2006年1月13日 2006 国政を語る

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党の地力つける年に

江田五月(民主、参院岡山)


 「中央でも地方でも、党の地力をつける年にしなければならない」

 昨年の衆院選で全国的には大敗を喫した民主党。前原誠司代表を支える参院議員会長として、党再生と反転攻勢を誓う。

 通常国会では、参院代表質問で民主のトップを切って質問に立つ。「自民党政治の間違いを徹底的に明らかにしたい」とし、医療制度改革、日中・日韓の関係改善、耐震強度偽装問題などを取り上げ、対案を示しながら論戦を挑む考えだ。

 昨年発表された国政調査の速報値で、日本は人口減少時代に入ったことが明らかになったが、「小泉純一郎首相は人口減に対する確かな手だてを打てていない」とし、「政治をこのままにしておくわけにはいかない。政権交代をめざし、政治の転換のきっかけをつかむ」と力を込める。

 九月には小泉首相の自民党総裁任期が切れる。「“小泉後”には、たまりにたまった自民党内の憤まんが一気に噴出し、次がだれであっても自民を引っ張る求心力は生まれない」と展望。来年、衆参ダブル選に突入する可能性も捨てきれないとし、候補者擁立の準備に万全を期す構えだ。

 合併を受けた地方選挙や総選挙などが続いたため、昨年末、過労で体調を崩して公務を休むこともあったが、「今年はストレスをすべてかみ砕いて栄養にしたい」と闘志を見せた。(馬場伸彰)

山陽新聞 2006年1月13日朝刊掲載】


2006/01/13

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