2008年10月26日

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第32回全国育樹祭式典 江田大会会長あいさつ

平成20年10月26日
於 愛媛県武道館

 おはようございます。大会会長を務めております、参議院議長の江田五月です。

 本日ここに、皇太子殿下のご臨席を仰ぎ、「第32回全国育樹祭」を開催することができました。関係の皆さんの大きなお力添えに、心から感謝を申し上げます。

 今年の開催県である愛媛県は、白砂青松の島々が点在する瀬戸内海や豊後水道に囲まれるとともに、西日本最高峰の石鎚山を頂いた、自然の豊かなところです。この地の土と雨水は青々とした木々をはぐくみ、良質な木材を生み出してきました。今回の育樹祭の式典が、樹齢200年を超える木材で築かれたこの会場で開かれることは、大変象徴的で意義深く感じます。

 森林は、国土を災害から守るとともに、おいしい水やきれいな空気など、私たちにさまざまな恵みを与えてくれます。今日ではさらに、地球温暖化防止に果たす役割も注目されています。森林の緑が人々の気持ちをリフレッシュしてくれる効果も、見逃せないでしょう。

 ところが今日、乱伐や開発、地球温暖化の進行などにより、森林は絶えず危機にさらされています。やはり、人々が意識して森林づくりを進めていかなければ、森林の保護・育成はままなりません。こうした中、森林ボランティア等の活動が各地に広がっていることは大変心強いことですし、これまで縁のなかった方にとっても、毎年の育樹祭が、土と緑の楽しさと大切さを知っていただくきっかけになることを祈っています。今年もまた、愛媛県から全国へ、さらに未来へと、緑を愛する心が広がっていくことでしょう。

 結びに、本日栄えある表彰を受けられる皆さまの、長年にわたるご努力とご功績に心から敬意を表し、ご列席の皆さまには、緑豊かな国土づくりに一層のご支援を賜りますようお願いして、ごあいさつといたします。


2008年10月26日

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