2008年1月1日

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 年頭の辞

参議院議長 江田 五月

 明けましておめでとうございます。皆さんお揃いで、素晴らしい戊子歳の新年をお迎えのことと思います。

 昨年は、選挙の年でした。皆さんのご支援のお陰で、全国的にも劇的な変化がおき、参議院は与野党逆転で、民主党は第一党になりました。この結果を受けて、私が参議院議長に就任することになりました。八月七日の本会議場で、満票をいただいたときの感激と緊張を、忘れてはいけないと思っています。その瞬間に、会派離脱で無所属となり、議会運営の全責任を一人で背負うことになりました。

 「ねじれ国会」と言われ、海図のない航海に船出して、秋の臨時国会は緊張の連続でした。安倍首相の突然の辞任は、まったく想定外でしたが、思いがけず早く、首班指名選挙を経験しました。参議院では決選投票で、小沢一郎さんを指名した議事を取り仕切りました。証人喚問での抜き差しならない対立も、何とか解きほぐすことができました。

 今年は、政治の緊迫はますます強まるでしょう。南厚北薄をはじめ、至るところで格差が広がっている問題など、政治の課題は山積しています。ねじれの持つエネルギーを上手に活用し、生き活きとした政治で素晴らしい未来を切り開いていきたいと思います。変わらぬご支援をお願いします。

津山朝日新聞 平成20年1月1日号掲載


2008年1月1日

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