1998/05 No.87 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

いまを、変える。本気です。江田五月

わが国は今、かつてない不安に揺らいでいます。先の見えない経済の不振が、生活に暗い影を落としているからです。その場しのぎの政策では、不況から抜け出せません。今ほど政治の役割が重くなった時代はないでしょう。

<不安のいまを希望のあしたに>

深刻な不況で、倒産や失業が他人事ではありません。年金は本当に大丈夫か、介護の制度はどうなるか。子供たちがちゃんと育つのだろうか。ダイオキシンや環境ホルモンは…など不安が一杯です。

しかし、新たな希望も見えました。長野五輪の開会式では、地球が感動的な「第九」の歌声で包まれました。

戦争とあくなき経済発展の二十世紀が終わり平和と共生、安らぎの新世紀へと向かいつつあります。希望が現実になるか、うたかたの夢に終わるか。ここ数年の政治は重要です。人間の英知を生かすのが政治の役割です。 

政治が生活を決めます。その政治に、いきいきとした感受性や豊かな可能性を取り戻すために、私は全力投球をします。あなたの力が必要です。

<「民主党」と私の役割>

知事選に敗れ、一刻も早く国政に戻らねばと思っていた矢先に、新しく「民主党」が生まれました。新しい野党の結集をめざしていた「江田構想」が前倒しで実現したのです。

二十一年前、私の父・江田三郎は万年野党の社会党をひとりで飛び出し、「本気で政権交代をめざす政党を創る」といって社会市民連合(後の社民連)の結成をめざしました。その父が、青年政治家菅直人さんに出会い、二人はがっちり握手をしました。父は六十九歳、菅さんは三十歳。生涯一度の出会いでした。その直後、私の誕生日に父は休止し、私が後を受けて政界に飛び込みました。私と菅さんとが盟友になったのです。

その菅さんが、いま「民主党」の代表です。社民連の再来とも言えるこの党で、私も本気で菅さんを支えます。

<菅 首相で政権交代を>

新進党時代の苦いけれど貴重な経験を生かします。二度と失敗は許されません。

民主主義は政権交代があって初めてその真価を発揮します腐敗や利権を一掃し、公平でわかりやすい政治にするのです。官僚政治の自民党がだめなら、市民政治の民主党があるじゃないか。こういってもらうために全力を尽くします。

欧米や韓国でも政権交代によって、政治がプラスに動いています。わが国でもできるはず。私はそのことを一貫して求めてきました。

私の政治信念が変わったという人がいます。私は変わっていません。私が「政治を変えられなかった」のです。しかし、今世紀の最後にやっと好機到来。菅首相で「いまを、変える」ために政治生命を賭けます。


いっしょに頑張ります

参議院議員 石田 みえ
江田さんが、お父さんから引き継いで求め続けてきたのは、市民の力による政権交代をめざす政治勢力の結集でした。私は、その応援団の一人でした。幾多の曲折を経て、今、もう一度、その大きな動きが始まっています。早く国政に復帰してください。そして、一緒に岡山でも頑張りましょう。


衆議院議員 中桐しんご
日本の政治、経済、社会がおちいっている今日の閉塞状況を打破するためには、参議院選挙での勝利をステップにして、衆議員選挙で自民党から政権を奪取しなければなりません。政権交代のある民主主義を実現し、日本の民主主義をレベルアップするために、ともにカを合わせてがんばりましょう。


応援します

姫井医院(金光) 姫井 成
利益誘導型の自民党には、今の利権の構造にメスを入れることは出来ません。私と中学時代からの友人である江田五月さんが、私の義弟菅直人と共に「民主党」として再出発をすることになりました。力を合わせて利権の構造を壊してもらいたい。

小野病院(津山) 小野 陽子
国民の信頼を得ている政治家が今の日本に何人いるでしょうか。自民党一党支配によりねじ曲がった現状にメスを入れ、軌道修正できる人として期待します。平和で活力あふれる明日を創るために。

不動産鑑定士(岡山) 小笠原照也
生きとし生きる生命を育む地球。一木、一草、一寸の虫の生命の中にこそ、政治の粋がある。地球の営みが分かる政治家が必要。不平等な政治から公正な政治へと流れを変える人として期待します。

司法書士(岡山) 姫井由美子
ゼロから出発して、野党の党首や大臣まで経験した人は、そうはいない。恒に自分のことを後にして、政治に夢を追い続けてきた人を有権者が見捨てはしない。県知事選の経験が無駄でなかったことを示して欲しい。


ここを変えたい日本の政治

皆さんは江田五月に何をさせたいのか。政治家は市民の道具という、政治の原点に戻ってじっくりと考えてみて下さい。国民のためにどのような政策を取るべきなのかを責任を持って判断するのが政治家の役目。まずは、江田五月が何をしたいのかを挙げてみます。それで良いのかどうかの選択をして下さい。

