2003/10/22 山陽新聞インタビュー

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わが党かく戦う ― 政権公約武器に訴え

民主党 江田五月県連代表


― 今回の総選挙をどう位置づけているか。

「二大政党による初めての政権選択選挙であり、政権交代選挙にしなければならない。戦略としては、マニフェストを駆使して選択を問うマニフェスト選挙だ」

― 最も有権者に訴えたいことは。

「ひと言で言えば、強い日本をつくる。たとえば、少子高齢化が進んで崩壊するような弱い年金制度は改めねばならない。従来の福祉や人権も重視しつつ自治や教育、防衛、治安にも責任を持つ」

― 旧自由党との合併による効果は。

「旧自由党は県内に組織がなくても、前回選挙では六万票近い比例票を集めた。切れ味鮮やかな政治改革への期待の表れであり、その期待は民主党が引き継ぐ。民主党にはひ弱なイメージがあったかもしれないが、豪腕の小沢一郎氏が菅直人代表を支えることで変わるだろう」

― 各党のマニフェストをどう見ているか。

「単独過半数を狙う自民と民主以外は、そもそも政権公約と言えない。自民のものは目次はあっても、中身は『先送りリスト』。民主は期限、手法、財源を明示した上で立候補予定者全員が署名しており、完成度が極めて高い。見比べていただければ一目瞭然だ」

― 民主党マニフェストの高速道路無料化が議論を呼んでいるが。

「検討の結果、首都と阪神を除く高速道路と本四連絡道路の無料化を打ち出した。財政的な裏付けも示しており、実現不可能な口約束ではない。現在の整備計画も見直すことになるだろう。使われていない高速道路を使えるようにするのが先決だ。物流コストの低減など経済に与える好影響も大きい」

― 県内五小選挙区の戦略は。

「多彩な候補がそろった。男性も女性も、若者も中年もいる。学歴、経歴もいろいろで、有権者の多様な願いを吸収できる。それぞれがマニフェストを武器に、精いっぱい政権交代を訴える」

― 比例対策は。

「全員が小選挙区との重複立候補であり、各小選挙区で全力を挙げることが底上げにつながる。党首のイメージやマニフェストの説得力もアピールしていきたい」

― 無関心層、無党派層にどう働きかけるか。

「棄権が多いのは若者であり、関心を呼ぶには若者自身が候補になるのが一番だ。民主の県内立候補予定者は平均三十五歳。彼らがなぜ選挙で頑張っているか、有権者も一緒に考えてほしい」

(山陽新聞 2003年10月22日朝刊掲載)


2003/10/22 決戦 2003秋 衆院選

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