で買った“民”の不正選挙であるのに対し、“官”の不正選挙である公務員の地位利用罪について、総務相、国土交通相、農水相、厚生労働相から改めて文書で禁止を徹底するとの言質をとりました。

また、3月15日、同22日の両日は参議院法務委員会で福岡判事検事問題で質問しました。

江田五月国会会議録


田淵雅子さん決定 ― 衆院選二区候補予定者 ―

民主党岡山県第二区総支部大会が4月28日、岡山市古京町の三光荘に党本部から小宮山洋子参議院議員をはじめ、二区内居住の党員・党友ら約300人が出席して開かれ、二区代表に田淵雅子さんを全会一致で決め、田淵さんは次の衆議院議員選挙岡山二区の民主党公認候補予定者となりました。

二区総支部事務局は、岡山市可知の森本徹麿県議の事務所内に開設、早速、活動を開始しました。

 いのちと未来、きれいな政治、市民の手で――
 をテーマにがんばります

たぶち・まさこさん 岡山市出身、岡山大安寺高校、大阪医科大学卒。岡山大医学部、岡山赤十字病院などで研修。産婦人科医師。1971年生れ。父の和久氏はペリネイト母と子の病院院長。


奪われた人権に取り組む

江田議員は四月五日、超党派の国会議員による、「八ンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会」の会長に就任しました。「らい予防法」=平成八年廃止=などによる隔離政策で基本的人権を侵害されたとして、国を相手取り損害賠償を求めている訴訟を側面から応援しようというもので、国会議員百一人が参加しました。懇談会発足後、熊本地裁は「隔離違憲」の判決を下しました。

八ンセン病問題国会議員懇談会 座長に就任

懇談会の発足を前に三月三十一日江田議員は、福山哲郎民主党参院議員や弁護士らと、国の施策を検証するため、邑久郡邑久町の邑久光明園と長島愛生園を訪ねました。

両園では監禁棟、標本、慰霊塔、納骨堂などを視察しましたが、監禁棟は収容所長の懲戒権のために設けられたもので、懲戒は苛烈をきわめたといいます。ホルマリンづけの標本のなかには、かなり大きな胎児もあり、死産というのは不自然です。ハンセン病は遺伝ではなく細菌感染であることは当時でも当然わかっていたのに、なぜこんな措置が許されたのでしょうか。また、納骨堂は小さな骨壷がぎゅうぎゅうにつめ込まれていました。

視察の後に江田議員は、訴訟の原告団や入所者自治会のみなさんと懇談。「差別解決に協力をお願いします」「訴訟の原告にならない者の理解もお願いします」などの要望に 「みなさんの声は議員懇談会のメンバーにしっかりと伝え、裁判だけでなく、政治の場でも国に最終解決を求めていく」とこたえました。

江田議員は議員懇談会発足前には、民主党ハンセン病問題ワーキングチームの座長としてこの問題に取り組み、議員懇談会づくりの中心となって活躍しました。


参院選に総力結集を

今夏の参議院議員選挙をたたかう、石田みえ参議院議員の後援会事務所開きが四月二十一日行われ、続いて拡大選対会議も開かれ選挙は本格的に動きだしました。選挙は七月二十九日投票が確定的で投票まで百日を切りました。

参議院岡山選挙区は定数が削減されて一人区となり全国最大の小選挙区となりました。選挙の相手は現職大臣ですが勝機は十分にあります。

事務所開きには、党本部から小宮山洋子参議院議員らも応援にかけつけ、江田議員らから檄を受けた石田議員は「岡山から日本を変えよう」と力強く支持訴えました。

江田議員は石田選挙の選挙策本部長で、江田事務所でも石田支援体制を組んで全員が頑張っています。

五月会の皆様のご近所の石田事務所でのお手伝い、ご近所の方々を集めたミニ集会の計画などお力を貸してさい。


五月会のみなさまと共に 新春パーティー

江田五月会恒例の 「新春パーティー」が一月二十一日岡山市の岡山プラザホテルに、菅直人民主党幹事長をゲストに迎えて開かれました。今年は新春討論と新春パーティーの二本建てで企画しましたが、新春討論には六百三十人が参加、会場は超満員で、急遽、会場の外に椅子を並べる大盛況でした。

菅直人さん、伸子さん、江田京子さん、五月さん

菅幹事長は討論の中で、今夏の参議院選挙に勝って政権交代に突き進む道筋を明らかにし、江田議員も「今夏の参院選から岡山は一人区になった。こちらが勝てばむこうは落ちる。願ってもないチャンス。勝機は十分にある。われわれは岡山で勝って日本を変える使命がある」とボルテージをあげ、会場からも大きな拍手がおこりました。

続いて開かれた「新春パーティー」には七百五十人が参加。会場のあちこちで江田議員や菅幹事長と一緒にカメラに収まったり、グラスをあけたり、談笑の輪が広がり、「ジャンケン大会」もありで大にぎわい。

最後を飾る、河原昭文江田五月会会長の「フレェー フレェー エダァー」は、今年はのりにのって一拍子から三三七拍子まで披露。見事な〆でお開きでした。

当日ご参加・ご協力くださった皆さまに厚くお礼申し上げます。


食の安全を語る おかやまコープ組合員との懇談会

おかやまコープ組合員さん(生協会員)と江田議員の初めての懇談会が一月二十三日開かれました。生協の皆さんが全国展開した「食品衛生法改正と充実強化」を求める請願署名の紹介議員になったのがきっかけで実現、組合員の皆さんと“食の安全”をテーマに話し合いました。


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