1977年6月

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参議院選挙政見放送

社会市民連合の江田五月です。父江田三郎は、生前、多くの皆様方から力強いご支援を頂きましたが、志なかばで、去る五月二十二日急死致しました。これまでのご支援に対し、父に代わり、心からお礼申し上げます。

私は、この九年間裁判官をしておりましたが、父の死後、退官し、父の最後の仲間と共に、社会市民連合の一員として、政治の場で働く決意をしました。困難ではあっても、裁判官時代と同様、自分の良心に反する行動はとらないことを固く心に誓っております。

さて、わが国では、政治に、ずっと暗いイメージがつきまとっています。腹黒いボスが、薄汚れた取引をするのが政治だという感じが、しみついています。そのうえ、これまでの政党は、すべて、どこかに閉ざされた部分をもっています。そのため、ちょっと物事を真面目に考える人は、何となく政治に口出しするのをはばかることになり勝ちです。今のわが国の政治の実態をみると、これも当たり前だと思います。

しかし皆さん、このことは悲しいことです。政治が、私たち一人ひとりの毎日の生活に、深くかかわっていることは、今さら私が申すまでもないのですから。

そこで私は、まず、この政治の持つ暗いイメージを、明るい、清潔なものに変えたいと思います。そうして政治を、誰もが、気軽に口出しし、気軽に参加できる、身近かなものにしたいと思います。

社会市民連合は、そのための組織です。誰でも気軽に参加できるガラス張りの組織で、そこでの公開の場で行われる決定に裏はありません。

私は、その組織の代表の一人として、私たち一人ひとりの毎日の生活に根ざした問題につき、現実に即して大胆で、かつ緻密な解決を探っていきたいと思います。

今の時代は、例えば、資源の問題とか人口問題のような世界的大問題と、日常生活の中で起きてくる問題が、複雑にからまりあっているので、とりつくろいの政策のつなぎ合わせでは、大混乱になりかねません。そういうことをきちんとふまえたうえで、私は、みんなの参加により、お互いのために、具体的提案をしていきます。時には、例えばマイカーは高い税金を覚悟しようとか、多少耳にいたいことも、勇気を持って提案します。

そうした提案と実行を、みんなの参加で行っていくことにより、政治の力で、生活を健康で快適なものにしていけるのです。

明るく清潔な政治をめざす社会市民連合の江田五月に、皆様方の積極的ご支援をお願いします。

(NHKテレビ政見放送より)


1977年6月

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