<景気対策と構造改革>

今の不況は、政治の間違いが原因。国民の声に耳を貸さず、景気は回復していると強弁し、9兆円の負担増を強行。官僚のシナリオをう呑みにする官僚政治の結果です。

不況から抜け出すには、その場しのぎの特別減税ではだめ。タンス預金が増えるだけです。公共事業を増やしても効果は知れたもの。6兆円規模の所得税などの恒久減税が必要です。

年金、介護、医療、教育、農業などの制度改革を進め、あわせて不必要な規制を緩和し、質の高い市場経済を作ります。これらの構造改革で、内需主導の景気回復を実現します。

<市民が主役の地方自治>

日本の中央官僚は優秀だという神話は崩れました。大蔵省や日銀まで腐っていたことが明るみに出ました。

主役交代、市民の政治の出番です。たとえば市民立法・市民参加などでやる気を生かすことが求められます。腐敗を生まないための情報公開も急がれます。

地方では地域の住民が主役にならなくてはいけません。そのためには三割自治ではだめ。財源も自治体に移管・強化して実質的な地方自治を進めます。地元では、県下七十八市町村が主役の「さわやか岡山」を作ります。

ごみ問題は、政治がその解決能力を問われる試金石です。リサイクルを中心にすえ、市町村の権限強化で県内処理の原則をうち立て、産業廃棄物の県外からの持ち込みを禁止できるよう法律の改正をします。

教育の場でも分権により、市民の参加を得れば、市民の発想を生かすことができるはず。子どもたちが自由で心豊かに今を楽しみながら育つようにします。

<世界のなかの日本>

戦争放棄の憲法を持った国として世界中に認められることを前提に、国連安保理常任理事国を引き受け、平和外交で集団安全保障を担い、永久平和の世界をめざします。同時に、アジアにおける国際人権のとりでの役割を果たします。

科学技術庁長官の経験を生かし、科学技術力による国際参加を進めます。ダイオキシン対策やプルトニウムの国際管理の徹底など、地球環境問題の解決の先頭に立ちます。

世界を舞台に経済発展をした国として、NPOやNGOの皆さんとも連携しながら、国際経済の持続的発展と緊張緩和の活動に責任を果たします。


民主党の江田五月支部で岡山から日本を変えたい

5月7日、民主党本部から江田五月に「支部証明書」が発行されました。すみやかに全県を対象とした支部を作り、岡山から政治を変えるための体制づくりに入ります。

なお、近く民主党は江田五月の公認を決定します。


江田五月・本部事務所を岡山市青江に

参議院選挙に向けて、江田五月の本部事務所が青江にできました。30号線沿い、岡山市青江みよしののすぐ南で分かりやすい場所です。


民主党は市民の信頼をかちとれ

民主党が結成される前日、「江田五月決起する!パーティー」(参加者千名)で緊急シンポジウムが開かれました。市民から信頼を失った政治や政党を、どのようにして立て直すか。どこに原因があったのか。誰がその困難な仕事をするのか。突っ込んだ話になりました。

かつての社会党は、政権を取る意欲も準備もなかった。全員が当選しても過半数を取れない候補者しか立てなかったのが、その証拠。さらに、反自民を旗印にして選挙を戦い、いったんは反自民政権に参加しながら、一転して自民党と連立してその復権を許したのは公約違反のきわみ。これでは、市民に信頼されるはずがない。新しい民主党はそうした社会党と逆のことをやるべきだ。

もちろん、自民党の悪い所を真似してもいけない。官僚の言うままにならず、常に市民・国民の声に耳を傾けること。そして、利権によって政治をゆがめず、情報を公開し、主権が国民にあるという原則をきちんと守るなら、市民の信頼を得るだろう。

選挙は政権を取る手段であり、イタリアの 「オリーブの木」を見習って、政党連合を進めることも必要。組織におもねることのない菅さんや江田さんならそれができる。

(緊急シンポ「市民に信頼される政党とは?」での後房雄さんの話を要約しました)


掲示板設置のお願い
新しい民主党の掲示板ができています。掲示責任者は江田五月。各地に設置したいのでご協力をお願いします。一枚二千五百円です。事務所にご相談ください。

カンパ活動の「株券」
五月株を買ってください いつものことながら、江田五月の選挙は金権とは無縁。皆さんからのカンパが主体です。江田五月の政治姿勢や能力を買ってやろうという方の出資(寄付)をお願いします。

株券は一千円、三千円、五千円、一万円となっています。ご連絡がありしだい、株券を持って参上、または郵送いたします。お申込は五月会まで


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