高橋進 東京大学法学部教授

１．「国際政治」の３つの見方

• 国家中心主義（日本外交、日米関係、米中関係など）
  　>　Interdependence
  　>　Transnational relations
  　>　International integration
  
  
• 構造的トレンド分析（グローバル化、民主化、環境問題、第３世界問題など）
• 歴史の新しい潮流分析、（地域統合、民族紛争など）
• 国際政治、世界政治、グローバル政治
  （国際政治に関する３つの基本的立場、現実主義、自由主義、急進主義）

２．国家中心主義の系列の見方

• 国家理性、国家運営術、天下国家論
• ポスト冷戦時代の３つの挑戦
  　◇　冷戦の終焉
  　◇　湾岸戦争
  　◇　グローバル化
  
  
• 冷戦の終焉の挑戦

  ◇	５５年体制の終焉、共産主義への対抗
  ◇	アジアヘの再編入、東アジアの国際秩序、２つのハードル（(1)国際秩序に関する２つの構想＝ハブ・スポーク関係 or 水平関係、日本にとっての桎梏＝従属的地域大国 or 自立的地域大国、(2)過去の克服、民主化されたアジアでの過去の克服）
  ◇	東アジアでの共産主義体制の動揺と変質、体制維持の困難さ、全く新しい挑戦

• 湾岸戦争の衝撃

  ◇	国際安全保障問題の軽視、恒常的敵のない世界しかし敵はいる。
  ◇	国際安全保障問題の国内政治化、PKO協力法 92/06、
  ◇	日米安保共同宣言 96/04、日米新ガイドライン 97/06、関連法案閣議決定決定 98/04、法案成立 99/05

• グローバル化の衝撃

  ◇	平成不況下でのグローバル化
  ◇	保守的反グローバリズム、進歩的反グローバリズム
  ◇	反グローバりズムの３つの特徴
  	・	グローバル化の被害者、グロ−バル化の参与者という側面、
  	・	対外現象としてのグローバル化、意識されないグローバル化の国内政治へのインパクト
  	・	多領域・多次元としてのグローバル化、グローバル化と分権化

３．構造的トレンド分析

• globalization、regionalization、lozalization、state
• 様々なグローバル化に関する見解
• グローバル化のダイナミズム
  　>　２つの矛盾する力、統合対断片化
  　>　多レベル化、グローバル、リージョン、ローカル
  　>　多領域化、経済、政治、文化、アイデンティテイ
  　>　複合的推進勢力、アメリカだけではない
• 多次多元方程式
  　>　社会的ガヴァナンス
• Subpolitics
  　>　グローバル化の政治学
  　>　グローバル化と個人主義化、自省的近代化
  　>　小政治の台頭
  　>　グローバル化を踏まえた新しい市民社会

４．おわりに

• ヨーロッパでの新しい取り組み
• 中立左派政権
• ミクロの変化戦略
• ガヴァナンスの変化