2008年7月12日 17:05〜放送

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RSKイブニングニュース「国会報告」 (聞き手:小沢典子さん)


○今週は江田さんにお越しいただきました。こんばんは、よろしくお願いします。

こんばんは。今日も暑かったですねー。

○暑いですねー。あのー、それでまずは国会なんですけれども、今回のねじれ国会ということで、参議院議長として、いろいろ大変な国会だったのではないでしょうか。

前回、4月の終わりでしたかね、ここへ来た時に「ねじれで大変だ」という話はしたんですけどね、その後も本当にもう緊張の連続でしたね。

あの前回の直後に、例の道路特定財源という、10年間道路のお金はこれだけかっちり確保するんだという、あの法案が衆議院の3分の2で採決された。ところがその日の朝、内閣のほうは、いやもう特定財源は今年だけで、来年からは一般財源化するんだという閣議決定をした。だから本当に支離滅裂というか、矛盾した状態になってしまっているんですよ。

そんなこともあったし、それから、予備費の決算、これを参議院で否決したんです。ところが憲法では、予備費は事後に国会の承諾を得るんだと書いてある。国会の承諾がないことになったんですね。さあ一体憲法上どうなるのか、とかね。

それから、初めて、福田首相に対する問責決議案、これが参議院で可決された。これは、憲法に明文の規定はないのですが、しかし内閣というのは国会に対して責任を負っているということですから、その責任を参議院が問うという根拠はあるんですよね。ただ、衆議院の不信任決議のように、これが通ったらこうしなきゃならんという法律の規定はないので、だからどういう事になるかというのは、その時々の国民の声とかね、政治状況によるんですけど。今、福田首相に解散を迫って、それをやらせるというところまでは行きませんでした。だけど私はね、まあやっぱり福田首相、もう聞く耳持たずというわけにはいかないんじゃないかと思いますよ。

また、可否同数になったら議長が決めるというのがあるんですが、これは幸い無かったのですが、それでも一票差なんていうのはありましたからね、緊張しました。

○さて、江田さんは先月末から東ティモールのほうに行かれたそうですけれども。

まあ議員外交と言いますか、それから議会外交といって議会を代表して、というのはある意味では国を代表して、いろんな国の議会と交流をするというのがあるんですよね。去年の夏に議長になってから、そういう緊張の連続で、海外に出られなかったのだけど、一応終わったので、民主党、自民党、公明党、それぞれの議員会長さん方にお願いをして、一緒に東ティモールとタイ、それからインドに10日間ほど行ってきました。

○向こうの議会から学ぶ事というのも、いろいろありましたか。

あると思うんですがね。私は東ティモールという国を何とか良い国にしたいと思って応援していて、今回は、本会議場で演説をして、だから、国際社会が一致して皆頑張れよとメッセージを伝える、これはあったと思うんですよ。逆に日本の国会(の歴史)は長いですから、ちょっとくたびれているところがあって、だから若々しい頑張っている議会から何か学べると、私は学んだつもりなんだけど。さて、みんなが学んでくれたかどうか…。

○また今後に生かされて…

そうしたいですよね。タイでは国王陛下の拝謁を得たり、インドでは首相と会ったり、スラム街へ入っていったり、なかなか良い旅でした。これからに生かしたいと思います。

○はい、どうもありがとうございました。 

どうもありがとう…。


2008年7月12日 RSK-TVの国会報告

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