2008年11月26日

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全国町村長大会 江田参議院議長あいさつ

平成20年11月26日
於 NHKホール

 参議院議長の江田五月でございます。

 全国町村長大会が、このように盛会のうちに開催されましたことをお喜び申し上げます。

 本日ご列席の皆さまは、地域住民の生活に最も身近な自治体である町村の責任者として、日夜、努力されておられます。住民の方々が安心して日々の暮らしを送ることができるのも、安定した自治体の運営があってこそです。皆さんの日頃のご労苦に深く敬意を表し、心より感謝を申し上げます。

 この夏、私は地元岡山県内のすべての市町村長の皆さんを訪ね、現在抱えている課題や将来の構想を聞かせていただきました。意見交換の中ではどこでも、地方のますます厳しい現状と、その中で自らの裁量と工夫でこれを乗り切ろうと奮闘していることを伺いました。医療にせよ産業振興にせよ、地方における多くの問題は、ひとり町村だけで解決できるものではありません。しかし、国だけが威張っても何もできません。地域のことを最もよく知る自治体がそれぞれ工夫を凝らし、アイディアを生かして施策を立案していくことにより、はじめて、憲法の規定する地方自治の前提が整い、課題解決への道筋が見えてくるのだと確信します。

 現在、税の配分をはじめ、国の出先機関の見直しなど、地方をめぐる視界はきわめて不透明です。国が、筋の通った政策意図を持ち、できる限り現場の声に耳を傾けて改革を推し進める必要があることは言うまでもありません。町村長の皆さま方には引き続き、地域住民の立場から、建設的な議論ができるようご尽力をお願いいたします。

 結びに、本日の大会を契機に、全国の町村が一層発展することを願い、ご列席の皆さまのますますのご健勝をお祈りして、ごあいさつといたします。


2008年11月26日

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