2005年11月26日 ニュースワイド TAKE5

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「どうなるニッポン!? 消費税・年金・憲法9条…」
ズバリ 江田五月議員に聞く!


○スタジオにおいでいただきましたのは、民主党の参議院議員会長、江田五月さんです。こんにちは。
どうもこんにちは、こんばんは、ですね。
こんばんはですね。江田さんも、これ…。
ウォームビズ。似合っていますかね、どうでしょう。
なかなか…。男性ていうのは…、自分で選びました?
いえ、今日は女房に買ってきてもらった。
そういうことになるんですよね、奥さんとか娘さんの役目が…。親子や夫婦の会話にもなるかもしれないですね。

クールビズというのをこの夏やりましてね。どうもしかし、こう全国一斉に号令一下、服装まで全部決められるというのは嫌で、あまり気にしなかったのですが、まあ今日はお揃いでということで。(合わせていただいてすみません。)ガンガン冷やしたりガンガン暖めたりじゃなくて、適当な温度で、あとは着る物で調節をしていこう、それは良いことですよね。

○部分を暖めるとかね、足だけとか。あのこたつというのは本当に世界的に見ても良い暖房なんて言いますからね。さて、今日は江田さんに伺いますが、そのウォームビズじゃなくてですね。

衆議院議員選挙以降、新しい民主党になってスタートしてしばらくたちました。前原新代表になって、江田さんとしては中でご覧になって、参議院議員会長という立場もありますけれども、どうです?

まあね、やられました、確かに総選挙ではね。これは私は正直、郵政改革一本槍で、そして刺客騒動だなんだとやって、ワイドショー的にもう小泉劇場だというのでね、あれが本当に良いのかなという気はするんですよ。しかし、私たちが負けたことは、これはもう事実ですから…。だから岡田さんがやめて前原さんに代わった。

私は、小泉さんはもっともっと民主党、民主党だけじゃない、もうありとあらゆるものをガンガン締め付けてくるから、そうするとよほど民主党しっかりしなきゃいけないんで、こういう時は一番ケンカの上手な菅直人の方がいいんじゃないかと思って、やったんですが、結果は結果ですから。前原さんということになって…。

○リーダーの前原さんをご覧になっていて、江田さん、ベテランの、はるかに先輩の…。

まあね、若いし演説も上手いし、歯切れもいいし、そこは良いスタートを切っていると思います。私は引き続き参議院の方の議員会長を務めることになって。今ね、全部で7人いるのですよ、役員会というのがありましてね。前原さん、それから鳩山さんなどなど、私も参議院の方を代表して入って。この中で、党の中の細かなことを全部決めていきますから、前原さんともしょっちゅう一緒で…。非常に気さくで、良いんですが、時々やっぱり「ちょっとちょっと」ということがないわけじゃない。

○それはどこか、あの自民党とも似た部分がありますか?

役員会の中のことですから、あまり何でもかんでも外で言わないのですが、これはぜひ言っておいてくれという前原さんの話もあったので披露しますと…。小泉さんの最後の、10月の31日ですよね、組閣をやりました。前原さん、早速エールを送りました。エールじゃないだろうというんで、私は「ちょっとここはエールの時じゃないんじゃないの」と言ったら、「いやまあ、ぶら下がりでちょっと聞かれたんで、そういう発言したけど決して本意じゃない」と、これはみんなに言っておいてくれということで…。(なるほどね。)

そういう若干の、まだ慣れない危なっかしさはあるけど、そこは私たちが、しっかりサポートしながらいきたいと思っています。

○この選挙の前も、ただ小泉劇場というのが非常に目立って、選挙から後も小泉チルドレンですとか、自民党が非常ににぎやかというか。民主党が逆に言うと…(寂しい。)そうですね。

