2012年9月12日

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野田佳彦選対本部発足式での挨拶   推薦人・選対顧問 江田五月


1. 選挙は油断が最大の敵。最後まで気を引き惜しめて頑張ろう。

2. 政権交代から3年の実績に、自信を持とう。高校無償化、 新しい児童手当など具体的成果のほか、利権政治からの脱却、 政治や行政の透明化、 政府への市民参加といった基本的な変化がある。

3. これまで政権を担って来た人たちは、鳩山さんの新しい公共、 菅さんの居場所と出番、 そして野田さんの社会保障と税の一体改革というように、 それぞれすばらしい仕事を残してきた。

4. しかし、これらはいずれもまだ進行中で、これからが大切。 これらを中途で頓挫させるわけには行かない

5. 3年の経過の中で、細かな気配りが欠けるなど、 反省すべき点もあった。政治は戦いであり、 隙があればつけ入られる。これまで隙がなかったかと、 お互いに自問してみよう。

6. 現実は矛盾に満ちており、これに立ち向かう与党は、 格好が悪くても我慢と踏ん張りが大切で、浮き足立つことは禁物。 3 年間の成果と欠陥をしっかり踏まえて、次に繋げよう。

7. 細野さん担ぎ出しに奔走された皆さんにお礼。 民主党政治への不満や苛立ちが、党内にもあることを示した。 細野さんの決断にもお礼。 大局的見地からしっかりした判断をされた

8. 3人の対立候補の皆さんにもお礼。党員・ サポーター参加による全党的広がりのある代表選になった。 閣僚経験者が勢ぞろいで、重厚な論戦が行われると期待する。

9. 成長から成熟社会に入って年月が経過した今、 わが田に水を引くことばかり競い合う時代は終わっている。 辛くても水源に水を溜めることを国民に求めなければならない。

10. そのためには、国会に一定の勢力を持つ政党は役割を自覚して、 一定の信頼と協力を作り上げることが必要。それが、野田・ 谷垣会談による3党合意だと思っている。この路線を、 少なくともこちらから頓挫させてはならない。

11. 自民党は、政権が目の前に来たと思って、 陰湿で熾烈な権力闘争で、現職総裁を引き摺り下ろした。 私たち民主党の政治文化は、 そのような情のないものとは一味違う。国民は、 決して自民党の権力政治に戻すことを求めない。

12. 民主党政権に誇りと自信を持ち、 全党挙げて代表選を成功させよう。それは、 野田候補がいかに毅然とした勝利を得るかに掛かっている。 全員の結束とご協力をお願いする。

平成24年9月12日

参議院議員 江田五月


2012年9月12日

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