田中外務大臣談話

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九州・沖縄サミットのためのハイヤー契約に関する当省職員の逮捕

平成13年7月16日

  1. 本16日、小林祐武経済局総務参事官室課長補佐と大隈勤同事務官が九州・沖縄サミットのためのハイヤー契約に関する詐欺容疑で警視庁により逮捕されました。国民のために奉仕すべき公務員が、国民の貴重な税金を詐取することは決して許されるものではなく、私は、松尾元室長による官房報償費詐取事件に続き発覚した外務省の不祥事を心から厳粛に受け止め、国民の皆様に深くお詫び申し上げます。

  2. 今回の事件の全容が、警察当局の捜査によって一刻も早く解明されるため、今後、外務省として捜査に全面的に協力してまいります。関係者の処分については、小林課長補佐、大隈事務官の両名を本16日で官房付とし、警察当局の捜査の進展を見つつ、厳正な処分を行う考えです。また、直属の上司の監督責任については勿論のこと、外務省の幹部全てが問題の深刻さを我が事として受け止めない限り、再発は防ぎ得ないと思います。

  3. このような事件があったことは、この種の事務において外務省内のチェック機能が全く働いておらず、また、緊張感と責任感が欠如していたことが背景にあると思われます。かかる事務の問題点を徹底的に洗い出し、チェック体制を見直し、再発防止策を検討し、早急に結論を出すように致します。

  4. 本件のような事態を招いたことにつきまして改めて深く反省すると共に、外務省が国民の信頼を回復し、外務省本来の姿に立ち戻って国民のために機能する外務省となるよう改革致したいと思います。


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