このあいだもどこかで、「民主党ちょっと元気が無いんじゃないか」と言われまして。ただね、例えば何て言ったっけ、杉村ダイゾウ、タイゾウですか、ああいうのでね、この人気を取って…。これに負けるかというので、民主党の方でもああいうたぐいの面白おかしくというのでやっていって本当に良いのか、という気はするんですよ。やっぱり私たちは良いも悪いも、結構真面目な政党ですから、そこは真面目にきちんとやっていきたいと思っています。元気という点では、これは元気いっぱいやります、これからますます。

○番組で、Eメールで色々な質問をいただいて、その中で多かったのを3つだけ。あと3〜4分しかないんで。ぜひ江田さんに聞きたいということで、まず一つ目はこちら。
「大増税の兆し!?」。今朝の新聞にも大きく載っていましたね。政府税調の答申が出まして…。

これは大増税、もう大変警戒をしなきゃいけない。

○二段階あります。まずはこれまでのゆるめていた部分を戻しますというのと、もうひとつは消費税も含めていつ上がるのか…。

増税ですね、定率減税というので下げていたのを元へ戻すという。これも増税です、国民から見ると。それからもう一つは今の消費税などで…。私は、財政は今大変な状態ですから、何にもしなくて済むというわけにはいかない。だけど「増税をやって財政再建」というのは、それは違うでしょう。やっぱりまず無駄を省くことを徹底的にやらなきゃ。

例えば、あの官製談合。あの談合で例の橋梁談合あったでしょ。あれなんかを見るとね、全部で国と地方合わせて、こういう公共工事40兆くらいあるんですよ。そのうちの4分の1は談合をやめればなくなる。10兆円くらいの無駄はすぐに省けるようになるんです。それをきっちりやれ。(先がそれだと。)談合とか天下りとかそういうものやめろ。これですね。

○二つ目。大丈夫なのか、一言です、「年金」

年金、だめですね。もう議員年金も廃止というわけで、我々も僕なんかもちょっとこう困ったなと思うんだけど、廃止です。これでは国民のみなさんが大変な不安になるのは、議員として実感できるようになりますから。これは国民年金を含めた統合をやらなきゃいけません。

○そして、最後に「憲法9条」ですね。これは自民党はしっかりと条文も出てきましたけれども、民主党の場合はなかなかそうはいかなかったのですか。

いや、いかないというよりも、これはやっぱり議論ですよ。自民党は結党50年を寿いで、記念事業として憲法改正をしようなんて…、そんな一党の記念事業で憲法改正なんて、とんでもない話です。

しかし今の憲法、例えば9条をあげられましたけれども、9条があったから本当に日本は平和国家としてやっているのか。イラクへ自衛隊を送っているわけでしょう。ですから9条というのが法規範として非常に薄れているわけですよ。

もう一遍議論し直して、戦争は違法です、違法なことは国際連合がちゃんとやるんです、日本は自分の自衛はちゃんとしますけど、国際社会の共同対処について以外に、日本が自分の主権の発動として国外に軍隊を送って戦争するようなことはしないと…、そういうようなことをもう一遍ちゃんと国民的な合意をしようというのが私たちの立場で、しっかり議論をしながら憲法についても、タブーのない議論で、新しい憲法秩序を作ろうというわけです。(これからですね。)

○最後は20秒ほどしか時間がないんですが。政権交代を目指す民主党。その中で江田さんはこれから…。

なにしろ参議院の議員会長ですから…。衆議院はああいう状態ですが、参議院は変わっていないんで、これをちゃんとまとめる、これが一番大事だと思っています。そして参議院の方から、民主党全体をしっかりさせる、そういう役目の中心を担いたいと思っています。

時々事件なんかも起こることもありますからね、そのあたりも含めて…。

これはきちっと乗り越える、けじめをつける。

○どうもありがとうございました。短い時間ですが。
(いえいえ、ありがとうございました。)江田さんでした。

(聞き手は中村恵美さんと近藤季樹さん)


2005年11月26日 ニュースワイド TAKE5

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